アロマの楽しみ方あれこれ

シンプルにアロマを楽しむにはどうしたらいいのか。
ここ半月、そんなことで試行錯誤していました。
そしてなんとか、満足のいくやり方がみつかりました。
この記事が、同じ悩みをお持ちの方のヒントになれば幸いです。

空気清浄機が壊れてしまいました。

毎日、仕事部屋でアロマを楽しんでいます。
照明に空調に香りにと、好みの環境で仕事ができるのも在宅ならではの特権ですね。

香りについては長らく、水循環式の空気清浄機にアロマオイルでした。
これにオイルを数滴落として動作させると、部屋中が爽やかな香りに包まれます。

ところが、この空気清浄機、ついに壊れてしまいました。
Amazonで数千円で買って数年もちましたから、がんばった方だと思います。

いずれにしても、空気清浄機が壊れたことで、アロマを楽しむ術がなくなりました。
また同じ機械を買うというオプションもありますが、もっとシンプルな方法が良いです。
それに、水を使う機械は防カビ対策が必要で、ちょっと面倒ですしね。

ということで、いつものようにAmazonのサイトをつらつら眺めます。
まず、水は使わないということで、ディフューザー系は却下ですね。
また、定番のポット系も選択から外すことにしました。
なぜなら、この手のポットはよく火災の原因になるからです。

さて、水も火も使わないとなると、あとはどんな方法があるのでしょう。
ここから、アロマの試行錯誤な旅が始まるのでした。

ただ落とすだけのシンプルなスタイル

まず、配偶者に相談したところ、アロマストーンを勧められました。
実際に配偶者が使っているのが、こちらのストーンです。

珪藻土でできた石にオイルをしみ込ませるという、実にシンプルな構造ですね。
でも、なんかいまひとつピンと来なくて、ストーンは保留になりました。
というか、ここまでシンプルなら、自宅にあるモノで何とかしたいです。

次に考えたのは、愛用の石油ストーブに直接落とすでした。

上部の鉄板にオイルを数滴落とすと一気に揮発して、部屋はアロマの香りに包まれます。
でも、若干焦げ臭い感じになるのが難点ですね。
また、この方法はクソ暑い夏場は使えません。

今度は、香炉を流用してみました。
中に脱脂綿を詰めて、オイルを数滴しみ込ませてみます。

しかし、ふたをするとほとんどアロマの香りが上がってこないのでした。
たかがアロマ、されどアロマ、なかなか思ったようにはいかないですね。

アロマディッシュを試してみました。

あらためて、Amazonのサイトを眺めてこのような商品を見つけました。
その名もアロマディッシュ、上部がお椀のようにくぼんた木の棒です。
お椀の部分にオイルを数滴しみ込ませて、香りを楽しむという構造ですね。

これを見て、なるほど木でもいいのだと思いました。
そうと分かれば、わざわざポチる必要もありません。
まずは手始めに、ガレージに転がっていた木片で試してみることにしました。

最初は香炉で試してみました。
脱脂綿よりも香りは立つ感じです。
でも、ふたをするをやはりいまひとつでした。

ということで、今度は木片をむき出しにしてみました。
これは、思った以上によかったですね。
ほのかな香りが長時間持続して、アロマ的には満足です。

ただ、ルックスがなんとも残念ですね。
やはり、アロマは雰囲気を楽しむモノですから、見た目も大切だと思います。
ということで、ここはひとつ、アロマディッシュを自作することにしました。

作っているウチに方向性がどんどん変わります。

あらためて、ガレージに転がっていた木片を切り出します。
切り出した木片をあれやこれやして、デザインを決めていきます。

結局のところ、2枚の板をシンプルに貼り合わせることにしました。
木工用ボンドで貼り付けたら、彫刻刀でくぼみを掘っていきます。

やすりがけして木目を出していきます。

無心になってのやすりがけは、やさぐれた精神を浄化させてくれますね。
おかげで、いい感じに仕上がりました。

あとは、これにオイルを落とせばOKです。
でも、ここにきてムクムクと違う考えが湧き出てきたのでした。

結局、ストーンに落ち着きました。

シンプルで高性能の木製アロマディッシュですが、やはり欠点もあります。
まず、違う香りのオイルに変えることができません。
また、オイルが底面からしみ出すので、何かの上にあげておく必要があります。

まぁ、香りを変えることに関しては、使い捨てと割り切ればいいのでしょうけど。
しかし、丹念にやすりがけなどしてしまったがために、割り切れなくなってしまいました。
また、下に何か敷くというのも本末転倒のような気がします。

ということで、このアロマディッシュは、純粋に置台として使うことにしました。
そうと決まれば、もうちょっと恰好良くと、これまた余っていた塗料で塗装です。

塗装作業また、やすりがけに匹敵する楽しさですね。
刷毛で何度も塗りこむことによって、いぶし銀の仕上がりになりました。

あとは、この上に何を載せるかですね。
木片などいろいろ試しましたが、結局は玄関前の小石に落ち着きました。

ただの小石でも、置台にあげるとそれっぽい雰囲気になりますね。
なお、小石は、そこそこサイズがあったほうがいいようです。

置台にあげた小石に、オイルを1~2滴落とします。
オイルは塗装を溶かすので、置台と小石の間にアルミホイルを挟みました。

しばらくすると、オイルは小石全体にしみわたり、いい感じで香りを漂わせてくれます。
一度落とすと3日ぐらいは香りがしますから、大成功ですね。

ということで、アロマを楽しむには、ただの小石が最高という結論でした。
お値段タダでシンプル、そして思いの外、高性能です。
まさに、灯台下暗しという感じですね。

それに、香りを変えたいときは、また違うのを拾ってくるだけです。
無数の小石の中から、お気に入りの一品を見つけ出す楽しさも格別ですね。

高性能なディフューザーや、お洒落なストーン、ディッシュもいいですけど。
その辺に転がっている小石も、これはこれでなかなかです。
アロマの楽しみ方として、ぜひ試してみてはと思います。