隠れ集落探訪【ツーリング】
山形市の西側にある、作谷沢という集落の近辺をカブで走ってきました。
25万人都市の山形市にほど近いにも関わらず、田舎の面影を色濃く残した隠れ集落です。
そして、その集落近辺は、カブで走り回るに最適な県道が目白押しです。
山形市西側エリアは未開の地
暖かくなってきました。
スパイクだったカブのタイヤもノーマルに戻し、いよいよシーズンインです。
しかし、まだいけるところは限られています。
特に、奥羽山脈せまる東側エリアは雪深く、カブで走れる旧道はのきなみ通行止めです。
なので、最近はもっぱら西側エリアを走っています。
そして、この西側エリアが存外に未開の地なのでした。
もちろん、これまでもこのエリアは、何度も通過はしていました。
山形市から朝日町や白鷹町に抜けるのに、ここは最短のルートですからね。
なんとなくただの山道だと思っていたこのエリア、地図をよくみると集落があります。
それで、実際に走ってみても、途中に謎な集落があることを思い出しました。
具体的には、下の写真の集落です。
まぁ、謎の集落と言っては失礼ですが、本当にそんな感じです。
県道17号を西進し、県民の森を抜けるといよいよ山深くなってきます。
そんなところに、突如現れる集落なのです。
学生時分より、ここを通る度に気になっていた集落でした。
あらためて調べてみると、作谷沢という集落のようです。
なんと、集落のWebPageまであります。
専用のドメイン名というところに気合を感じますね。
作りはWeb1.0世代のそれですが、キチンと更新されているところが素晴らしいです。
そのWebPageによれば、ここはかつての慶長出羽合戦の主戦場のひとつなのですね。
写真の右側の小山が畑谷城で、そこが攻防戦の舞台だったようです。
2万を超える上杉軍に対し、畑谷城側は500人で戦ったといいますから、凄い根性ですね。
こんな山里でそんな戦があっとは、正に兵どもが夢の跡です。
作谷沢は、ひっそりとした集落です
県道17号から49号に右折すると、作谷沢の集落に入ります。
山形市の近郊にしては、小さな集落ですね。
似たような集落として、おもいでぽろぽろの舞台になった高瀬があります。
作谷沢は、そんな高瀬よりもずっと小さな集落です。
それでも、今春まで小学校と中学校が存在していました。
先ほどのWebPageといい、独立独歩の精神が旺盛な土地柄のようです。
集落のはずれに水車がありました。
水車のゴトゴトという音をBGMに、コーヒーをいただきました。
絵にかいたような、日本の田園風景ですね。
初夏から秋口にかけて、ほのぼのとした雰囲気が楽しめそうですね。
WebPageによれば、スカイランタンなどいろいろなイベントもあるようです。
作谷沢、気に入りました。
これからも、ちょくちょく遊びにきたいと思います。
ちなみに、作谷沢までの道中、県道17号線沿いに湧水があります。
コーヒーは、この湧水で炒れました。
コーヒーは、セブンイレブンのPBモノでしたが、最高の味わいでした。
県道143号は快走路
作谷沢を探索した後は、ふたたび県道17号に戻って白鷹に抜けました。
道の駅白鷹ヤナ公園、通称あゆ茶屋の手前で、ちょっとナイスな場所を見つけました。
土手沿いを走り、ちょっと下ったところにある川べりです。
カブなら、こんなところにも躊躇なく入り込めますね。
最上川の川音をBGMにコーヒーブレイク、至福のひとときでした。
写真も良く撮れて大満足です。
よく撮れたついでに、ブログのTOP画像もこの写真をベースに変更しました。
その後は、県道143号で朝日町に抜けました。
この県道148号が、カブにおあつらえの快走路です。
場所によっては幅員が狭くカーブも急ですが、それが実にカブサイズですね。
小川沿いに、のどかな田園地帯を抜けていきます。
全行程も10kmほどで、ボリューム的にもちょうどいい感じです。
朝日町からは県道16号で山形市に戻ります。
こちらは、大型Bikeでも快適に走れる、よく整備された県道ですね。
この日の走りを反すうしながら、カブでポコポコと坂道を下っていきます。
山形の市街がみえてきました。
こうやってみると、山形市もなかなか大きい街ですね。
ということで山形市西側エリア、なかなか楽しめそうです。
東側エリアの解禁は、実質ゴールデンウイーク明けになります。
それまでは、いや、今年は西側中心で、カブでの走りを楽しみたいと思います。