日本人は勤勉という迷信 – 今日に残るこの国の病理
Xで、日本人は勤勉だという投稿をみかけました。
いまだに、このような迷信を唱える人がいるとは驚きです。
個人的に、この迷信を捨て去らない限り、アジアの人たちとの相互理解は不可能だと思います。
日本人が勤勉は、神風レベルの迷信です。
Xで、とある有名な格闘家が、日本人は勤勉だと投稿しているのを見かけました。
戦後アメリカという後ろ盾、主導のもと急成長した日本は 日本人の猛烈に勤勉な精神性と軍隊で育まれた激烈な心身の強度が、世界最強のアメリカの経済と軍事政策と混ざり合って世界二位までの経済大国となった アジア各国は発展途上で、その日本や先進国の成長や技術共有などを大きく吸収して後発だが急成長を遂げている 急成長を果たせば後に当然成長は鈍化するし、戦後日本のように未発達であれば急成長もする、日本が他国を追い抜いたように
いまだに、このような神風レベルの迷信を信じている人がいるのには驚きますね。
そもそも、日本人が勤勉なら、どうしてSNSにあれだけのボヤキや愚痴が投稿されるのでしょう。
冷静に現実をみれば、これが迷信であるコトぐらい、すぐにわかると思います。

個人的な感覚でいけば、本当に勤勉な人は全人口の5%ぐらいでしょうね。
周りをみても、ほとんどの人は手を抜けるトコロは手を抜いての次第点狙いです。
そして、それが器用にできる人ほど出世するというのが、世の現実というヤツですね。
これは日本に限ったコトではなく、古今東西の社会の実態のようにも思われます。
日本の経済成長は400万の屍の上に成り立っています。
ちなみに、日本が世界第二位の経済大国になれたのは、単に運が良かったからです。
島国で他国からの侵攻を受けるコトもなく、先の敗戦でも国家分断を免れるコトができました。
さらに、高度経済成長期は、働けば働くほど豊かになるコトができました。
ですので、多くの人がわき目も振らずに働いただけの話です。
もちろん、働くほど豊かになれたのは、米国などと比べて日本が相対的に貧しすぎたからですね。
低賃金で安くモノが作れるから海外でたくさん売れる、単純にそれだけのコトだったのです。

その後、社会が豊かになれば、かつての低賃金安売りモデルは通用しなくなります。
そして、同じ原理で他国がキャッチアップしてくる、これは川の流れと同じ自然の摂理ですね。
ですので、これに文句をつけて、かつての大和魂云々を唱えてもナンセンスなだけなのです。
なおかつ、この国の経済復興のきっかけが、朝鮮戦争の特需だったことを忘れてはいけません。
たぶん、件の格闘家は、朝鮮戦争で400万人もの人が亡くなっているコトを知らないのでしょう。
400万人といえば、先の大戦における日本の戦死者よりも多い人数です。
なんとも、恥ずかしすぎるコトだと思いますね。
無意識下から滲み出る選民思想が醜いです。
しかし、それでも日本人は勤勉だと信じて疑わない人が後を絶ちません。
個人的に、これは無意識下の選民思想だと思います。
件の格闘家のような人たちは、他のアジア人より日本人は優秀だと思っているのでしょうね。
ですので、このような人たちは、アジア諸国のキャッチアップが感情的に認められません。
昨今のアジア人排除がウケる理由も、この選民思想が原因のひとつだと思いますね。
そして、他のアジア諸国から日本が嫌われるのも、この選民思想が原因です。
戦中派だった私の父は旧帝大卒のインテリで、あの当時の人にしてはリベラルな人間でした。
しかし、そんな彼でも「二等国民」という蔑視語を平気で言い放つトコロがありましたからね。
この勘違いな選民思想は、この国に深く根ざした病理のひとつなのです。

君たちよりも、私たちの方が優れている。
そのような雰囲気を醸し出せば、他人から嫌われるのは自明のコトです。
これが解消されない限り、アジア諸国とのマトモなおつきあいなどは夢のまた夢でしょうね。
21世紀の今日において著名な格闘家がこの体たらくではと、暗澹たる気持ちになるばかりです。



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