庄内は松山町まで走ってきました。
某SNSで、芋煮の話題からなぜか、幕末の庄内藩の話で盛り上がりました。
庄内藩といえば藤沢周平、そしてたそがれ清兵衛です。
あの世界観に想いを馳せるうちに、久しぶりに松山町にいってみたくなりました。
気がつけば、暑さも落ち着いて、ツーリングシーズン後半戦が到来です。
ということで、四連休の三日目に、ちらっと走ってきました。
家族持ちは、昼過ぎ帰還が基本です。
ひさしぶりに、Bikeで庄内地方にいってみたくなりました。
それも、かつての松山藩の面影色濃い松山町です。
藤沢周平のたそがれ清兵衛、そのモデルとなった庄内藩。
松山藩は、その庄内藩の支藩でした。
個人的には、庄内藩の鶴岡よりも松山藩の松山町の方が、よりたそがれ的と思っています。
酒田市松山町は、最上川沿いの小さな城下町で、とても風情があるところです。
初めて、あの大通りの水路と出会ったときの驚きと郷愁は忘れられません。
基本的に、権威臭のする城下町はキライなのですが、ここだけは別です。
ここにはいつも、まったりとした、たそがれ的な雰囲気が流れています。
ということで、本当だったらカブで訪れてみたいところでしたが。
しかし、高速に乗れないカブでとなると、丸一日のコースになってしまいます。
家族持ちのBike乗りにとって、走りは昼過ぎまでというのは暗黙の了解でしょう。
ということで、ひと月ぶりに900SSをガレージから引っ張り出しました。
スタンドでガスを詰めていざ出発。
蔵王ICから、西に進路を取るのもひさしぶりです。
山形道から月山道と、つらつらと西進していきます。
連休の割には、交通量はほどほどでした。
朝日村からは、県道115号をひたすら北上していきます。
庄内平野を縦断するこの県道、雰囲気がちょっと北海道っぽかったです。
庄内平野は、ちょうど稲刈りの時期でした。
一面に広がる稲穂に思わず息をのみ、道端にBikeを停めて写真撮影です。
遠くに見える鳥海山が、いかにも庄内地方です。
平野を埋め尽くす稲穂と相まって、とてもよい感じでした。
十数年ぶりの松山町は、やはりたそがれ的でした。
ということで、自宅を出発して小一時間半で、松山町に到着です!
やっぱり、この雰囲気は、たそがれ世界の何物でもありません。
町内にある眺海の森で、しばし小休止しました。
缶コーヒー片手に、悠々流れる最上川を眺めます。
眺海の森にはキャンプ場もあります。
一組の父子が、撤収作業をしていました。
なんでも、お姉さんが部活の遠征で、その間に父と息子でお楽しみとのこと。
それはなんとも羨ましいですねぇと、わかる者同士で盛り上がりました。
こんな一期一会もまた、Bike旅の楽しいところです。
戸沢村で、骨付きカルビを堪能です。
松山町を堪能したら、あとは帰るだけです。
帰りは、戸沢、新庄まわりのルートにしました。
そして、これまた久しぶりに戸沢村の日韓ひろばに寄ってみました。
戸沢村には、かつて韓国からたくさんのお嫁さんがきていました。
そんなお嫁さんのひとりがはじめた韓国料理店が、この日韓ひろばです。
道の駅高麗館をはじめ、韓国料理が名物の戸沢村。
そして、この日韓ひろばの骨付きカルビが、これまた超絶品なのです。
ピリ辛甘のたれが、ホントもう最高すぎます。
休日の昼間っからこんな美味しいモノをいただいて、幸せマックスになってしまいました。
帰り道、ちょっとしたお楽しみがありました。
そして、幸せマックスのまま、R13をつらつら南下して帰還です。
でも、まったりつらつら走りたいときに限って、妙に絡まれてみたりするモノですね。
N潟ナンバーの、たぶんCBR250だと思います。
信号待ちのすり抜けで前に出たら、意識されちゃいました。
後方から、バビューンと抜き去っていきます。
抜き去りざまの前傾姿勢が、ちょっとかわいいですね。
それで、なかなかがんばってはいるのですが。
でも、私の視界からすぐに消え去るぐらいの感じでもありません。
ということで、前後しながらしばらくスリスリヌケヌケを楽しんで。
その後、年甲斐もなくぶっちさせていただきました。スイマセン。
そんなことで、14時前には自宅に無事帰還となりました。
ひさしぶりに、とてもツーリングらしいツーリングでした。
私の、ここ十数年のツーリングは、ひたすら走りオンリーです。
道中、美味しいモノを食べたりといったイベントとは、無縁のスタイルでした。
でも、たまには、こんなまったりとしたツーリングも悪くないですね。
今度は美味しいラーメンでも食べに、福島方面にでも出向いてみようと思います。