あの花が咲く丘で君とまた出会えたらを観ました。
あの花が咲く丘で君とまた出会えたらを観ました。
この映画、公開中はとても人気だったようで、それが気になっての鑑賞です。
結論からいえば、本質をとらえた、普通に泣ける映画だったと思います。
それでは、そのレビューを書いてみたいと思います。
荒天の日曜日に鑑賞しました。
アマプラで、あの花が咲く丘で君とまた出会えたらを観ました。
この映画、公開中はとても人気だったようですね。
王様のブランチの映画ランキングでは長らく上位で、ちょっと気になっていたのでした。
その後、アマプラで観られることがわかったのですが、なかなか時間が取れなくて。
なにもできない荒天の日曜日に、ようやく鑑賞できたのでした。
お昼過ぎからビール片手にテレビの前、これはこれで幸せなひとときです。
それで、結論からいえば、普通に泣ける映画でしたね。
いっしょに観た配偶者は出撃シーンで号泣、私はラストシーンでホロリです。
辛辣なレビューもあるようですが、本質をとらえた良作だったと思います。
特攻隊を美化していないトコロがよかったです。
もちろん、ツッコみどころは満載でした。
それは、ケビンコスナーのボディーガードやトップガン・マーベリックのレベルです。
あの状況設定やストーリー構成に疑問符を感じる人は、多々いることでしょう。
ただ、その分、とてもわかりやすいのが本作の魅力ですね。
ここは、映画的に大切なポイントだと思います。
そもそも、現代の女子高生が戦中にタイムスリップする話ですからね。
細かいことを気にしても、仕方ないと思います。
それで、基本的には、戦争の悲惨さや空しさがよく伝わる良作でしたね。
個人的には、特攻隊をリスペクトしつつも美化していないトコロがよかったです。
これが、同じ特攻隊モノでも、永遠の0はラストシーンがウンザリでしたからね。
それと比べると、本作は特攻隊の本質を突いてたと思います。
ですから、あれだけウケたのだろうと、その人気の理由がわかった気がしました。
この国は、まだまだ大丈夫かもしれません。
また、特攻に反対の立場ながら、最終的には大勢に迎合する主人公がリアルでしたね。
個人の疑問が世間の大波にかき消されていくさまが、よく表現されていたと思います。
相方役の特攻隊員のセリフも印象的でした。
「警官も悪くないのかもな。警官をあんな風にした何かが悪いんだ。」秀逸だと思います。
【何か】というあいまいな表現で、いろいろと考えさせられるトコロがよいですね。
結局、戦争とは大津波のようなモノです。
一度、あの異常な大波に飲み込まれてしまうと、誰もそこから抜け出すことはできません。
あらためて、あのような社会的大波を発生させてはいけないと、肝に銘じました。
そして、本作のような映画がウケるのであれば、この国はまだまだ大丈夫かもしれませんね。
いずれにしても、わかりやすくて良心的な作品だと思います。
本作を通じて、多くの人に戦争の狂気と理不尽を感じてほしいですね。