正しいマイクロソフトアカウントの作り方

マイクロソフトアカウントは、Microsoft社の製品やサービスを登録・管理するためのアカウントである。登録する製品の中には数万円もするMicrosoft Office が含まれる非常に重要なアカウントなのだが、作り方によってはアカウントにアクセスができなくなったり、Androidスマホからアクセスができないといった不具合が発生する場合がある。ここに正しいマイクロソフトアカウントの作り方を記しておきたい。

マイクロソフトアカウントの作り方には、大きく4つの方法がある。

1.マイクロソフトアカウントのサイトで作成
2.Outlook.comサービスのサイトで作成
3.Microsoft Office の初回セットアップで作成
4.Windows10のアカウント管理で作成

結論から言うと1の方法で作成するべきである。経験上、2の場合は作成したアカウントにAndroidのスマホからアクセスできない場合がある。また、3の場合はパスワードの誤入力でアカウントにアクセスできなくなり、登録したOfficeが再インストールできなくなってしまうといったリスクがある。(マイクロソフトアカウントの作成ウイザードには、なぜかパスワードを再入力させて誤入力を防ぐ機能がない)4の方法で作成した場合は自動的にWindows10にマイクロソフトアカウントでサインインする設定になってしまうが、しかしこれに抵抗を感じる人も多いのではないだろうか?となると、1のマイクロソフトアカウントのサイトで作成するのが一番無難となるのである。

アカウントのサイトはちょくちょくリニューアルされるので、その都度「マイクロソフトアカウント 新規作成」でググるのが賢明だ。サイトが表記されたらサインインの画面で作成のリンクをクリックする。

アカウントは電話番号でも作成できるようだが、通常はメールアドレスで作成する。

ここで運命の選択である。既存のメールアドレスを使うか、それとも新規でメールアドレスを取得するか。これも結論から言うと新規でメールアドレスを取得しておくべきである。

メルアドというのは変わるモノである。プロバイダーのメールならプロバイダーを変えると変わる。職場のメールなら退職するとなくなる。gmailやyahooメールのようなWebメールなら変わる可能性は低いかもしれないが、それでもゼロではない。勿論、アドレス変更のタイミングでマイクロソフトアカウント(のIDになるメルアド)を変更する事はできる。しかし、こういう事は往々にして失念してしまうものだ。であるならば、outlook.jpという如何にもMicrosoftらしいドメイン名でメルアドを取得して、それをアカウントのIDにおいた方が後々の管理が楽で確実なのである。(なお、ドメイン名は他にもoutlook.com、hotmail.comのいずれかから選択可能)

という事で、outlook.jp ドメインで新規メルアドを取得してアカウントを作成していく。後は、画面に表示される絵文字を入力して、苗字と名前を生年月日を登録すれば完成だ。しかし、ここで安心してはいけない。万が一、パスワードが不明になった時の為に、作成したアカウントにセキュリティ情報を追加する。

アカウントを作成したら一旦サインアウトし、正しくサインインできるか確認しよう。「マイクロソフトアカウント」でググり、アカウントのサイトにアクセスし、無事にサインインできる事を確認する。その後、このアカウントに電話番号を登録する。番号を登録する事で、万が一パスワードを失念した場合でもセキュリティコードを携帯電話で受信してパスワードをリセットする事ができるようになる。

登録は、ホーム画面上部のメニューから「セキュリティ」→「セキュリティ情報の更新」で行う。

表示された画面上の「セキュリティ情報の追加」リンクをクリックして登録を行う。

登録する電話番号はショートメールが受信できる携帯電話がベストだが固定電話でも大丈夫である。固定電話の場合は、パスワードをリセットするためのコードが音声でかかってくる。勿論、携帯電話はスマホでもガラケーでも大丈夫である。後は、画面の指示通りに進めば登録は完了する。

なお、このセキュリティ情報には既存のメルアドを使用する事もできるが、パソコンがトラブルを起こして再セットアップ中の時はメールが使えない場合が多い。そのような時でも確実にセキュリティキーを受け取るためには電話番号の登録が有効である。

もし、既存のアカウントに電話番号の登録がされていない時は、すぐに登録しておこう。

これで、ようやく安心してOfficeが登録できるマイクロソフトアカウントの完成である。作成しただけの状態であればOfficeなどの製品は何も登録されていないので、万が一不都合があっても躊躇なく削除する事ができる。一度アカウントに登録してしまったOfficeなどの製品は別のアカウントに移動させることはできない。数万円もする大切なソフトを無くしてしまわないためにもできるだけリスクの少ない方法で完全なアカウントを作成していただきたい。