900SSのタイミングベルト

900SSのタイミングベルトをチェックしました。
ゆくゆくは自分で整備や交換をするつもりなので、その下見です。
そうしたトコロ、思っていたよりもベルトが老けていて焦りました。
900SSが安泰となる日は、まだもうすこし先のようです。

はじめてタイミングベルトのカバーを外しました。

ETCとエアホースのフィッティングが決まった愛機900SS、復活はもうすぐです。
あとは、ひと月以上外したままだったカウルを取り付ければ、走り出すことができます。
ただ、その前にひとつ、確認しておきたいコトがあるのでした。
それは、このBikeの命綱であるタイミングベルトです。

タイミングベルトについては、これまではショップに一任でした。
やはり、エンジンは、素人が手を出してはいけない領域ですからね。
ただ、先日のパッドの件もあり、これからはタイミングベルトも自力で整備するつもりです。
そこで、その下調べというコトで、カバーを外して様子だけみてみることにしたのでした。

この900SSを手に入れて33年、まだ一度もタイミングベルトのカバーを外したコトがありません。
理由は、バーチカル側カバーの右上のネジがフレームと干渉しているからです。

レンチがマトモに入らないということで、実にイタリアンな感じですね。
こんなトコロを下手に触って、ネジをナメたりしたら悲しすぎます。
ここは君子危うきには近づかずで、これまで長らく手を出さずにいたのでした。

ご対面のタイミングベルトは、すこし老けていました。

とはいえ、何事も壁を打ち破ってこそ次の進展があるというモノです。
慎重にレンチをかけて、何とかネジの取り外しに成功しました。
そして、はじめての、タイミングベルトとのご対面です。

まずは、バーチカル側ですね。

そして、ホリゾンタル側近影です。

ベルトには茶色い粉がついていて、思ったよりも老けた感じがしました。
最後に交換したのは5年前の車検だったような気がしますが、思い違いかもしれません。
そこで、これまでの整備記録をひっくり返してみました。

そうしたところ、最後に交換したのは平成28年、要は2016年ということで9年前です。
さすがに、これはちょっとという感じですね。

なんとか、今シーズン中に交換したいと思います。

あらためて整備記録をみてみると、仙台のディーラー時代は6年毎に交換していました。
そして、2006年からいま住む街のドカ屋さんに任せるようになって、次の交換が12年目です。
まずは、12年も無交換だったのが驚きですね。

ただ、整備記録によれば、車検の度にベルトのチェックと張り調整はしていたようでした。
また、この時期はCB750Fやカタナが手元にあり、あまり900SSを走らせていなかったようです。
走行距離も、12年で1万キロでした。

さらに、バルブスプリングがないデスモは、カムを動かす駆動力がほとんどかかりません。
このコクドベルト、ネットでリサーチした限りにおいても、存外に長持ちする代物のようです。
そのあたりが、12年のロングライフだった理由でしょうね。

今回のチェックでも、ベルト自体に傷やヒビなどは皆無、テンションも問題はないようです。
ベルト裏の印刷もまだ消えていないので、いますぐどうこうというレベルではないでしょう。

また、ガイドローラーも固着などはしていないようでした。
実はベルトよりもガイドローラーが問題で、これの固着でベルト切れのパターンが多いようです。

ということで、今回ももうすこし持ちそうな気もしますが、さすがに9年目です。
通常は5~6年での交換が推奨のようですし、走行距離も前回の交換から17000キロです。
ベルトの寿命は2万キロ、さらに、ここ2回の車検ではベルトのチェックがされていません。
ということで、今シーズン中には、なんとかしないといけない感じですね。

とりあえず、ベルトの型番をチェックしておきました。
737.4002.3Aが旧型番、737.1008.1Aが新型番のようですね。

下調べはここまでということで、再びタイミングベルトのカバーを取り付けます。
そうしたところ、ホリゾンタル側の取り付けナット部分にクラックなのでした。

やはり、900SSはお歳を召した旧車です。
クラックは、得意技のプラリペアで、サクッと修復しておきました。

ということで、スイングアームにクラックから7ヶ月、ようやく900SSが復活です。

しかし、あの老けたタイミングベルトが、やはり気がかりですね。
900SSを憂いなく駆れる日は、まだもうすこし先のようです。