デパートは楽しい。

2025年2月16日

ひさしぶりに、配偶者とデパートにいってきました。
デパートで服を買うなど、十数年ぶりのことだったかもしれません。
オワコンと言われて久しいデパートですが、思いの外、楽しかったです。
やり方次第では、デパートもまだまだイケるのかもしれないと思いました。

配偶者とデパートにいってきました。

ひさしぶりに、配偶者とデパートにいってきました。
きっかけは、ボーナス前に届いたオンワード樫山の3000ポイント進呈はがきです。
黙っていても3,000円の値引きですから、これは無視するわけにいきませんね。
配偶者には無事、ボーナスもでたようですし、ひさしぶりに服でもみにいこうとなったのでした。

子どもの頃は、買い物といえばデパートでした。
そこで、母親の服選びにつき合わされるのは、苦行以外の何物でもありませんでしたね。
デパートに到着するなり、おもちゃ売り場にエスケープしたのは、懐かしい思い出です。

中学生になって一端に服に興味がでてからは、つまらなかった服売り場も楽しくなりました。
そして、20代の前半ぐらいまでは、ちょくちょく服を買いに出向いたモノでしたね。

ところが、ここ何年かはデパートの服売り場など、とんとご無沙汰です。
服は、ユニクロやGUで気に入った、というよりも使えそうなモノを買うのレベル。
あるいは、配偶者に一任で、ネットで買ってもらうといった感じですね。

服飾関係で気合が入るのは、クシタニでライディングウェアを吟味するときぐらいでしょうか。
かつての、服好きだったころと比べれば、なんとも堕落没落著しいですね。
とはいえ、服選び自体は、今でも嫌いではありません。
配偶者のお供で、あれやこれやと彼女の服選びにつき合うのは楽しかったりするのです。

ということで、ボーナスが支給された翌週土曜日に、仙台の藤崎デパートにいってきました。
これまた、ひさしぶりの藤崎タワーパーキングにクルマを停めます。
バブル時代は6基あったタワーパーキング、それでも入庫するのに30〜40分待ちはザラでした。
ところが、今は3基で即入庫、これも時代の流れというヤツですね。

良さげなブラウスをセール価格で購入できました。

デパートに入ったら、まずは1Fの小物売り場でマインドを暖機運転です。
バッグやアクセサリーを手に取り眺めつつ、購買意欲を高めていきますね。
そして、十分に気持ちが温まったトコロで、2Fの婦人服売り場に突撃です。
ここでも、まずはセール売り場を冷やかして、そののち本丸のオンワード売り場に見参しました。

それにしても、今回の藤崎デパートはアタリです。
かわいい服が多数ラインナップされていて、しかもどれもセール価格なのでした。
足を止めたJ-Press売り場、すこしクラシカルな柄のブラウスが目に留まります。
私好みの一品ですが、配偶者は裾にステッチ柄が入った黄色ブラウスが気に入ったようでした。

また、黄色ブラウスの隣に吊るしてあった、ピンクのブラウスも良い感じです。
さらに、その隣に吊るしてある青ストライプのシャツとジャンパースカートのコンビネーション。
こちらは、配偶者の琴線に触れるモノがあったようですね。
「ストライプのシャツはあまり着ないのに…。」と思いつつ、それは心のウチに留めておきます。

そして、購入候補の目星がついたタイミングで、やはりここはプロだと思いました。
店員さんが絶妙に合いの手を入れてきて、そのまま試着室という流れです。
最初に良かれと思った黄色ブラウスは意外といまいちで、逆にピンクがとてもお似合いでした。

私好みのクラシカル柄ブラウスは、配偶者が今一つ乗り気ではありません。
しかも、最初に良いと思った色合いのモノは、ちょうど良いサイズがありませんでした。
このような時、下手にゴリ押しをすると喧嘩になるのは経験則でわかっています。
ここは素直に身を引いて、彼女の気の向くままにという体ですね。

