ひさしぶりにタバコを吸ってみました。

2025年2月16日

タバコを吸ってみたいという息子につきあって、ひさしぶりに喫煙しました。
タバコを吸うのは20年ぶりでしたが、美味しくもまずかったです。
また、タバコの価格がすごく高いことにもびっくりしましたね。
今回は、そんな息子とのタバコ体験記を書いてみたいと思います。

いつもの定食屋で、息子と瓶ビールを楽しみました。

息子が夏休みで帰省していたときの話です。
その日は配偶者が恒例の食事会でだったので、二人で外食しました。
近所の定食屋さんに歩いて行って、食事の前にビールで晩酌をしました。

今年の夏にお酒に目覚めた我が息子、父子でアサヒスーパードライで乾杯です。
行きつけの定食屋さんで息子とサシでビールを飲むのは、ささやかな夢でした。
この定食屋さんでビールを飲むのははじめてでしたが、お通しもおいしくて大満足です。

そして、ビールの後はお楽しみの定食です。
私は定評のある鶏から定食、息子はこれまた人気のしょうが焼き定食をいただきました。

ここの鶏から定食は、おいしいのにプラス、ボリュームがすごいことでも有名です。
息子が小学生のときは、この鶏からを2つも食べるとギブアップ状態でした。
しかし大学生となった今は、しょうが焼きに私の鶏からを2個プラスして軽く完食です。
我が息子の成長ぶりに、あらためてしみじみとしてしまいました。

その帰り道、息子からタバコ吸ってみたいといわれました。
息子が父親にタバコの相談というのも、これも現代ならではのことかもしれません。
それではということで、帰り道のコンビニでタバコを買って体験会をすることにしました。

20年ぶりにタバコを買って吸ってみました。

ちなみに、私も以前は喫煙者で、18歳のときから18年ほど喫煙していました。
36歳のときに思うトコロあって、、というか、美味しくなくなっちゃって止めましたけど。
でも、タバコについては、そんなにアンチというワケではありません。

タバコは百害あって一利なしといわれますが、一利ぐらいはあると思っています。
ぶっちゃけ、タバコは美味しいですし、他のモノであの美味しさは代替えできないでしょう。

タバコが止められないのは単純に美味しいからで、人間、美味しいモノは止められないのです。
そして、泣いても笑っても人生は一度きりですからね。
であれば、タバコの美味しさぐらい知っておくのも悪くはないと思うのです。

ということで、ひさしぶりにタバコを購入しました。
銘柄はセブンスターのソフトパック、これはかつて愛煙していた銘柄で、タール:14mg ニコチン:1.2mgの硬派仕様です。いまは1mgの軽いタバコが主流ですが、漢なら最低このぐらいのは吸わないとと、ここは私の価値観の押し付けですね。

しかし、一箱600円には驚きました。
セブンスターは、最初に吸い始めた頃が180円で、やめたときは250円だった気がします。
噂には聞いていましたが、本当にタバコは高級品になったのですね。

しげしげと煙草の箱を眺めていたら、賞味期限が記載してありました。
賞味期限など、かつては記載されていたでしょうか?
もう完全に、タバコ浦島太郎状態ですね。

そして、さっそく近所の公園で試煙です。
タバコを見たことも触ったこともない息子に喫煙歴18年の父が箱の開け方、タバコの取り出し方、火のつけ方、最後まで吸い切るのはあまり格好良くないこと、そして一番大切な消火の方法をレクチャーしました。そうしたところ、たいしてムセもせずにスパスパ吸っています。想定外に、息子のタバコ耐性は高かったようですね。

そして、私も20年ぶりに喫煙してみます。
実は、このひと月前にもマイルドセブンを吸っているのですが、これが驚きのまずさでした。
もともと、マイルドセブンは好きではない銘柄ですが、あまりのまずさに愕然としたのです。
しかし、愛煙していたセブンスターならと、すこし期待しての喫煙なのでした。

タバコがおいしいことも、ひとつの幸せだと思います。

結論からいうと、20年ぶりのセブンスターは、おいしくてまずかったです。
さすがはセブンスターで、味と香りと血管収縮の感じは、とても素敵でした。
しかし、喫煙後に口内に残るヤニの感じが耐えられないですね。
せっかくの鶏から定食の余韻が、すべて台無しになってしまいました。

かつては脂っこいモノを食べた後の一服は格別でしたが、やはり私の体はタバコを拒否してるようです。それに対して息子は3本も吸っていて初体験にしてそのおいしさがわかるらしく、もしかすると息子は喫煙者になるのかもしれません。

私ももう一本吸ってみましたが、不覚にも気持ち悪くなってギブアップとなりました。
3本吸った息子も、間もなく気持ち悪くなったようで、体験会は終了です。
あまったセブンスターは、愛煙家だったお義父さんの仏壇にお供えとなりました。

そして翌朝、髪にドライヤーを当てたら、あまりのタバコ臭さに苦笑いです。
このあたりはセブンスターの面目躍如、なるほど今は軽いタバコが好まれるのも納得ですね。
息子もいまどきの若者らしく、このタバコ臭はとても気にしていました。

タバコの匂いといえば、思い出すのは聖子ちゃんの赤いスイートピーです。
いまでも、タバコの匂いのシャツに寄り添う女性はいるのでしょうか?
かつて、電車やタクシー、大学のサークル室など、世の中はタバコの匂いであふれていました。
タバコの匂いは昭和の香りと、ヤニ臭い髪を乾かしながら少し懐かしい気持ちになりましたね。

その後、仏壇にあるタバコを見ていても、吸いたいという気持ちにはならないですね。
やはり、私はもう喫煙するコトはないのでしょう。
息子は、あれから一日1〜2本のペースで楽しんでいるようです。
そして、タバコはそのままアパートに持っていったようですね。

息子ももう大人、タバコについても自己責任で。
おいしく感じるのであれば問題はないでしょう。
タバコがおいしいのも、ひとつの幸せだと思います。

そして、そんなタバコをたしなむもひとつの人生経験ですね。
息子には、火事など出さない程度で楽しんでほしいと思うばかりです。