ガンマで笹川流れを走ってきました。

学生時代に入手したオートバイをレストアしました。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
無事に試運転も終わり、気になる部分も手直しができました。
そして、復活したガンマで、四半世紀ぶりにツーリングに行ってきました。

約束の地に向けて、ガンマを走らせます。

学生時代に入手したオートバイをレストアしました。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
無事に試運転も終わり気になる部分の手直しも終わりました。
となれば、あとは走りに出るだけすね。

折しも、ガンマが直った翌週土曜日は、配偶者が休日出勤です。
もちろん、このワンチャンスを逃す手はありません。
配偶者を送り出し、家事・野暮用を済ませたところで、すこし遅めの9:45に出発です。

市内を東から西に抜け、R348から白鷹町に向かいます。
現在、事故多発のR348は法定速度厳守、現に取り締まりが行われていました。
とはいえ、ガンマの法定速度走行は、ストレスが溜まります。
一番気持ちの良いエンジン回転数の一歩手前で、寸止め状態が続きますからね。

白鷹町を抜け、県道11に入ったトコロで、ようやく快適なペースになってきました。
途中、フラワー長井線の車両と、レアなツーショットです。

しかし、このガンマというオートバイはヤバいですね。
どうしても8000rpm以上回したくなるのですが、それではスピードが出すぎてしまいます。
この県道11は、一見のどかな農道ですが、実はなかなか危険な路線。
田植えの季節、高齢者の軽トラが、シューティングゲームの敵キャラのように現れるのです。

もちろん、スピード落として走ればいいだけの話なのですが。
ここは全身を研ぎ澄ませてパアァァアアンと、西に向かってBikeを走らせるのでした。

そして、自宅から小一時間半ほどで約束の地、JR小国駅に到着です。

ここで、小国駅が約束の地である理由を話したいと思います。
ガンマが納車された1988年6月某日、その日は陽が暮れるまであちらこちらを走り回って。
夜、床についても眠ることができず、夜更けにこっそりと起きだして。
ガンマに跨りエンジンをかけて、気づいた時には、この小国の駅前にいたのでした。

真夜中の小国駅、アイドリングする新車のガンマ。
やっと手に入れたガンマを前に、あらためてうれしさがこみ上げてきます。
そして、「一生、死ぬまで乗る。」と愛しのマシンに誓った20歳の初夏なのでした。

ということで、勝手に小国駅を約束の地ということにして。
ガンマが直ったら、最初にここに走りに来ようと思っていたのでした。

お昼前の長閑な駅前、駅舎は樹木の生長で雰囲気が変わりました。
ロータリーも、昔はなかったような気がします。

しばし、たたずみながら、「ひさしぶりだね、ここ」と、ガンマに声をかけてみました。
もちろん、それに対してガンマが返事してくれるワケではありません。
逆に、「別に、それが何か?」と、つぶやかれたような気がしました。

笹川流れから酒田に向かいます。

納車日の想い出に浸ったトコロで、再びガンマを走らせます。
行先は笹川流れ、ここをガンマで走るのは学生のとき以来ですね。
授業が終わった後、TZRの友人と日本海の夕陽を目指して、米沢から走ったのが懐かしいです。

ここでプチトラブル発生、キックレバーが折り畳まれた状態から動かなくなりました。
すこし固着しているようで、ここは手で思いっきり回して解決です。
CRCで直りそうなので、こちらは帰宅後してから対処ですね。

その後、R113からR290とお約束のコースで村上イン。
コンビニでトイレと水分補給をしたら、いよいよ笹川流れです。

日本海、キター!!
そして、これが今年初めての海だったりします。

いい感じの撮影ポイントを見つけて、海をバックに撮影会を行いました。

こちらは、来年のカレンダー候補ですね。

しかし、景勝地笹川流れも、ガンマでは走り優先になってしまいます。
気持ちの良い回転域で走りを満喫し、クルマに追いついたら、しばし海と潮の香りを楽しんで。
それに飽きたらクルマを抜いて、また走りを堪能、それを繰り返しながら海岸線を北上です。
そして、14時過ぎに、酒田に入りました。

出羽大橋はピーカンの青空で、最高のロケーションです。
美しい鳥海山を眺めながら、バッカナリアに直行しました。

酒田の中心街にあるイタリア料理のバッカナリアも、もうすっかりお馴染みです。
入店してすぐにマスターから、「今日は違うBikeですね。」と、声をかけられました。

今回は、パスタランチでペペたまをいただきます。
相変わらずのおいしさで、大満足ですね。

おいしいパスタをいただきながら、マスターとすこしBike談義をしました。
とはいえ、マスターはBikeのことが全然で、私が一方的に話す展開です。
今回は話の流れで、2st/4stと二気筒/四気筒の違いを説明しましたが、難しいですね。
マスターがどこまで理解してくれたのか、正直自信がありません。

帰り際、Bikeを近くで見てみたいとのマスター。
最終的には、わざわざ店外で見送りまでしていただきました。

その後、信号待ちをしていたら、カブ乗りのおじいさんから声をかけられます。
BMWのロゴが入ったヘルメット、話を聞いたら御年83歳のBMW乗りとのことでした。
しばし、ネイティブな庄内言葉を話すおじいさんと、信号待ちの間にBike談義です。

それにしても、このBike、何気に注目度が高いような気がしますね。
Bike乗りからの視線を感じることが、900SSり多いような印象です。
やはり、2st250は、今どきめずらしいというコトなのでしょうか。

せっかくの酒田なので、山居倉庫の前でも一枚です。

このあたりで、時計の針が15時を回りました。
帰りは、R344青沢峠から真室川に抜けて、最後は東北中央道ですね。

R344を激走し、東北中央道からR13で帰還です。

R344は相変わらずの快走路、エンジンの一番気持ちの良い回転域で激走です。
そして、このBikeはしっかり自制しないと、命がいくらあっても足りないと思いました。

東北中央道は、無料区間のみ利用します。
大石田村山ICからはR13を南下して、17:18に無事、自宅に到着しました。
この日の走行距離は、7時間半で369.85kmです。

チャンバーに付着したオイルの跡が激走の証でしょうか。

固着気味だったキックにCRCを吹きかけて、あとは軽く洗車をしてガレージに収納します。
ガンマでのひさしぶりの走り、とても楽しかったですね。

この日はタコハイを楽しんで、デザートはバッカナリアのチーズケーキです。
配偶者にもよろこんでもらえて、よい走りになりました。

それにしてもガンマは、相変わらずポジションが狭く、これだけ走ると足が筋肉痛ですね。
アクセル開度が大きいので右肩も凝りますし、静かな割にはBikeを降りると耳鳴りがします。
ただ、クラッチが軽いのはアドバンテージで、やはり900SSよりも気楽ではありますね。

燃費は、ラーメン二郎仙台往復で16.6km/l、今回の酒田での給油では18.9km/lでした。
この当時の2stレプリカにしては、なかなかの好スコアだと思います。

そして、あらためて、ガンマのテイストは900SSそのモノですね。
このBikeに乗ると、強烈に900SSに乗りたくなります。
ここは、CB750Fやカタナ、カブにはない、ガンマならではの特性ですね。
要は、なんだかんだでアグレッシブなオートバイなのだと思います。

やはり、これがガンマに乗らなくなった一番の理由なのでしょうか。
結局のトコロ、900SSとキャラがかぶっていますからね。
いずれにしても、オートバイは気の向くままにが基本です。
次回は、ひさしぶりに900SSを駆ろうと思います。