Ubuntu22.04LTS でのサーバー構築 その2
3年ぶりにサーバーを再構築しました。
今回は、Ubuntuの最新LTS版である、22.04で構築です。
前回までで、Webサーバーの構築が完了しました。
後半戦は、メールサーバーをセットアップしていきます。
Ubuntu22.04LTS でのサーバー構築 その1は、こちら。
メールサーバーの前にWordpressの動作確認をします。
3年ぶりにサーバーを再構築しました。
いろいろ苦労はしながらも、なんとかWebサーバーの構築まではできました。
あとは、メールサーバーを構築すれば完了です。
ただ、その前にWordpressの動作確認を終わらせておきたいですね。
せっかくメールがうまくいっても、最後にWordpressでコケたら悲惨ですからね。
しかし、動作確認をするためには、新しいサーバーにドメインを移さなくてはいけません。
ただ、ドメインを移してしまうと、万が一のときに元に戻すのがやっかいです。
そこで活躍するのが、ConoHaのイメージ保存機能ですね。
まずは、Webサーバーで基本動作が確認できたら、そこでイメージを保存しておきます。
その後、IPアドレス直打ちで閲覧できるように設定を変えて、Wordpressの動作確認を行います。
そこで問題がなければ、保存していたイメージで元に戻してメールサーバをセットアップ。
そして最後に、Wordpressを再度インストールしてブログを移行という流れですね。
まずはMariaDBをいれて、Wordpressでマルチサイト構築までできることを確認しました。
PHPとの連携もできているようで、動作の方も問題ないようです。
これで、心置きなくメールサーバーを構築できますね。
メールサーバーを立ててドメインを移したらもう後戻りはできませんから、この確認は大切です。
6月から移行作業を始めて、ようやくここまでたどり着きました。
気づけばカレンダーはもう7月、ゴールまであともうすこしと気合を入れ直します。
今回は、各種メール送信認証にチャレンジしました。
メールサーバーは、いつものPostfix & Dovecot の布陣です。
ここはさすがに手慣れたところで、サクサクと設定をしていきます。
昔は、aliases や、Virtual の設定がうまくいかず徹夜でがんばったものですが、隔世の感ですね。
本当に、メールサーバーもイージーになったと思います。
ただ、メールサーバーは追加の技術が多いです。
たとえば、前々回のときは、SpamAssassin とClamavとの連携にトライしました。
大変苦労したのですが、前回のときは、とてもイージーになっていて驚きましたね。
そして、今回のUbuntuでは、もっともっとイージーなのでした。
Postfixとclamavとの連携には、Amavisを使用します。
しかし、このAmavisには大変だった思い出しかありません。
VineLinuxのころはPerlのインストールからで、とにかく骨が折れました。
ところが、今回のセットアップでは、基本的にAmavisをインストールするだけです。
あとは、Postfixの設定ファイルにちょっと追記をするだけですから本当に感動しましたね。
そして、今回は初の試みとして、メールの送信認証機能を組み込みました。
具体的には、SPF、DKIM、そしてDMARC、gmailにメール送信するためには必須の機能です。
この部分についてもネットで概要を調べるところから始めて、なんとか無事に構築できました。
そして、とても勉強になりましたね。
詳細については、こちらにまとめて書いておきたいと思います。
ここまできたら、あとはDNSを書き換えてドメインを移すだけです。
gmailにメール送信ができたときは、とても感動しましたね。
clamavとWordpressに泣かされました。
意外にサクッと構築できたメールサーバーですが、しばらくすると突然不調になりました。
具体的にはメールが送信できない、もしくはできてもものすごく遅いです。
受信もできたりできなかったりと、実に不安定になってしまったのでした。
この突然のメール不調、あれやこれやと調べたところ、原因はclamavでした。
結局、いろいろとアプリを立ち上げたところでOut Of Memory になってしまったようです。
Amavisを止めたらとたんに絶好調ですから、本当にトホホという感じでしたね。
これに気づくのに、5日ぐらいかかりました。
いずれにしても、Out Of Memory では打つ手なしです。
今後、ハイスペックなサーバーに移行したときのお楽しみということで、clamavは封印ですね。
6年近くclamavを運用してきてウィルス感染はゼロでしたから、封印の影響は少ないでしょう。
そして、最後の最後にWordpress移行ですが、今回はこれにも泣かされました。
旧サーバーを閉じた後にいろいろと確認事項が出てきて万事休すです。
結局、旧サーバーをIP直打ちで動くようにして、なんとか移行ができました。
今回、Wordpressがらみでハマった項目は、以下の通りです。
- ウィジェットの設定や内容がわからない
- アイキャッチ画像がわからない
- GoogleアナリティクスとGoogleアドセンスの設定がわからない
- SNAP(Twitter連携プラグイン)の設定がわからない
- 愛用していたテーマが公開終了になっていた
前回はインポート/エクスポートでデータを、あとはFTPで画像を移しておしまいでした。
しかし、あのときはまだ、ブログを本格的に運営していなかったのですよね。
ここ3年間の運用で、いろいろな機能を追加していて、それの移行が本当に大変でした。
また、今回は愛用していたテーマがなくなっていたのも痛かったです。
結局、ブログを移行するのに5日近くかかってしまいました。
これは、PVを大切にするべきブロガーにとっては致命的ですね。
また、週に2回のペースで投稿していた本ブログも、2回ほどお休みになりました。
今後はこのようなことがないように、入念に下準備をしてから取り掛かろうと思います。
ただまぁ、紆余曲折はあったものの、なんとかサーバー再構築は完了しました。
最初の目的も達成できてとても満足、というよりも安心しましたね。
春にはNASも新しくしましたし、これでしばらくはネット周りは安泰でしょう。
あとは、Ubuntuがサポート終了しないことを祈るばかりです。