プロバイダ遍歴をまとめてみました。

2025年10月23日

今回は、我が家のプロバイダ遍歴をまとめてみたいと思います。
インターネットを始めて、気づけば今年で27年です。
Windows95の黎明期からですから、本当に長いですね。
私のプロバイダ歴は、そのままこの国のインターネット歴史になるような気がします。

1997年のお正月から、インターネットを始めました。

今回は、我が家のプロバイダ履歴をまとめてみたいと思います。
私がインターネットを始めたのは、1997年のお正月からです。
このときの冬のボーナスで、ついにパソコンを買ったのでした。

ツートップのショップパソコン、Pentium166MHzのモデルで40万円でしたね。
いまにして思うと、ずいぶんと高い買い物でした。
そして、SONYのアナログモデムを電話回線につないで、インターネットを始めたのでした。
そのときのプロバイダーは、ドリーム☆ネットでしたね。

選んだ理由は、パソコンに入っていたプロバイダー一覧にあったからです。
OCNやODNなど、似たような名前の業者が5社ぐらいあった中、気分でここを選びました。
当時は仙台にしかAPがなくて、月の電話代がものすごかったですね。
また、ネットをしている間は電話が使えないので、同居の母親からはいつもクレームでした。

その1年後、富士ソフトのFSI-netに乗り換えます。
決め手は、当時住んでいた実家の街にAPがあるところでした。
市内料金でネットができるというのは、当時の地方在住者にとっては画期的でしたね。

FSI-netは、全国津々浦々にAPがあるのが特長だったと思います。
APをメモ帳に記しておき、出張先でその土地土地のAPにアクセスしていました。

当時のプロバイダー新規申し込みは、メールでしたね。
数日後、書類が郵送されてきて、それで本契約です。
まだ、Webから定型フォームで申し込みできる時代ではありませんでした。

契約すると、立派な紙のマニュアルが送られてきます。
それと首っ引きで、ネットやメールの設定をしたのも懐かしいですね。

自宅を新築するまでは、ISDNでした。

FSI-netには、2年ほどお世話になりました。
その間に、自宅の電話はアナログからISDNに変わります。
ネット中でも電話ができるようになったのは、大きな進化でしたね。

また、ダイヤルアップルーターという利器を導入したのも大きかったです。
これを使うと、必要なときだけ自動でつながるので、通信料が劇的に安くなりました。
これで、ようやく接続料金を気にすることなく、ネットがたのしめるようになりましたね。

1999年に結婚してアパート暮らしをはじめたときも、ISDN&ダイヤルアップルータでした。
まだ、あの頃はADSLがなかったコトにも時代を感じます。
FSI-netには、月に500円でメールアドレスがもう一つもらえるサービスがありました。
配偶者と、メルアドのドメインをお揃いにしたのも懐かしい思い出です。

まもなく、ネット上にプロバイダー比較サイトなるものが登場します。
いまにして思うと、プロバイダー業も淘汰の時代に入りつつあったのでしょう。
そこで、TikiTikiという格安プロバイダーをみつけて、2000年に乗り換えています。
そして、その1年後にはぷららに、このタイミングで、料金はついに月1,000円を切りましたね。

ぷららは、足掛け11年間使用しました。
たぶん、一番長く使ったプロバイダーです。
2006年に自宅を新築したとき、通信も光になりました。
APといった概念はなくなって、ネット接続もずいぶんと進化したなと思いましたね。

いまは、携帯電話の抱き合わせがポイントです。

2012年に、電話勧誘で安いと思ったauひかりに乗り換えたタイミングでBiglobe。
2014年に、NTTのフレッツ光ににもどったタイミングでToppa!。
この頃になると、選ぶのは回線業者で、プロバイダはおまけという感じになりますね。

そして、2016年の11月に、DMM光に乗り換えています。
理由は、同時使っていた格安スマホがDMMモバイルだったからです。
これと抱き合わせると、料金がかなり割安になるのでした。
同じ理由で、2021年4月にOCNに乗り換えて、そしていまに至っていますね。

こうしてみると、28年間で8社、それぞれに当時のネット状況が思い出されます。
ダイヤルアップ全盛時代は、FSI-netのようにAPの多さがプロバイダーの強みのひとつでした。
しかし、フレッツやLTEが主流の昨今は、AP自体が死語と化しています。

また、Biglobeの頃までは敷居が低かったメールのrelayも、Toppa!の頃から厳しくなりましたね。
自宅サーバーからVPSに移った要因のひとつも、このあたりにあります。
本当に、その時々でのインターネット状況が、懐かしく思い出されますね。

かつて、お世話になったプロバイダーがどうなっているのか、調べてみました。
一番最初のドリーム☆ネットは、OCNに吸収されて消滅していましたね。
FSI-netやTikiTikiは、いまもがんばっています。
FSI-netには、いまでもISDNのメニューが残っていて、ちょっと驚いてしまいました。

ネット黎明期は雨後の筍状態だったこの業界も、兵どもが夢のあとという感じですね。
昔は、プロバイダーを変えるとメルアドも変わり、知人にメールで通知したモノでした。
ところが、いまはSNSが全盛で、メールで連絡を取りあうこともほとんどありません。
あらためて、ネット業界の変化の早さにしみじみとする、秋の夜長です。