Linux徒然 2019
しばらくLinuxで遊んでいました。
古いパソコンの再利用を試みる際にトライしたLinuxのインストール。
これにハマってしまい、ここ2週間ばかり遊んでいました。
サーバーでは17年近く使っているLinux、今回はディスクトップ機でのセットアップです。
この試みは7年ぶりです。
7年前は、ちょうどubuntuがブームになりはじめの頃でした。
あの時インストールしたubuntu、見た目ほとんどWindowsでなかなか格好良かったです。
でも結局、インストールしてそれで終わり。
普段使いは、やはりWindowsというオチでした。
あれから7年、ディスクトップ機としてどれだけ使えるようになったか再検証です。
インストール先はUSBメモリー
まずは、インストール環境の準備です。
古いパソコンは売却してしまったので、今回は10年前のAcerノートを使用。
USBメモリーを挿して、それを外付けHDD替わりにしました。
今は、64GBのUSBメモリーが格安ですね。
USB3.0のモノが、市内のパソコン工房で税込み1,408円です。
ぶっちゃけ、ネット販売よりも安くて驚きです。
勿論、これだけの容量があればLinuxを入れて遊ぶのに十分ですね。
この方法ですと、パソコンのHDD構成変更リスクを冒すこともなく安心です。
インストールもUSBからですね。
7年前は前衛的な試みだったUSBメモリーからのインストール。
今はそれがスタンダードのようで、こんなところにも月日の流れを感じます。
これについても、rufusというソフトを使えば一発ですね。
7年前の時も、これでインストールを試みました。
そしてこのソフト、今でもリリースが続いていることに少々驚きです。
すばらしいのひと言ですね。
目標は、Windows機の代替
目指すは、Windowsからの完全移行です。
まず、実現すべき項目をまとめました。
私がパソコンに求める機能は、以下の5点です。
- ネットとメール(各種SNS)
- サーバー操作(SSH、FTP)
- CDやDVDのリッピング
- 画像と動画の編集
- 写真の印刷と年賀状の作成
さて、7年でどこまでWindowsに近づくことができるようになったのか。
期待に胸を膨らませながらのインストールとなりました。
何を入れたらいいのか?
ま、結局はどのディストリビューションを選ぶかの話ですね。
かつでは、星の数ほどあったLinuxのディストリビューション。
さすがにここにきて、だいぶシュリンクされたように思います。
それで、今、導入するならは、UbuntuかCentOSのどちらかでしょうね。
理由は、今でも続いているからです。
Linuxで何か困るかって、それはリリースが終わってしまうことに尽きると思います。
サーバーでは、長らくVineLinuxを使っていました。
このディストリビューション、導入がとても楽で安定していて、超お気に入りでした。
しかし、2017年から動きがありません。
これでは、時代の流れに乗れなくなり使用不可となるのは時間の問題でしょう。
現に、今春サーバーを変更したのも、これが大きな要因でした。
ディストリが変わるとこれまで築き上げたKnowlageも無に帰します。
その被害は甚大ですね。
ということで、長続きしてることは非常に大切です。
それと、ネットに情報がたくさん出ている点も重要ですね。
となると、やはりメジャーどころのUbuntuかCentOSに帰着するように思います。
ということで、UbuntuとCentOSどちらを入れるか?
取り敢えず、両方入れてみることにしました。
結論は、CentOS7
まずは、Ubuntuの最新安定版である18.04.3を入れてみました。
結論からいうと、自宅のNASに接続できなくてアウトでした。
デフォのファイルマネージャーでNASにアクセスすると、不明のエラー発生です。
アプリを変更しても現象変わらず、となるとこれはOS上の問題ですね。
ネットにも情報はなく、容易に解決できる問題ではなさそうです。
ぶっちゃけ、自宅NASに接続できないのでは使いようがありません。
そして、CentOSだとこれが不思議なぐらいにサクッと接続できます。
これで、どちらを選択するかが決定しました。
勿論、Ubuntuも悪くないディストリビューションです。
正直、インストールもCentOSよりイージーですしね。
アプリも揃っていますし、デフォルトでntfsのマウントもできます。
ただ、NASに接続ができず解決方法もないのは残念でした。
それに対して、CentOSはNASへの接続は一発OKでした。
デフォでは不可のntfsマウントも、やり方をググればすぐにできます。
アプリも少ないですが、こちらもネットに情報があふれているので大丈夫ですね。
ただ、リーリスされたばかりのCentOS8では、まだそんなに情報がありません。
現時点では、FTPクライアントのFileZillaすらインストール方法不明です。
ということで、ここは手練れのCentOS7にしておきました。
一世代前とはいえ、サポートも2024年までですから十分です。
それまでの間に、CentOS8のKnowlageもネット上に蓄積されることでしょう。
なかなか素晴らしい環境です。
さて、セットアップしたCentOS7ですが、なかなか使い勝手がいいですね。
まず、Bluetoothマウスがサクッとつながります。
これにはいたく感動しました。
ブラウザはFireFoxがデフォルトですが、chromeも大丈夫ですね。
インストール方法は、これまたググればサクッとです。
そして、Googoleアカウントでサインインすれば、即行いつもの環境ですね。
メールはデフォで入っているEvolutionがいいですね。
Googleアカウントを設定すると、一発でカレンダーが同期するのがナイスです。
サーバー操作も問題ありません。
鍵認証を使ったssh接続でググって、デフォのターミナルで一発接続です。
FTPも、FileZillaをいれればWinSCPライクでファイル転送ができますね。
すばらしいのは、リッピング機能です。
デフォで入っているBraseroで、サクッとリッピングができました。
当然ですが、メディアも自動マウントです。
mountコマンドで四苦八苦したのは、もう遠い昔の事なんですね。
なお、 Braseroをマトモに動かすためには、DVDのCSSを解除するlibdvdcssとgstreamerを入れる必要がありますが、こちらもググれば簡単です。
vlc smplayer を入れて、イメージファイルからの動画再生もOKになりました。
画像編集については、まずはGIMPを入れておけば問題ないでしょう。
ただ、通常使いではサイズ変更とトリミングができればいいので。
もう少しサクッと編集できるソフトを検索研究する必要がありそうです。
動画編集は、まだ試していません。
これについては、これからの課題ですね。
課題もあります。
一番は、印刷ができない事ですね。
ブラザーのDCP-J952N、メーカーのサイトからDLしたドライバを入れてもまったく動きません。
まぁ、ドライバ自体が2013年製の32bit版では致し方なしですか。
スキャナは問題なく使えるので、実に残念です。
プリンタは写真の印刷に必須なので、今回はこれが致命的となりそうですね。
当然、これでは年賀状作成など夢のまた夢です。
そして昨日、二週間ぶりにWin10を立ち上げました。
SSD化していることもあって、まったく問題なくサクサクと動きます。
結局は、安心安定のWindowsなのですよね。
逆に、LinuxはUSBメモリーゆえか動きがカクカクの部分もありますしね。
ということで今回も、入れてみただけで終わりそうな予感。
もちろん、自分の環境がUSBメモリひとつに収まって、USBから起動できるPCがあれば、いつでもどこでもLinuxが使えるのは魅力ですね。
さて、これでどんな使い方ができるのか、まだまだ模索は続きそうです。