はらこ飯をつくってみました
宮城県は亘理町の名物料理である、はらこ飯をつくってみました。
生協の冷凍ハラスとスーパーの生イクラでしたが、意外と簡単にできました。
あとは、煮汁の配合が決まれば、完璧です。
はらこ飯の季節になりました。
秋本番、こちら東北では、はらこ飯の季節を迎えました。
はらこ飯は、宮城県亘理町の名物料理です。
端的に言えば、鮭の炊き込みご飯にイクラの醤油漬けをトッピングした丼です。
これが、ビジュアルといい味といい、最高だったりするのです。
昔々、伊達のお殿様が亘理においでになった際、献上したのが起源ともいわれるはらこ飯。
私が、そんなはらこ飯を知ったのは1990年代に入ってから。
それまでは、同じ宮城県内に住んでいても、存在すら知りませんでした。
確か、NHKのローカル番組で取り上げられたのが発端だったと思います。
まずは、そのビジュアルにノックアウトでしたね。
どこからどうみても、美味しそうです。
実際、TV放映のあとに、すぐにブレイクしたはらこ飯。
今では、秋の亘理近郊の食堂は、どこも凄い繁盛ぶりです。
ウチの配偶者を含め、隣県山形にもファンが多いです。
以前は、お義母さんと亘理まで食べに行ったりしたモノでした。
素人には作れないモノと思っていました。
そんな私が初めて口にしたはらこ飯は、前の職場の先輩が差し入れてくれたモノでした。
亘理から通っていた先輩のお母さんが、生鮭一本から作った本格的なはらこ飯です。
もちろん、イクラもも生鮭から取り出したモノです。
このはらこ飯は、他の追従を許さない美味でした。
ただ、作り方を聞けば聞くほど、素人にはとても無理という感じでして。
私の母も、普通に作ったら生臭くなるだろうねのコメントで、自作は諦めていたのです。
ところが最近、都内に住む仕事仲間が、自作してLINEにアップしているではないですか!
難攻不落と思えたはらこ飯も、その気になれば作れるのですね。
コロナ禍の今年は、亘理まで食べには行きづらいなぁと思っていました。
でも、自作すれば問題解決です。
ということで、さっそくはらこ飯作りに挑戦してみました。
頼りになるのはGoogle先生です。
仕事仲間の話によれば、鮭を煮て、その煮汁でご飯を炊くのだそうです。
ただ、調味料の具体的な配合までは分からないので、まずはネットで検索しました。
参考にしたのは、こちらのサイトです。
南三陸町の海産物専門店の情報ですから、期待ができますね。
まずは、鮭の切り身といくら、そしてお米を準備します。
鮭の切り身は、生協で底値で購入していた冷凍モノのハラスです。
これを解凍して湯煎します。
そのあと、サイトのレシピ通りに作った煮汁でグズグズ煮込みます。
6~7分ほど煮込んだら、鮭の切り身を取り出して煮汁を冷やしておきます。
切り身からは、皮と骨を取っておきます。
煮汁を冷やしている間に、イクラの醤油漬けを仕込みます。
こちらは、生イクラに醤油と酒とみりんをいれて混ぜ混ぜするだけです。
今回は、90g弱のイクラに各調味料を小さじ一杯づつでちょうどいい感じでした。
これを、冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です。
イクラの仕込みが一段落したら、今度は炊き込みご飯の準備です。
冷えた煮汁をつかって、サイトの分量通りにご飯を仕掛けます。
あとは、タイマーをセットして炊きあがるのを待つばかり。
できあがりは、翌朝の6時です。
翌朝、期待して炊飯器のふたを開けると、いい感じで炊きあがっていました。
そこに、取り出しておいた鮭の切り身を入れて、少し蒸らします。
最後に蒸らした鮭を混ぜ混ぜして、丼に盛ってイクラをトッピング。
美味しそうなはらこ飯が完成しました。
煮汁の配合に、もう一工夫あれば完璧でした。
初めての自作はらこ飯、ビジュアル的にはとても美味しそうです。
そして肝心のお味の方も、心配した生臭さもなくバッチリでした。
家人にも好評で、まずは一安心です。
ただ、煮汁が少し多かったのでしょうか。
ご飯が少々しょっぱく、またうま味もちょっと足りない感じでした。
参考にしたレシピには、鮭のあらも入れて煮込むと書いてあります。
たぶん、いまひとつ物足りなかったのは、あらを入れての煮込みがなかったからでしょう。
要は、鮭の切り身だけでは、うま味成分の抽出が足りないのだと思います。
であれば、何かうま味を追加すれば、課題は解決するモノと期待できますね。
あらためてネットで検索して、こちらのレシピを見つけました。
しょっぱい醤油はそこそこに、だし汁と生姜汁を加えれば、いい感じになりそうです。
はらこ飯ひとつとっても、いまはネットでいろいろなレシピが確認できて楽しいですね。
いずれにしても、リベンジの方向性は定まりました。
うまくいったら、またこちらでご紹介したいと思います。