よりそうeネットのワンタイムパスワードが届かない。

2023年2月27日

東北電力のよりそうeネットで、ワンタイムパスワードが届かなくなりました。
原因は東北電力からのメールに不備があるからで、受信用のメルアド変更が解決策になります。
遭遇する人はすくないかもしれませんが、情報をシェアしておきたいと思います。

ワンタイムパスワードが届かなくなりました。

東北電力のよりそうeネットで、ワンタイムパスワードが届かなくなりました。
これが届かないとポイント還元ができなくなるので、とても困ります。

我が家では、東北電力のネットサービス、よりそうeネットを活用しています。
ネットで確定申告用の領収書を発行したり、ポイントを還元できるので便利ですね。
また、ネット明細とクレジットカード支払いにすると月々ポイントがたまります。
このポイントは、nanacoなどに還元できるところがうれしいですね。

そして、年末に節電キャンペーンに応募したところ、4000ものポイントが付きました。
電気代が高騰する中、これはすぐに還元しなければと、さっそく手続きに入りました。

ところが、本人確認のワンタイムパスワードがまったく届きません。
これが届かないとポイント還元の手続きを取ることができないのですね。
ちなみに、ワンタイムパスワード以外のメールは問題なく届きます。
ということで、ここから2日がかりで原因調査になりました。

メールアドレスを変更すると届きます。

届かないのは、私が自前で運営しているメールサーバーへのメールです。
ということで、まずは受け取りのメルアドを変更してみました。
そうしたところ、gmailとOCNのメールでは受信することができました。
すくなくとも、ワンタイムパスワード自体は東北電力のサーバーから送信されているようです。

そこで、今度はメールサーバーのログ（受送信の記録）を確認しました。
そうしたところ、確かにワンタイムパスワードのメールは届いているのですが、なぜか弾かれているようです。ログによると、弾かれる理由は以下の通りでした。

RFC5322 requirement error: not exactly one Date field

要はDateフィールド、つまり送信日時のデータが正しくないということですね。
これによって、DMARCというメールの信頼性をチェックするプログラムが、ワンタイムパスワードのメールを弾いていたのでした。

実際、DMARCを停めると、今度は問題なくワンタイムパスワードが受信できるようになります。そして、そのメールヘッダーを確認すると、確かにDateフィールドが存在しないのでした。

ということで、まずはメールが届かない原因が東北電力側にあるということで一安心です。
あとは、どのような手段で、ワンタイムパスワードを受信できるようにするかですね。

メールサーバーのヘッダー補正機能を有効にしました。

ワンタイムパスワードを手っ取り早く受信するには、DMARCを停めればよいです。
しかし、せっかくのセキュリティシステムを停めてしまうのには抵抗がありますね。
また、gmailやOCNで受信ができるのも気になるところです。

そこで、今度はgmailやOCNのメールヘッダーを確認してみました。そうしたところ、こちらで受信したメールにはDateフィールドが存在するのですね。ただ、よくよくヘッダーを見てみると、そのDateフィールドは、gmailやOCNのサーバーがつけたもののようでした。

ということで、あらためて調べてみると、Postfixなどのメールサーバーにはメールヘッダーに不備がある場合、それを自動的に補ってくれる機能があるようですね。たぶん、gmailやOCNのサーバーは、その補完機能が有効になっているのでしょう。

この機能を有効にすると安全性が低くなるような気がしますし、現にデフォルトの設定は無効でした。しかし、大手のサーバー、特にセキュリティ面でハードルが高いgmailが有効ならばということで、この機会に私のサーバーも有効にしました。これにて、DMARCを動かしていてもワンタイムパスワードが受信できて一件落着です。