タイヤのパターン考察
ガンマのタイヤを交換しました。
そうしたトコロ、前後でパターンが逆でびっくりです。
1990年代からこれがデフォのようですが、まったく気づいていませんでした。
今回は、この逆パターンについての調査を紹介したいと思います。
ガンマのフロントタイヤを交換しました。
ようやく、ガンマのフロントタイヤを新しくすることができました。
4月にリアだけ交換しましたが、やっぱり前後でブランドが違うのは気持ち悪いですからね。
クレカの締め日が過ぎたタイミングで発注、今回も組み込みのみBike屋さんにお願いです。
交換日は終日雨の予報で、降り出す前の朝の5時半から作業を開始しました。

大きいBikeのフロントタイヤを外すのははじめてです。
念のためサービスマニュアルで手順を確認、最初にメーターケーブルを外しました。

割締めのボルトは固着しかけていましたね。
レンチにパイプでレバレッジをかけて、何とか取り外しに成功です。

あとは、アクスルシャフトを抜くだけですね。

ここで、サービスマニュアルにはキャリパーも外すように書いてあります。
でも、その必要はないだろうと外さず作業を進めたら、ホイールと干渉するのでした。
よく考えれば、キャリパーはホイールの内側にあるのですが、まったく意識になかったですね。
ということで、あらためてキャリパー外して、ようやくフロントホイールの取り出しに成功です。

ホイールを外したついでに、フェンダーの裏側を掃除しました。
ここを掃除するのもはじめてで、まさに37年分の汚れですね。

このあたりで、予報通りに雨が降ってきました。
外したホイールをBike屋さんに持ち込んで、15時ぐらいに出来上がったとの連絡です。
この頃には、だいぶ雨は上がっていました。

今回のタイヤは、ダンロップのSPORTMAX GPR-300です。
サイズ的な都合の消去法で、このモデルになりました。
ツーリングモデルとのコトですが、なかなかにアグレッシブなパターンです。

取り付けも特に問題はなく、メーターギアにオイル塗っておくぐらいのトコロでしょうか。

ということで、無事にタイヤ交換が完了です。
これで、心置きなくガンマで走り回ることができますね。
前後で、タイヤのパターンが逆でした。
交換のあと、悦に入りながら新しいタイヤを眺めていました。
そうしたトコロ、リアとパターンが逆なコトに気づきました。

ちなみに、こちらがリアタイヤです。

わかりづらいかもしれませんが、フロントは回転方向に対して八の字のパターンが尻すぼみです。

それに対して、リアは末広がりなのですね。

もしかしてBike屋さんが間違ったのかと思いましたが、タイヤ側面の矢印の向きはあっています。

そこで、昨年タイヤを新しくした900SSをベンチマーキングしてみました。
そうしたところ、900SSも同じです。

こちらも、フロントが尻すぼみでリアが末広がりですね。

前後でパターンが違うのはカブぐらいと思っていましたが、認識を新たにしました。
フロントは減速、リアは加速を重視しているようです。
ここで、オートバイのタイヤパターンをネットで調べてみました。
そうしたところ、ミシュランのサイトに詳しい解説が掲載されていました。
サイトによれば、フロントは減速、そしてリアは加速に有利なパターンになっているとの由。
これを図式化してみると、減速時(下図の青矢印)は、その反作用でフロントタイヤに下図のオレンジ矢印に相当する力が働きます。

ですので、フロントタイヤ面には八の字のパターンを押し広げるような力がかかります。

次に加速時(下図の青矢印)は、その反作用でリアタイヤに下図のオレンジ矢印の力が働きます。

それで結局、減速時と同様にリアタイヤ面にも八の字のパターンを押し広げる力がかかります。

というか、片や加速、片や減速が前提ですから、パターンが逆になるのは自明ですね。
このあたり、40年近くバイクに乗り続けていて、はじめて知りました。
ちなみに、ミシュランは1992年から逆パターンを取り入れているとのことです。
えっ、と思い、タイヤ交換前の900SSの写真を確認したら、確かに逆パターンでした。
自身のあまりにもの無頓着さに、ちょっと苦笑いですね。

これまでは、タイヤも完全にショップ一任でした。
「ミシュランのツーリングモデル」という希望だけ伝えて、あとはノーチェックでしたからね。
やはり、このあたりが自分でやるのと他人任せとの、意識の違いなのかもしれません。
なお、交換前のガンマのタイヤ(ミシュラン)は、逆パターンではなかったです。
交換したのが1990〜91年頃ですから、同パターンの最後の生き残りだったのでしょうね。
いずれにしても、このタイヤ交換で、ガンマはほぼ万全になったと思います。
あとは、できるだけすり減らさないように、大切に乗りたいですね。