GSX-8Rをみてきました。
スズキのGSX-8Rをみてきました。
このBike、昨年雑誌でみてから、すこし気になっていたのです。
結論からいうと、たぶん手にすることはないでしょう。
とてもよいBikeだとは思うのですが、あらためてこのあたり、なかなか難しいモノです。
Bike屋さんで実車をみてきました、
先日はシフト勤務で、平日の午前中に空き時間ができました。
そこで、前から気になっていたスズキGSX-8Rの実車をみてきました。

GSX-8Rは、昨年、ひさしぶりに手にした月刊オートバイの巻頭で特集されていたモデルです。
ぶっちゃけ、形が好みですね。
特に、この右斜め後ろからのスタイルが、かなり刺さる感じです。
ただ、ツインエンジンというコトで、最初はすこし違和感でした。
しかし、よく考えれば、800CCのツインです。
どう考えても、軽くて取り扱いが楽で、日常域なら下手な四発よりも俊足でしょう。
であれば、ツインもアリということで、ひさしぶりにちょっと気になる現行車なのでした。
というで、ここしばらく、Youtubeで8Rのインプレッション動画を眺めていました。
そうしたトコロ、8Rの情報が、ちょくちょくスマホに流れてくるようになったのです。
そして、やはり好みのモデルであることを確信して、一度実車をみてみるコトにしたのでした。
スズキのページで検索すると、いま住む街で実車があるのはハヤサカサイクルとのこと。
ここは、ハーレーを中心に、いろいろと手広くやってるオートバイ屋さんです。
自宅からカブで15分ぐらいですので、出勤前に訪ねてみるコトにしたのでした。
跨った感じがしょぼかったです、
お目当ての8Rは、店内に入ってすぐの右側に鎮座していました。

やはり、形が好みですね。
グラビア負けなどしていなくて、期待通りの格好良さです。
この時点では、かなりの好印象でした。
しげしげと8Rを眺めていたら、背後から店員さんが声をかけてきました。
ベテランと思われる店員さん、このさりげない登場の仕方には好感が持てますね。
そして、跨ってみますか?と言われて、二つ返事で跨ってみたのでした。
ところが、跨った瞬間、「なんか、しょぼい…。」というインプレッションです。
これには、自分でもちょっと驚いてしまいましたね。
ちなみに、雰囲気は意外に900SSに似ています。
アップライトなセパハンは見た目ほど前傾ではなく、ポジションはとてもニュートラルでした。
正直、教習車レベルといっても過言ではなく、ものすごく運転しやすそうな感じです。
そしてこのオートバイ、外観から感じる以上に超絶スリムなのですね。
特に、あの下半身の細さはツインエンジンの面目躍如、ここが900SSととても似ています。
マシンを起こしてみると、それなりに車重を感じました。
乾燥重量が205kgというコトもありますが、それ以上に重心が高めなのかもしれないですね。
ということで、走らせた感じはたぶん、代車で乗ったCB250Rなのでしょう。
ロングツーリングに街乗りにワインディングに、そしてその気になればダートも。
あらゆるステージをソツなくこなす、真の優等生Bikeだと、跨ってみただけでそう思いましたね。
そして、あらためて、ルックスがマジメに良いです。
すくなくとも、現行カタナよりは、断然格好良くまとまっていますね。
とにかく、これからBike生活を始めたい人には打ってつけのモデルだと、そんな印象でした。
物足りなさの原因は、優等生すぎるトコロでしょう。
ただ、私にとっての8Rは、存外にしょぼいオートバイでした。
これについて、いろいろと考えてみましたが、やはり8Rは優等生すぎるのでしょう。
要は、あまりにもソツがなくて、ドキドキするような高揚感が感じられないのですね。
同じスズキでも、初代のカタナやGSX-Rシリーズ、あるいはガンマなどなど。
これらのモデルにあった「世界を獲る」といった気概が、このマシンにはありません。
あれだけアグレッシブなルックスなのに、残念なことだと思います。
このあたりは、前述の店員さんも同感のようでした。
四発のイメージで手に入れて、思ってたのと違うという人も多いとのことです。
やはりソコなのかなと、結局、月刊オートバイで最初に感じた違和感の通りなのですね。
そもそも、価格的なトコロでいけば、この8Rはエントリーモデルです。
売れ筋のVストロームのパーツを流用した、こんなのもありますよ的なモデルなのですね。
そのようなモデルに、ドキドキするような高揚感を求める方がおかしいのですが。
なまじ、スタイルが良すぎるので、どうにも勘違いしてしまうのですね。
このルックスで150psほどの四発エンジンだったら、本当に名車だったでしょう。
早い話このBike、スタイルとキャラがミスマッチなのだと思いますね。
ということで、900SSやガンマを手放してまでのBikeではないというコトが確認できました。
それだけでも、実車をみてきた甲斐がありましたね。
決して、このモデルを否定するつもりはないのですが、私としてはナシが結論のようです。
カブで帰宅の途中、馬見ヶ崎の桜並木は、まもなく初夏の装いでした。

そして、写真を撮りながら、8Rよりもカブの方が楽しいかもしれないと思いましたね。
GSX-8Rが絶対的に良いBikeであることは間違いのないトコロですが、なんともです。
あらためて、このあたりは本当に難しいと、そう感じ入るばかりですね。