梅ジャムを作ってみました。

SNSの友人が梅ジャムを作っていたので、私も作ってみました。
そうしたところ、これがとても美味しくてびっくりです。
基本的にジャムはあまり得意ではなかったのですが、その価値観が一変するほどでした。
それでは、そのジャム作りの顛末をご紹介したいと思います。

SNSの友人が作ったジャムが、とても美味しそうでした。

SNSの友人が、とても美味しそうな梅ジャムを作っていました。
彼は以前からジャム作りをしていましたが、ここ数年は忙しくジャムの話題はご無沙汰。
今回、ひさしぶりに美味しそうな梅をみつけたと、ジャム作りの記事がアップされました。
彼のジャムには以前から興味があったのですが、あらためてみると、とても美味しそうです。

その翌日、スーパーに買い物に行くと美味しそうな青梅が売られていました。

熊本県産で500gと、量もちょうどいい感じです。
さっそく購入して、梅ジャム作りに挑戦することにしました。

梅を切り刻んで、煮込んでいきます。

作り方は、友人のSNS記事を参考にします。
まずは、流水で表面のゴミを流し、ヘタを取ります。
ヘタの取り方は、梅酒作りのときに配偶者から指南を受けているので楽勝ですね。

友人の記事には、尻尾をペティナイフで削り取ると書いてあります。
あいにく、我が家にはペディナイフといった洒落たモノはありません。
そこで、普通に普段使いの包丁で取り除きました

その後、もう一度水で洗って刻み込むとのことですが、どんな感じで刻むのか詳細不明です。
たぶん、ジャムならみじん切りだろうと、ハンバーグに入れる玉ねぎの要領で刻み込みました。

次に、刻んだ梅を水に浸して、浸した水をすこし切って鍋に投入するとのことです。
しかし、具体的にどのぐらいの水量で煮るのか、よくわかりません。
これもたぶん、ジャムにするのだからヒタヒタといったトコロでしょう。
ということで、カレーを作るときぐらいの水量で煮込みを開始しました。

煮込み始めてしばらくすると、ぶわっとアクがでてきます。
こちらは芋煮のときの要領で、丁寧にアクをすくいました。

ここで、実を削ぎきれなかった種を投入します。
種の投入には、無駄なく実を使うことプラス、ペクチンでとろみを出す効果もあるようですね。
友人はネットを使っていましたが、ちょうどいいネットが手元にありません。
そこで、私はザルを使うことにしました。

種の入ったザルを鍋に入れて、しばらくお玉でゴロゴロかき混ぜます。
いい感じで、実が削げました。

ここまできたら、いよいよ砂糖を投入していきます。

砂糖の分量は、梅の40%前後です。

ジャムというのは、果物の砂糖煮です。
ですので、この砂糖投入が、ジャムづくりで一番の重要工程だと思われます。

友人の記事によれば、砂糖はグラニュー糖がお勧めのようですね。
しかし、我が家はきび砂糖一択で、ストックが2.6kgもあります。
そこで、きび砂糖でもジャムは作れるのかネットで確認すると、味は問題ないようですね。
ただ、見た目があまりよろしくないとのことでした。

基本的に、食べ物の見た目は後付けだと思います。
要は、美味しければ、どんな見た目でもよくみえるということですね。
そこで、今回はきび砂糖で作ることにしました。

あとは分量ですが、友人の記事には具体的な数値が書いてありません。
「酸味はあるけど、しっかり甘味が感じられるまで」と、実にあたり前のことが書いてあります。
しかし、自分の味覚にいまひとつ自信がない私としては、具体的な分量が知りたいトコロです。

そこで、ネットで調べると、ジャムの砂糖分量は一般的に材料の60〜80%とのことでした。
今回は500gの梅ですから、300gぐらいでしょうか。
さっそく、300gの砂糖を皿にとってみるけど、感覚的にすごい量でびっくりです。
すくなくとも、カステラを作ったときよりも多いのは間違いありません。

これはあきらかに多すぎると直感で判断して、まずは半分ほど投入してみました。
そして、煮汁を味見してみると、とてもよい感じです。
ただ、「しっかり甘みが感じられるまで」と言われると、すこし心もとない気もします。
そこで、50gほど砂糖を追加したところ、たいぶ甘くなりました。

ここで、近くを通りかかった配偶者に味見をしてもらったら、これで決まりと断言されました。
あとから確認すると、梅ジャムの砂糖分量は、材料の30~50%ぐらいのようですね。
今回は約200g、比率にして40%ほどで、ちょうどいい味になった感じです。

また、砂糖は30%よりすくないと、日持ちが悪くなるとのことでした。
ということで、砂糖投入はここまでで、あとはジャムになるまで煮込んでいきます。

今回は、すこし煮込みすぎてしまいました。

煮込む時間ですが、これも友人の記事には具体的な記述がありません。
「梅の煮汁がジャムになる手応えを感じるところまで」とのことで、なんとも感覚的ですね。
ということで、ジャムっぽくなるところまで、お玉で攪拌しながら煮込んでいきます。
しかし、水の量が多かったのか、なかなかジャムっぽい手応えになりません。

ここで、配偶者がひと言、「フライパンで煮ると早いよ」とのことです。
よくよく話を聞くと、若いときにジャム作りをしていたとのことでした。
であれば、もっと早く言ってほしかったですね。

ということで、煮汁をプライパンに移して、あらためて煮込んでいきます。
配偶者から「もういいと思う」と言われましたが、ジャムにしてはまだ緩い感じです。
フライパンに移して10分ほどで、ようやくジャムの手応えを感じられるようになりました。

ここで味見をすると、これが感動的な美味しさです。
梅の酸味にきび砂糖の優しい甘さがほんのりと、そしてほんの少しの苦みがアクセントですね。
これはたまりません。さっそく、ベーカリーでパンを焼いていただきたい気分です。

ジャム作りは大成功と鍋の火を止め、気をよくして入れ物を探しました。
そうしたところ、プライパンの余熱で想定以上に煮込まれて、ジャムが煮凝りのようです。
やはり、配偶者のアドバイスを素直に聞いて、まだすこし緩い時点で火から降ろすべきでしたね。
最後の最後にすこし失敗して、ちょっと残念な結果となりました。

とはいえ、味は抜群です。
すこし固めとはいえ、ジャムとしてパンに塗れないほどではありません。
初めてにしては上出来ということで、今回はこれで良しにしたいと思います。

夜、いつものヨーグルトに混ぜてみましたが、美味しすぎてたまりませんね。
そして週末、ベーカリーでパンを焼いて食べましたが、もう最高でした。

実のところ、ジャムはあまり得意ではありませんでした。
年少のころ、ヤマザキパンで売っていた、あの甘ったるいイチゴジャム。
あのイメージが、どうしても払拭できずにいたのですね。

しかし、このジャムなら、そんな私のジャム印象を根本から変えてくれそうです。
このような美味しいジャムを紹介してくれた友人に、感謝しかありませんね。
これからは、パンを焼く日が今まで以上に楽しみになりそうです。