トンデモ政党な参政党とナチズム

参政党というトンデモ政党が、支持を広げているようですね。
あのような政党が支持を得ていること自体に、驚きを禁じ得ない昨今です。
なるほど、このようにして90年前にナチズムは台頭したのかと、感じ入るばかりですね。

とてもよく計算されたポピュリズムです。

参政党というトンデモ政党が、支持を広げているようですね。
あのような、あり得ない政党が支持を得ていることに、驚きを禁じえません。

参政党のトンデモなトコロについては、すでに多くの人が指摘しています。
あえて、そのトンデモに詳しくは触れませんが、端的にポリシーのないポピュリズム政党ですね。
やっているコトは人気取りだけで、まるでPV 数狙いの安っぽいWeb記事のようです。

ただ、そのポピュリズム自体は、よくできていると思いますね。
実に、緻密に計算されたポピュリズムで、手練な感じを受けます。

  • 消費税の廃止
  • 月に10万円の教育給付金
  • オーガニック食品の推進(反ワクチン)

今回の参院選での公約をみても、まずはバランスがよいですね。
有権者の関心を引きそうな項目が、センス良くまとめられています。
大方、Webマーケティングの技術を駆使しているのでしょう。
このあたりは、本当に上手なモノだと感心しますね。

ただ、その中身は、減税してのバラマキです。
何がこの施策の原資になるのか気になりますが、話によれば国債の大幅発行との由。
どう考えても、これでは亡国にしかならないでしょうね。
本当に、無責任な輩だと思います。

根も葉もない排他主義で、人気取りを狙っています。

そして、参政党のもうひとつの特徴が、稚拙な排他主義と宗教的な国家観ですね。
排他主義とは、要は外国人排除ということです。
外国人を仮想敵にすることで、世論を一致団結させる戦略なのですね。

もちろん、多くの人の指摘の通り、この国にはまだクリティカルな外国人問題はありません。
四方が海に囲まれた島国で言語のハードルも高く、近隣に紛争もありませんからね。
そのような条件で日本で就労している外国人は、ほとんどが優秀で誠実で努力家なのが現実です。
ですので、これを論点に持ってくるコト自体に、作為的なモノを感じるのですね。

フォーリナーには、見た目や雰囲気に異端なトコロがあります。
排他主義は、それに違和感を感じる人間心理を巧みに悪用した、実に卑劣な主義主張なのですね。
本来であれば、これからを見越して、外国人と共存できる社会を目指すのが正論のハズですけど。
人気取りのためだけに、前時代的で危険な主張を打ち出す参政党は、本当に許せないですね。

宗教的な国家間で、世論を思考停止させる戦略です。

そして、参政党の最大の問題が、この宗教的な国家観です。
天皇中心の国づくり、というかこのご時世、国民に主権がないというのが驚きですね。
挙句、それで世の中から即退場とならないトコロが末恐ろしいです。

もちろん、天皇中心の家族国家などは、これはもう完全に宗教ですね。
宗教は、信じることで思考停止的に人を救済します。
個人的な悩みの解決ならそれもアリですが、これを政治の場に持ってくるのはいただけません。
宗教的な手法で、政治的な問題を解決することは、絶対にできませんからね。

ところが、これを支持できる人がそれなりにいるのが今の現実のようです。
要は、それだけ心理的に追い詰められている人が多いのでしょうね。
しかも、信仰が是の宗教には麻薬的な快楽を感じる側面もあります。
これに、現状に不安を抱えている人たちが取り込まれているのですね。
なんとも、恐ろしいコトだと思います。

そして、このような社会体制の行き着く先はひとつでしょう。
それは、世論が思考停止した、多様性無視の全体主義体制です。
もちろん、そこには人間らしさや自由が皆無の地獄ですね。

いずれにしても、弱っている人たちを逆手に取るような政治的アプローチは姑息です。
本当に、正真正銘のトンデモ政党だと思いますね。

この参政党の活動をみて思うのは、90年前のナチスドイツです。
なるほど、ヤツラはこのようにして政権を取ったのだと、実地的な歴史の勉強になりますね。
心身が弱っているときほど病に罹りやすくなるモノですが、それは人間社会も同じようです。
本当に、気をつけなくてはいけないと思いますね。