英語なんか、ぜんぜん必要ではない。

朝日新聞デジタルで、英語教育に関する記事を読みました。
正直、ここまでして英語を習得する必要があるのかなといった感じです。
これからは英語ができないと就職すらできないそうですが、勘弁してくださいですね。
それでは、英語教育についての私の考えを書いてみたいと思います。

英語は、誰でもできるようになるモノではない。

朝日新聞デジタルで、英語教育に関する記事を読みました。記事によれば、グローバル化のために小学校からの英語教育を始めたモノの現場は混乱しているとのこと、当たり前の話だと思いますね。しかも、この記事に対する長野智子さんのコメントがまたなんとも微妙でして、あなたこそいまだにこのポイントをウロウロしているのかなという感じです。

そもそも、英語教育については重要な視点が抜け落ちていると、いつもそう感じています。
それは、英語は誰にでもできるような代物ではないという現実です。
バイリンガルは体操のバク転と同じで、特殊な才能を持つ人にしができないモノだと思いますね。

ちなみに、英語などの外国語を習得できる人は以下の通りです。

  • 生まれつき、他言語を習得する才能に恵まれている人
  • 一日数時間の学習を継続してできる能力(根性)をもっている人
  • 外国語を話せないと生きていけない状況下に追い込まれた人

個人的な感覚として、元々才能がある人が100人に一人ぐらい、継続した学習ができる人が20~30人に一人ぐらいでしょうか。生きていけない状況下に追い込まれる人は、この国にはほとんどいないと思います。

そう考えると、英語ができるようになる人は、全体の2~3割ということになりますね。
そして、残りの7~8割の人は、何をどうしても英語ができるようにはならないということです。

ですから、世の中には英語学習といったビジネス分野があるのですね。
要は、できない人がいるからビジネスになるのです。
もし、学校の授業だけで誰でも英語ができるようになったら、ビジネスは成り立ちません。
これは、日本人を相手にした日本語学校が存在しないのと同じ理屈です。

ところが、英語教育を考える面々は、才能があったり努力ができたりという優秀な人たちばかりなのでしょう。ですので、ほとんどの人は英語習得はできないという現実を見間違えているのだと思います。そしてこれが、英語教育の現場を混乱に陥れている最大の要因のような気がするのですね。

英語が必要な人はごく一部。

これからは、英語ができないと就職すらできないとはよく言われるところです。
しかし、これもすこし考えれば、おかしな話だと思いますね。

ちなみに、英語が必要な人は以下の通りです。

  • 貿易や外交など、海外の人とのコミュニケーションが必要な人
  • 研究者や技術者など、海外の最新文献を読まなくてはいけない人
  • 英語教員など、英語教育にたずさわる人

そして、これらの人が世の中に占める割合は、全体の1~2割ぐらいだと思います。
それに対して、英語ができる人が2~3割と考えると、その需要は充分に満たされるワケですね。
であれば、できない人が無理をして英語を覚える必要もないという話になるのです。

ところが、なぜか世の中は英語マンセーですね。ぶっちゃけ、そこまで英語ができる人を増やしたいのなら法律で日本語を禁止にすればいいと思います。要は、話せないと生きていけない状況下を人為的につくるということで、ここまですれば多くの日本人は英語ができるようになるでしょう。

でも、そこまでやる必要性は絶対にないですよね。結局、この英語マンセーは、一部の強欲な経営者連中の煽りにすぎないのです。彼らからすれば、英語ができる人材を海外でこき使えたら、ますます儲けることができるワケですからね。ということで、この国の英語教育などマジメに考えるだけアホくさいと、個人的にはそう思うのです。

英語などできなくても、十分に生きていける。

ということで、英語教育はこれまで通り中学校からで十分だと思いますね。
それでも、英語を必要とする人の需要は十分に満たされているワケですからね。

また、小学校から英語を始めても、英語ができる人は増えないと思います。
現に、我が家でも息子に小学生のときから英語を習わせましたがモノにはなりませんでした。
結局、才能と努力がなければ、いくら学習開始時期が早くても意味はないのです。

そして、これからはAIの時代です。つまり、性能の良い翻訳機や通訳機ができれば、英語習得などは不要ですね。もちろん、長野さんのように高い志をもった方なら話は別でしょうか、市井で普通に暮らしていくだけなら、スマホにインストールしたこれらのアプリで十分だと思います。

いずれにしても、この手の話でカチンとくるのは、これからは英語ができないとダメだという無根拠な煽りですね。そもそも、英語ができないとダメは、私が若かった30年以上も前から言われ続けていたことでした。でも、英語がまったくできない私でも、何の問題もなく今まで生きてくることができましたしね。

この英語教育しかり、本当に世の中には、一部の者に都合がよいだけの無意味な煽りが蔓延しています。これからも、そんな煽りには惑わされないようにしていきたいと思いますね。なお、私がいま一番に習得したい外国語は、韓国語です。つまりは外国語も、自分の趣味、興味の部分から触れていくのが、一番幸せになれる方法だと思います。