朝ドラのおむすびは、絶対におもしろいと思う。
朝ドラのおむすびがおもしろいですね。
ぶっちゃけ、あまり期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られています。
今回は、そのあたりのことをつらつらと書いてみたいと思います。
年末の逆プロポーズがとてもよかったです。
朝ドラのおむすびがおもしろいですね。
ぶっちゃけ、あまり期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られています。
朝ドラはらんまんから4作連続で視聴していますが、本作が一番好きかもしれません。
特によかったのが、年末の結の逆プロポーズまでの流れですね。
肩を壊してプロ野球選手を諦めた翔也が、結に別れ話を切り出します。
そのときの翔也のセリフが、「もう、俺は結を幸せにしてやれない。」でした。
そして、結はなぜかこのセリフにムカつくのですね。
もちろん、その理由は、翔也の無自覚な上から目線にあるワケですけど。
しかし、そのことに、結はすぐに気づくことができません。
翔也の問題発言が月曜日で、そしてムカつく理由に結が気づくのが金曜日です。
このタイムラグが、2009年あたりの雰囲気を絶妙に醸し出していてお気に入りですね。
そういえば、これに似た展開は、前作の虎に翼にもありました。
穂高先生に家庭を優先するように言われて、寅子がマジギレするシーンです。
そう考えると、このドラマも、前作の延長線上あるのかもしれません。
虎に翼の頃は、女性の自立は、一部の特権階級のモノでした。
それが平成に入り、市井の女性も普通に自覚できるようになったということでしょうか。
このあたりの一貫した流れは、さすがNHKだと思います。
女性の自立をギャルに絡ませるトコロが秀逸です。
また、仲里依紗さん演じる歩が、なかなかよいですね。
ドラマがはじまったころは、そのミステリアスな存在が韓ドラ的に物語を引っ張り。
いざ登場してみれば、これが予想以上のとんでもキャラで刺激的でした。
そして、いまは頼れる良いヤツということで、ドラマに躍動と安定を与えています。
そして、野球をあきらめた翔也にかける歩のセリフが、最高によかったですね。
「あんた、生きてんだよ。」、すごくジーンとさせれました。
神戸の震災で地獄を見ている歩が語るトコロに、とても説得力があったと思います。
いま、ギャルには、一本筋の通った女性という意味があるようですね。
そう考えると、結や歩のようなギャルは、現代の寅子なのかもしれないです。
ということで、このあたりの絡ませ方も、よくできてると感心するばかり。
そして、この性差の問題は、時代を問わないモノかもしれないと思いを新たにしました。
的外れな批評は気にせず、たのしませてほしいです。
ちなみに、私は朝ドラは現代劇が好きです。
現代劇だと戦争の影があまりなく、軽く楽しめるのがよいですね。
また、世代的なトコロで、現代劇のほうが感情移入しやすいです。
もちろん、現代劇とはいえ、それなりにヘビーな部分もあります。
本作では、神戸の震災が物語の経糸になっていますね。
それも、これまでの朝ドラのような一通過点ではなく、連綿とした経糸なのが新鮮です。
ドタバタのコメディのようでいて、朝ドラらしくマジメに作り込まれているのが好感ですね。
ということで、このドラマ、とてもおもしろいです。
なによりも、ヒロインの魅力がとてもよく伝わる作品だと思いますね。
当初は、若干そこにミスマッチ感もありましたが、神戸編に入ってからは安定しました。
ネットに批判的な記事が流れてくることも、最近はまったくなくなりましたね。
とはいえ、Xなどではいまだに、反省会が盛んなようです。
所詮は朝ドラ、あわないのなら見なければいいだけの話だと思いますけど。
どうにも、あの人たちは、朝ドラに対してなにか屈折した正義を求めているようですね。
なんとも、無駄にご苦労なことだと思います。
そして、そんな雑音を尻目に、気づけば本作も今月から後半戦に入りました。
結と翔也の結婚話も、リアルな感じに一波乱ありそうで興味が尽きません。
ひきつづき、出勤前のひとときを楽しませてほしいばかりですね。