50歳でフリーランスになる

50歳で自由を手に入れました。

昨年よりフリーランスになり、自由を手に入れました。
4歳で幼稚園に入園して以来46年間、決められた時間に決められた場所に行き、決められたことをして過ごしてきました。

この束縛からの解放は、人生を劇的に変えてくれます。
自分の人生が、やっと自分のモノになった感じがしますね。

この自由、若くなければ手に入れられないというモノでもありません。
逆に、人生の後半戦にさしかかっているからこそ、目指すことに意味があると思います。
今回は、50歳でフリーランスになる方法を考えてみたいと思います。

フリーランスになるための条件

まず断っておきますが、誰でも明日から自由になれるワケではありません。
やはり、そこには一定の条件があるかと思います。

一番は、やはり収入の面ですね。
ぶっちゃけフリーランス、年収にして350~400万円も稼げれば御の字でしょう。
普通にサラリーマンをしている人なら、確実に収入は下がるかと思います。

勿論、死に物狂いで働くというオプションもありますが、これでは本末転倒ですね。
若い人なら海外移住で生活費を下げることもできますが、妻子持ちには不可能です。

しかし、海外移住などしなくても、支出をさげることができれば問題ありません。
あとは、仕事が見つかり軌道に乗るまでのつなぎをどうするかですね。
となると、50歳からフリーランスになるための条件は以下の3つかと思われます。

子育て&住宅ローンが終わっている

まずはここでしょうね。
人生で一番お金がかかるのは、やはり子育てに住宅だと思います。
これらが終わったタイミングなら、いよいよ自由を手に入れるチャンス到来です。

逆に、これらに金がかかる時期ならば、あと数年は辛抱ですね。
やはり、自由と安定はバーター関係です。
そして、チャンスが到来した時のために、少しづつ準備をしておきましょう。

貯えがある

フリーランスの場合、仕事が軌道に乗るまで、どうしても時間がかかってしまいます。
可能であれば、1年間ぐらいは生活できる貯えがあれば安心ですね。
早期退職で退職金が割り増しされるのなら、それもチャンスです。
あとは、失業保険も上手に使っていきましょう。

共働きである

配偶者がフルタイムで働いているのなら、すぐにでもフリーランスに移行できるでしょう。
子育て中でも何のその、貯えも多少あればオッケーです。
実は、私がこのパターンです。

夫婦の片方がフリーのメリットは、共働き世帯にとってとても大きいです。
そして、パートナーの理解も得られやすいと思います。

50歳の強みは対人力

条件がクリアーできるのなら、次は仕事選びです。
そして、在宅のフリーランスというと、今はWeb関係のプログラマーが相場です。

しかしぶっちゃけ、50歳も過ぎてこの世界でゼロからというのは難しいと思います。
私もHTMLのコードぐらいは書けますが、それでもう~んですね。
ランサーズなどをみていても、なかなか厳しい感じがします。
ましてや、プログラム経験が皆無であれば、この世界はあまり考えない方がよいと思います。

ちなみに、転職の際は自分の棚卸をしてみるというのが最近のお約束ですが。
棚卸などするまででもなく、この歳になっての強みは、これはもう対人力でしょう。
業種業態を問わず30年も社会人をしていれば、対人力は確実にアップしているはずです。

私も、コールセンターのオペレータなど50歳をすぎて初めての体験でした。
実際、これまで培った対人スキルがとてもよく活かせています。
多分、これが20~30代だったら、できなかったことでしょう。

対人力を活かせる仕事となると、ずいぶんと間口は広がると思います。
そして、そんなところを念頭に、以下の手順で仕事を探してみるのがよいと思います。

業務委託の仕事

フリーランスを目指すのなら、これが一番手っ取り早いと思います。
私も、業務受託型のフリーランスです。

一番の利点は、営業する必要がないことですね。
仕事は委託先から降ってきます。
スキルさえ身に付けば、すぐに収入に結びつけることができますね。

そして、業務委託であれば、どのような形であれ業務をこなせばOKです。
働く時間や場所は、かなり自由です。
出勤時間から解放されるだけでも、かなりのストレス軽減になると思います。

転職サイトで業務委託で検索すると、いろいろな仕事がでてきます。
まずは、これで探してみるのが、50歳でフリーランスになるのの最短ルートだと思います。

資格を活かす

これも、フリーランスを目指すときの常道だと思います。
ただ、これもよく言われることですが、資格があっても仕事が取れるワケではありません。
例えば、50歳過ぎて行政書士とか目指しても、ゼロベースではきついと思います。

そのような中で使える数少ない資格は、電気主任技術者ですね。
もし、この資格を持っていて実務経験があるのならば独立を考えるのも手です。

私も、以前の会社で電気技術主任の方とお付き合いがありました。
70歳を過ぎた方でしたが、バリバリの現役でした。
この仕事は、歳をとっても続けられるのが魅力ですね。

独立するのには、3級で5年以上の実務経験が必要です。
50歳からのスタートですと、独立までは長期計画になりますね。
ただ、資格があれば転職にも有利ですし、いきなりフリーランスというのに抵抗がある方にはお勧めのコースかもしれません。

家業を継ぐ

意外と、これもアリだと思っています。
我々の年代なら、実家が商売をしていたという方も多いのではないのでしょうか?

私も、実家は質業を営んでいます。
今ならネットオークションを活用するなど、 やり方によっては伸ばせる可能性がありますね。
飲食業などの場合も、面白い展開が見込めそうです。

勿論、これはもう立派な自営業で一国一城の主です。
出勤時間や勤務地といったサラリーマン的縛りからは、完全に解放です。

ポイントはゼロスタートではない事

業務委託も電気技術者も家業も、ポイントはゼロスタートではない事です。
ある程度、収入のベースが出来上がっていればアドバンテージ高いですね。
軌道に乗るまでの期間も、ベースがあれば短縮できます。
逆に、50歳をすぎて何もないところからの構築は、もはやサバイバルでしょう。

勿論、志あっての事ならサバイバルもアリとは思いますけれど。
単に自由を得るための転職なら、効率が悪すぎると思います。
下手すれば、本末転倒になってしまいますしね。
あくまで、フリーランスは自由を得るための手段です。
ならば、リスクや苦労は少ないに越したことはありません。

最後に、ブロガーやyoutuberで稼ぐ方法を紹介するサイトも隆盛な昨今ですが。
ぶっちゃけ、これらはバクチだと思います。
当たればデカいのでしょうけど、もはやお笑い芸人で成功を目指すのレベルですね。
これらはあくまで趣味、副業になれば御の字のレベルで考えた方がよいでしょう。
目指すとしても、まずはベースの仕事をしっかり構築してからですね。

人生折り返し点、上手に逃げ切りましょう。

50歳も過ぎれば、そろそろ職業人生のゴールがみえてくるころです。
あと10年ちょっと、条件があうのなら自由を手にして逃げ切りしませんか?
サラリーマンだけが生きるための手段ではありません。
時間と場所が束縛されない仕事は、人生に大いなるゆとりと喜びを与えてくれますよ。