なお、青いストライプのシャツとジャンパースカートは、満場一致のド・ストライクでした。
まずは、ピンクブラウスと合わせて3点、お買い上げです。

そして、テンションがマックスの状態で、3Fの婦人服売り場に向かいます。
ここでは若い頃、彼女にKEITHのワンピースを買ったりしたモノでした。
そんな思い出話をしながら売り場にいくと、これがまた素敵なブラウスが展示してあります。
これを逃したら後悔するだろうのレベルで、さっそく試着するのでした。

そうしたところ、ベテランの店員さん、これまた購買欲をそそるパンツを合わせてきます。
結局、ここでもブラウスとパンツを購入したのでした。
バーゲンとはいえ、配偶者はひさしぶりの散財モードです。
もちろん、これまで仕事をがんばってきたのですから、これぐらいの買い物は大いにアリですね。

そのあと、私もひさしぶりに服が見たく、4Fの紳士服売り場に向かいます。
お盆休みに以前の職場の仲間との飲み会があるのですが、そこに着ていく服が欲しいのですね。
さすがに、そこにユニクロは、ちょっと悲しいモノがあると思っていたのでした。

売り場に行くと、サムライアロハというプリントシャツが目に入ります。
昨年ぐらいから流行りのプリントシャツ、大好きなのですが、なぜか私には似合いません。
それでも、何枚か合わせてみましたが、どれも今一つでした。
和のテイストな生地が素敵でしたが、サムライというネーミングも微妙で今回はパスです。

次に、定番のブルックス・ブラザーズにいってみますが、ピンとくるモノがありません。
そこで、配偶者とお揃いのJ-Pressにいってみたところ、良さげなシャツをみつけました。
グリーンの服はあまり持っていないので、そこも良い感じです。

さっそく試着してみると、これがまた満場一致で花丸でした。
そして、父の日のプレゼントというコトで、配偶者に買ってもらったのでした。
デパートで服を買ったのは、もしかすると十年ぶり以上かもしれません。

やはり、デパートは楽しいトコロです。

私の服が決まったあとは、本館隣りのリビング館で、みそ汁椀を物色します。
くたびれてしまったみそ汁椀のリニューアルは、ここ数年の課題でした。
そして、ひとつ1,300円の良さげな椀を発見、本当に今回の藤崎デパートはアタリです。

お椀を買ったところで本館に戻り、今度は配偶者の靴探しです。
7Fの靴売り場で小一時間ほど物色しましたが、これといったモノに巡り合えませんでした。
縁があるのかどうかも運のウチですから、仕方ないですね。
いい加減くたびれたトコロで、最後はデパ地下で締めとなりました。

デパ地下では、総菜売り場、日本酒売り場、お菓子売り場をまわって。
今回は韓国総菜にしようと、キンパと韓国チヂミを買って、ようやく帰宅の途ですね。
かつて、母親や妹と電車時間を気にしながら、このデパ地下でバタバタと買い物したモノです。
そんなことを、懐かしく思い返しました。

気づけば夕方17時、昭和の頃を彷彿とさせる、王道のデパート堪能でしたね。
オワコンといわれて久しいデパートですが、捨てたモノではありません。
すくなくとも、私たちの世代には、まだまだ楽しいトコロです。

デパートでのテンションを上げながらの刺激的な買い物は、ネットにはない醍醐味です。
郊外の広大なショッピングモールと違って店舗がコンパクトなのも、年配者にはうれしいですね。
そして、そこには目利きのバイヤーが選んだ選りすぐりの商品が、効率よく並んでいる。
これに、商品知識と接客力に優れた店員さんが加われば、無敵のように思えます。

ということで、デパートがこの先も存続しますように。
クルマ社会の地方都市では、なかなか難しいトコロもあるとは思いますけどね。
そして、私が住むこの街にもまたデパートが復活しないかなと、妄想してみる週末なのでした。