転職しました。

長かった研修が終わり、ようやく新しい仕事で独り立ちができました。
今度の仕事は、NECパソコンの修理窓口オペレーターです。
二月近くの研修は、想像していた以上にハードなモノでした。
今回は、研修開始からオペレーターデビューまでの道のりを書いてみたいと思います。

今度の仕事は、修理窓口のオペレーターです。

長かった研修が終わり、ようやく新しい仕事で独り立ちができました。
今度の仕事は、NECパソコンの修理窓口オペレーターです。
5年間続けたマイクロソフトの仕事はお終いにして、4月末から研修を受けていました。
そして、ようやく開業基準を満たしたこととなり、今週からデビューとなっています。

ちなみに、今度の窓口はパソコンの修理受付です。
動作のおかしいパソコンを問診をして、修理が必要と判断したときは修理の受付を行います。
マイクロソフトの窓口では、ただただOfficeのインストールをするだけでした。
今回の窓口は、修理の有無を判断するというところがポイントになります。

この「切り分けが目的」という部分が、これまでと大きく違うところですね。
これまでも切り分けは行ってきましたが、あくまでそれは問題解決のための手段でした。
しかも、今度の窓口は切り分けの途中で問題解決する場合もあるので厄介です。
慣れるまでは、自分が何をサポートしているのか迷走してしまうこともしばしばでした。

挙句、案内する内容が未経験のモノばかりです。
もちろん、慣れれば問題ないのですが、最初はかなり手こずりました。
しかも、それをガチガチのトークスクリプト通りに案内しなくてはいけません。
結果、途中で何度も挫折しそうになる研修となりました。

思っていた以上にハードな研修でした。

研修は、3ステップで構成されています。
第一ステップでは、必要最小限のサポートスキルを習得します。
これができるようになると、次のステップに進みます。

第二ステップは、本格的に業務に必要なスキルを習得します。
これが、なかなか広範囲ですね。
しかも、これらをロールプレイングで難なくこなせるレベルが求められます。

そして、第三ステップはOJTですね。
実際に30~50件ほどを、トレーナーと一緒に受電します。
最後に業務についてのWebテストに合格して、晴れてデビューとなります。

実際に受講してみると、第一ステップまでは楽勝でした。
ぶっちゃけ、用意されたトークスクリプトを読み上げれば、誰でも合格できます。
しかし、問題なのは第二ステップと第三ステップですね。
正直、鬱になるぐらいに苦労しました。

まずは、どちらも合否テストで、3回連続してミスのない応対をしなくてはいけません。
マイクロソフトのときは、完璧な応対が1回できれば、それで合格できました。
それでも正直きつかったのに、NECは3回連続ですから気が遠くなります。
もう、絶対にデビューはできないと、思い詰めるほどでした。

ギリギリのところで、なんとかデビューできました。

それでも、なんとか関門を突破してデビューにこぎつけることができました。
最後はお情けをいただいた部分もありますが、まずはホッとしています。
ただ、かなりできの悪い研修生だったようで、しばらくはトレーナーがフォローに入るとのこと、完全に独り立ちするのには、もうしばらく時間がかかりそうですね。

それにしても、こんなに苦労するとは正直思いませんでした。
これでも、マイクロソフトのオペレーターを5年間つづけてきた人間です。
スキル的には上位とのお墨付きもいただいていたので、かなりショックでしたね。

これについては、いろいろな理由が考えられます。
まずは、私の中におごりがあったこと。
特に第一ステップが思いのほか楽勝だったので、気が緩んでしまったのがあります。

また、マイクロソフトとNECの文化の違いもあります。
マイクロソフトにもそれなりにルールがありますが、いま思えばかなり自由でした。
それに対して、日系企業のNECはルールにとても厳格です。
自由裁量で応対してきた身からすると、やはりそこはカルチャーショックでしたね。

あとは、年齢的な部分も大きかったと思います。
マイクロソフトの仕事を始めてから5年、やはり記憶力は衰えていますね。
新しいことがなかなか身につかなくなっていることを、今回は肌で実感しました。
もしかすると、この手の転職はこれが最後になるのかもしれません。

そしてここだけの話、トレーナーの質がいまひとつでした。
座学が凡庸なのはマイクロソフトと同じですが、フィードバックがいまひとつです。
端的にいうと、フィードバックとダメ出しの違いをよく理解されていない感じでしたね。
今回は、第二ステップの途中でスランプに陥り、本当に参りました。

ちなみに、私と一緒に受講されていた方は、第二ステップでリタイヤになりました。
5年間、マイクロソフトで鳴らした私でもキツかったのですから、仕方がないと思います。
ただ、もうすこしトレーナーの質が高ければ、また違っていたような気もしますね。

いずれにしても、デビューさえしてしまえばこちらのモノです。
あとは、業務停止などにならないように、しばらくは安全運転ですね。
まだ、どれだけ稼げるかは未知数ですが、のんびりと体を慣らしつつ立ち上げていこうと思っています。