カブでラーメン二朗仙台にいってきました。
カブで、ラーメン二朗を食べに仙台までいってきました。
想定外の展開でラーメンを食することはできませんでしたが、よい走りができて満足です。
このパターン、またやってみたいですね。
四つの選択肢からカブを選びました。
9月の三連休中日は、配偶者が飲み会、息子は東京周遊の旅で夕方からフリーでした。
このチャンスに、先週の豚山でリベンジを誓ったラーメン二朗仙台を攻略です。
そもそも、二朗は7月の健診のときからの宿題事項でしたしね。
18時に配偶者を駅前に送り届けて、さて仙台までの移動手段をどうするかです。
選択肢としては、以下の4つですね。
- クルマ
- バス
- ガンマ
- カブ
一番手っ取り早いのはクルマですが、高速代がバスの料金とほぼ同じです。
ガソリン代と駐車場代を考えれば、バスの方が安いのですね。
仙台までのバスは10~15分おきに出てますし、一人で移動なら絶対にバスなのです。
ただ、一杯のラーメンを食べるのに高速バスというのも、ちょっと微妙なのでした。
となると、次の選択肢はガンマかカブです。
ここで、普通に考えれば高速が使える、すくなくとも笹谷トンネルが通れるガンマ一択ですけど。
この日はなぜか、革パンにグローブで、SHOEIのジェットヘルを被る気分ではありませんでした。
ということで、すこし時間はかかりますが、カブで出撃することにします。
整備してからのカブは本当に調子がよくて、ちょっと遠乗りしてみたい気分でしたしね。
18時10分に自宅に戻って、すぐにカブの空気圧を調整します。
格好も着の身着のまま、半袖シャツに半ズボン、半キャップにクロックスでした。
せっかく、カブで二朗を食べにいくなら普段着で、これがあとから裏目に出るワケですが。
このときは、カブなら問題ないだろうと考えて、自宅を18時17分に出発です。
夕暮れのR286を疾走して、まもなく笹谷の旧道に入ります。
なんとか足元が明るいウチと思っていましたが、旧道に入る頃は完全に日が暮れて真っ暗でした。

頼りになるのは、提灯のようなカブのヘッドライトひとつです。
気分は、夜半に峠越えする江戸時代の旅人ですね。
とにかく、足元が暗いので、油断するとコースアウトしかねません。
いつもの1.5倍ぐらい慎重にBikeを走らせ、つづら折りをひとつひとつクリアしていきます。
途中、何台かのクルマとすれ違いましたが、まるでトトロの猫バスでしたね。
20分かけて無事に宮城側に抜けたときは、なかなかの達成感がありました。
二朗は臨時休業でした。
峠を抜ければ、あとは勝手知ったるR286を疾走するのみです。
カブは、近年稀にみるほどに絶好調、チェーンひとつでこんなに快調になるとは驚きですね。
いつもなら、折立から青葉山経由で仙台市内に入りますが、青葉山への山道も真っ暗でしょう。
いま流行りのクマさんに遭遇するのも厄介ですし、この日はR286をそのまま東進しました。
R286は、途中から片側3車線の快走路になります。
なにはともあれ、街灯があって明るいのがうれしいですね。
仙台のビル群を眺めながらのアーバンな走りが、最高に気持ちよかったです。
ただ、釜房ダムのあたりからとても寒くて、体がだいぶ冷えてしまいました。
いくら温暖化とはいえ、この時期この時間に半袖半ズボンはナメすぎだったようです。
食欲も減衰してしまい、ちょっと大ラーメンは無理かもしれません。
今春移転した店舗に到着したのが19時37分、自宅からは1時間20分で予定通りした。
しかし、ここから先が、想定外の展開です。
なんと、店舗のシャッターが下りているではないですか。

14〜15日は臨時休業との張り紙に、しばし呆然と立ち尽くしてしまいました。

あとからXで確認したら、この日は元従業員の結婚披露宴とのコトでしたね。
取りあえず、気を取り直してネタ用の写真を撮影します。

この時点で、完全に戦意喪失ですね。
豚山でリカバリーする気にもなれず、このままとんぼ返りするコトにしました。
すこしハードながら、とても満足のいく走りでした。
帰り道は、すこし遠回りながら、古からの幹線道路であるR48です。
900SSやガンマでは苦行の一般国道ですが、カブならここが一番走りやすいですね。
というか、もう一度、漆黒の笹谷峠にトライする気力は残っていないのでした。
仙台西トンネルは自動車専用道路なので、大崎八幡宮方面の旧道から宮城インターに抜けます。

愛子のバイパスに入ったあたりで、いよいよ寒さが我慢ならなくなってきました。
思わず、街道そばのコスモにピットインして雨合羽を着こみます。
ついでにガスを満タンにして、関山峠を目指しました。
あらためて、R48は走りやすいですね。
道は広く勾配は緩やかで、街灯があって明るいのがたすかります。
さすが、古からの街道は伊達ではありませんね。
また、そこそこ交通量があって、前後にクルマがいるのも心強いです。
自県ナンバーのヴィッツに引っ張られて、県境にたどり着けたときはホッとしました。
県境のトンネルで、ひさしぶりにその温さを堪能します。
その後もR48を疾走し、この日は素直に街灯があるR13へとBikeを走らせました。
自宅に到着したのは21時20分、すでに配偶者はタクシーで帰宅済みでしたね。
ということで、ラーメン二朗仙台リベンジは大失敗です。
もしかすると、今年は二朗に縁がないのかもしれません。
ただ、それはそれとして、今回の走りはとても楽しかったです。
ラーメンを食べることはできなかったモノの、精神的にはかなり浄化しましたね。
満足度的には、900SSでの桧枝岐→魚沼→只見レベルです。
特に、笹谷旧道とR48、そして仙台市内のナイトランが秀逸でした。
このコース、また走りたいと思います。
そして、次回こそ、ラーメン二朗にあり着きたいですね。




