里親のこと

児童養護施設や里親のことを、いろいろ調べました。
豊かな時代ではありますが、それでも苦労している子どもはいるのですね。
そのような中、すてきなブログを見つけました。
子どもを守るのは大人の責務、私もできることを考えたいと思います。

はじめて、現実の児童養護施設に触れました。

仕事で、とある自治体のシステム保守をしています。
先日、業務の一環で、国民健康保険システムの動作確認をおこないました。
ある不具合の修正で、それが正しく反映されているかの確認作業でした。

確認は、世帯主と世帯員の住所が違うデータでおこないます。
ふとデータをみると、対象の世帯員はまだ5歳でした。
不思議に思って住所をみると、違う街の児童養護施設です。
システム越しとはいえ、児童養護施設の子どもにはじめて触れて、すこし狼狽したのでした。

システムの動作確認は滞りなく終わりましたが、先ほどの子どものことが頭から離れません。
そこで、帰宅後、児童養護施設についていろいろと調べてみました。

全国津々浦々に、ひっそりと存在していました。

ネットで調べると、この国の児童養護施設は590施設、在所児は2.8万人とのことです。
私の住む街にもありますが、場所など詳しいことは、いままでよく知りませんでした。
本当に、全国津々浦々に、ひっそりと存在している感じです。

養護施設の中には、日々の様子をSNSで発信しているトコロもあります。
BBQや夏休みの海水浴など、たのしそうな様子が伝わってきて、すこし安心しました。
施設では、職員の方々が深い愛情でもって、日々奮闘されているのでしょう。
まったくもって、頭が下がる思いです。

ただ、中には深刻なイジメや性的虐待などもあるようですね。
とても悲しいことですが、このあたりはひとつ屋根の下の限界なのかもしれません。
職員の虐待といった事案もあるようで、なんともやるせない気持ちになりました。

すばらしい里親のブログをみつけました。

ちなみに、欧米では施設から里親制度へのシフトが進んでいるようです。
日本でも、厚労省が施設の段階的な閉鎖を数値目標として掲げたようですね。
さすがに、数値目標は保留になったようですが、その趣旨は理解できます。
ということで、今度は里親について調べてみました。

いま、この国の登録里親は9,400世帯、委託児童は6,000人ほどです。
里親委託率は15.6%、年々向上しているとはいえ、決して高くはありません。
これについては、里親制度自体があまり知られていないなどの課題があるようですね。

ここまで調べて、もうすこし里親の実態に触れてみたいと思いました。
そこでみつけたのが、こちらのブログです。
あまりのすばらしさに、すべての記事を一気読みしてしまいました。

この里親さんは、愛はもちろん、それと同じぐらいの誠実さに溢れていますね。
これなら、子どもも安心してすべてを委ねることができるでしょう。
このブログ主さんとそのパートナーさんは、里親以前に大人としての鏡だと思います。
とにかく、記事のひとつひとつがすてきですばらしくて、とても感嘆しました。

そしてあらためて、子どもを守るのはすべての大人に課せられた責務だと思いましたね。
しなくてもよい苦労を背負いこむ子どもは、根絶されなくてはいけません。
できたら、私も里親にチャレンジしたいですが、それは現実的に難しそうです。
それでも、私にできることは何かないか、引きつづき模索したいと思います。