腕時計徒然-03

2025年2月16日

電池切れ時計を修理しました。

息子のウェーブセプターに始まり、自身も配偶者とのペアウォッチを購入して。
そしたらやはり、これまでの時計も復活させたくなってきました。

長いこと、引き出しの肥やしになっていた時計たちです。
すべてが電池切れで、10年以上放置状態でした。

電池交換さえすれば、基本的にすべて復活するハズです。
ただ、これを時計屋さんにお願いするのも面倒くさい。
中には、交換だけで5,000円、納期2週間なんてモデルもあります。

なので、ここは道具を買って自分で交換してみることにしました。

十分に使える道具です。

さっそく、腕時計の電池交換でググると、ま、たくさんの情報が出てきます。
それで結論から言うと、まずはAmazonで分解用の道具を購入ですね。
Amazonのサイトで物色するに、以下のツールセットをみつけました。

時計修理工具セット、1,429円也です。

裏蓋外しだけを買っても良かったんですけど。
数百円プラスでフルキットならと、こちらを選びました。

ちなみにこの工具セット、レビューをみると使えると使えないの両極端です。
若干の心配もありましたが、でもこーゆー場合は大抵は使い物になります。

注文から二日後、工具セットは滞りなく届きました。
まずは、最重要ツールの防水裏蓋用のオープナーをチェックです。

レビューによるとガタガタのモノもあるようですが、私のモノは大丈夫でした。
裏蓋に食い込ませる詰めの部分も、しっかりした作りです。

たくさんの種類の爪が付いてきましたが、必要なのは上記の1種類だけですね。

時計の固定器具、これ必須でした。

ノーマルタイプの裏蓋オープナーです。
マイナスドライバーで代用できるかなとも思いますが、やはりこれなしでは厳しいでしょう。

先細のピンセットとベルトピン外し、極細のマイナスドライバー。
これらも、なにかと必要です。

やはり、工具をセットで買ったのは正解のようでした。
それでは、いよいよ運命の電池交換です。

防水タイプの電池交換

一番に交換したいのはタグ・ホイヤーのクロノグラフなのですが。
ぶっつけ本番はリスクが高いので、まずはG-SHOCKで練習です。

1995年製の、MRG-100です。
それまでの、カシオのデジタル=安物というイメージを払拭するモデルでした。
定価50,000円、今では珍しくない価格ですが、当時はカシオのデジタルにしては破格でした。

チタンボディが渋いです。
月日と曜日が同時表示の使いやすい時計で、20代後半のメイン機でした。
ただ、チタンでもそんなに軽くないところに時代を感じますね。

さっそく、購入したばかりの裏蓋オープナーで挑戦です。
爪の幅を合わせて食い込ませ回してみますが、なかなか固いですね。
時計の固定器具を使って、やっとのこと蓋を外すのに成功しました。

外れてしまえばこちらモノ。
慎重に電池を交換して、カシオお約束のAC端子ショートでリセットです。

20年ぶりの復活です!
やっぱり、復活すると嬉しいですね。

これに気をよくして、いよいよタグ・ホイヤーに取り掛かります。

タグ・ホイヤーは、ちょっと大変

いよいよ、本命のタグ・ホイヤー クロノグラフの電池交換です。

こちら、営業時代の勝負時計でした。
電池が切れて10年以上、針ズレもしていてちょっと残念な状態です。

このタグ・ホイヤー、格好は良いのですが電池交換が大変です。
街の時計屋さんに頼むとメーカー直送、そして料金が5,000円です。
最初に頼んだ時は、あまりの高額に驚愕しました。
納期も、10日~2週間ぐらいかかります。

確かに、防水テストまでするので致し方ないとは思います。
でも、5,000円だったらG-SHOCKの廉価モデルが買える料金です。
正直、普段使いするレベルなら、メーカーの防水テストは不要でしょう。
工具代に1,500円かけても、ここはDIYにトライしてみるべきだと思います。

ということで、意を決してクロノグラフにオープナーをかませてみます。
しかし、、、固い!!
何度かメーカーで電池交換しているので、ガッチリ固定されているようです。

ガレージから作業台を持ってきて、付属の時計固定器具を取り付けて格闘すること十数分。
なんとか、裏蓋を外すことができました。

裏蓋を外してしまえばこっちのモノです。
マイナスドライバーで留め金を外して電池交換、十数年ぶりにサクッと復活です。

ズレていた針も、ネットで戻し方を調べて修正しました。
完全復活です!
ちなみに裏蓋は、次回の交換時に苦労しないように少し緩めの締結です。(笑)

通常タイプもできました

もうひとつ、タグ・ホイヤーのボーイズタイプを持ってます。
こちらは、営業時代の通常用でした。

クロノグラフと違い、こちらはサクッと裏蓋外せました。
電池交換も上に乗っかっているカバーをピンセットで外すだけなので、とても楽ですね。
ただ、使っていない間に手首にも肉が付いたようで、バンドが ちょっと キツイです。
こちらは、後日の宿題ですね。

ここまでで防水タイプの電池交換完了。
裏蓋オープナー、いい仕事をしてくれました。

お次は、通常タイプの電池交換、まずはSEIKOのクオーツです。
冠婚葬祭用にと、何の変哲もない革バンドのアナログ時計を持っていたのでした。

何の変哲もないとはいえ、かなり極薄。
1980年代後半は、こーゆー薄型のクォーツが流行ったのですね。
電池も SR716SW という、ちょっと特殊なタイプでした。

次は、こちらのドカティ時計です。

851とPASO、それと900SSを足して3で割ったようなBikeが描かれてます。
これ、東京出張の時に、JR蒲田駅西口の露店で見つけたのでした。

露店で売ってるような時計なので、品質などはほとんど期待していませんでした。
ところが、これが意外にも掘り出し物でして。
精度もとてもよく、もちろん壊れることもありません。
以前、電池切れでお世話になった街の時計屋さんに「これとても良い時計だよ」とお褒めまでいただいたお気に入りの一品。ちょっとしたパーティーに遊びでつけていくのに最適です。

それで、こちらもサクッと裏蓋外して電池交換、20年近い眠りから無事に目覚めたのでした。

あとは、GUCCIの時計もあったりします。
こちらは、裏側1/3のところにオープナーを突っ込んで、無事に開蓋ですね。

電池は、ドカティ時計と同じものでした。
取り付けの向きが、通常とは逆なのが面白いですね。

合計7台、復活しました!

最後は、PRO TREC の電池交換です。

こちら、電波ソーラーPRO TREC の初期モデル。
今では珍しいかもの2センサーです。
本当は3センサーが欲しかったのですが、ちょっと高くて買えなかったのですね。
それに、PRO TRECにしては、普段使いに支障のない薄さも購入の決め手でした。

ちなみに、電波ソーラーでも電池寿命はあるようです。
経験的に、カシオのソーラーなら5~7年といったところでしょうか?

それで、この充電用のボタン電池が結構高額。
Amazonで1,500円、でも昔は入手の手立てもなかったから、手に入るだけラッキーです。
ベルトの切れたG-SHOCKは、汎用のCR1616で5年近く動いてはいますが。
今回は正規品のCTL1616を奢りました。

PRO TRECは、配偶者とのペアだったWWFモデルからのお付き合いです。
やはり、この時計は面白いですね。
気温については体温の影響を受けるので微妙ですが、気圧と高度はマジに使えます。
山登りの時はもちろん、ツーリングの時やあるいは街歩きでも、その場所の高度が分かるというのは便利で刺激的ですね。

基本、カシオの時計はプラスネジ4本での締結なので、専用ツールは不要です。
MRG-100 と同じように、電池交換の後はAC端子ショートでリセットすれば復活です。
ちょっと年季の入ったPRO TRECですが、まだまだいけますね。

ということで、計7個の時計の復活が叶いました。
これに、既存のスクエアG-SHOCKとSwatch、それに今回購入した手巻きのペアを合わせると計10個になります。
改めて確認すると結構な台数の時計持ちで、自分でもちょっとびっくりですね。

いずれにしても、これからは自分で電池交換できると思うと気が楽です。
折角の腕時計コレクション、あとは引き出しの肥やしにならないようにですね。
今回の電池交換が無駄にならないよう、できるだけローテーションしていこうと思います。