ガンマの試運転をしてきました。
今年に入ってから、学生時代に入手したオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
前回までで、レストア作業がすべて完了しました。
いよいよ、直ったガンマを四半世紀ぶりに走らせてみたいと思います。
この前記事は、こちら。
四半世紀ぶりに、ガンマを走らせてみました。
今年に入ってから、学生時代に入手したオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
5か月かけてようやくレストアが終わり、いよいよ運命の試運転ですね。
週末に試運転ができるようにと、金曜日までにレストア作業は終わらせました。
ETCの取り付けが翌土曜日で、しかしその日は午後から配偶者と映画鑑賞です。
映画のあとは二人で飲んだので、この日は乗ることができませんでした。
そして、満を持した日曜日に、ようやく運命の試運転と相成ったのでした。
ということで、ひさしぶりに革パンツを履いて、クシタニのジャケットに袖を通します。
ガレージからガンマを引っ張り出して、まずはメーター撮影ですね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_113845177_HDR-1024x771.jpg)
18993.5kmからの再始動、そしてエンジン始動はキック一発です。
軽く暖気をしてアイドリングが落ち着いたトコロで、そろりそろりと自宅を後にしました。
ブレーキも問題なく、減速もバッチリです。
それで、ひさしぶりのガンマですが、ひと言でいうとテイストが900SSそのものですね。
垂れ角がついた低いハンドルからくる前傾ポジション、ラバーがないアルミステップの感触。
低速トルクがスカスカのエンジン、そして、フロント17、リア18のジオメトリー。
もしかすると、ガンマに乗らなくなった理由は、このキャラ被りの部分なのかもしれないです。
とはいえ、すべてが同じというワケでもありません。
サスやシートは柔らかく、クラッチもとても軽くて優しい感じです。
低速トルクも、ノッキングしそうな900SSに対して、ガンマはそこそこ粘ってくれますね。
強いて言えば、間違って3速発進したカブといったトコロです。
ただ、粘るといっても6000rpmは回しておきたいです。
6000rpmちょっとで頭打ちの900SSとは、このあたりが大きく違いますね。
長めに半クラッチをあてて加速させながら、その感触にとても懐かしさを覚えました。
しかし、これだけ低速がスカスカだと、逆に初心者でも安心ですね。
最初から戸惑うことなくガンマに乗れたのはこれが理由だと、今回妙に納得しました。
そして、900SSとの一番の違いはハンドリングです。
ヒラヒラ感の強い90SSに対して、ガンマは実にどっしりとしたハンドリングですね。
このどっしり感はCB750F以上、もはやカタナのレベルで、250クラスとしては異例でしょう。
この懐かしいハンドリングに今一つ慣れない体で、R13との交差点を左折しました。
R13を南下しながら、水温が安定していることを確認して、すこしアクセルを開けてみます。
タコメーターの針は、レッド直前の11000rpmまでストレスなく吹け上がりました。
エンジンやキャブレターにも問題がないようで、一安心です。
それにしても、8000rpmを越えたときの弾かれたような加速は快感ですね。
もちろん、大型Bikeのような迫力はありませんが、これはこれでおもしろいです。
ひさしぶりの2stフィーリングを堪能しつつ、山形上山ICから高速に入りました。
そして、貸し切り状態の高速でフル加速を試してみます。
メーターの針が一気に跳ね上がり、その速さにちょっと驚きましたね。
正直、ここまで速かったかなという感じで、今となっては900SS以上かもしれないです。
高速をしばらく走り、山形PAにピットインしました。
ここで、あらためて液漏れや部品欠損などを確認しますが、まったく問題なしですね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_120113021_HDR-1024x771.jpg)
ガソリンやオイルはもちろん、すこし心配だったクーラントも大丈夫です
オイルタンクから若干のオイル滲みがあるようですが、大勢に影響はないでしょう。
ということで、PAから本線に戻って再びフル加速を試します。
バックミラーを覗くと、「紫だちたる煙の、細くたなびきたる。」でしたね。
この2stならではの情景に、ちょっと陶酔してしまいました。
ワインディングも、問題ありませんでした。
山形JCTから山形道にスイッチし、山形蔵王ICで高速を降ります。
ETCも正常に動作したので、高速ステージは問題なしと判断しました。
次はワインディングと、自宅前を素通りして西蔵王高原ラインに向かいます。
ここをガンマで走るのは、35年ぶりですね。
どっしりとしたハンドリングながら、ガンマでワインディングはやはり楽しいです。
小さくて軽い車体と相まって、コーナーをクルクルとクリアすることができますね。
そして、このポジションが、なかなかその気にさせてくれます。
タイヤが心もとないので軽く流すレベルですが、ワインディングも問題なしと判断しました。
野草園から芸工大前に降りて、R13から自宅に戻ります。
この頃になると下半身が少し筋肉痛で、自身の加齢をあらためて痛感しました。
帰り道、お世話になったBike屋さんに寄り道して、復活の報告をします。
Bike屋さん曰く、よく直したね。普通は、あのキャリパー固着の時点で諦めるけどとのこと。
そんな風に思っていたことをこの期に及んでカミングアウトで、二人で大笑いしました。
Bike屋さんでしばし歓談したあと、無事に帰宅です。
走行距離は60kmほど、これでガンマの試運転は無事完了ですね。
この日は夕方から散髪でしたが、気をよくして床屋さんにもガンマで向かいます。
もはや、オートバイを手にしたばかりの小僧状態なのでした。
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帰り道は、あえて混雑する街中のルートをチョイスしました。
ガンマは、このような状況が苦手で、かつてはよく調子を崩したモノです。
今回は、20分ほど走ってみましたが、グズつくような気配もなく絶好調でした。
そして、このあたりから古いオイルが燃え尽きたようです。
新しいオイルは、オイルポンプが壊れたのかと思うほどに無煙で、これにも驚きましたね。
20年間の技術の進歩というモノを、ヒシヒシと感じました。
ただ、紫だちたる…、が楽しめないのは、すこし寂しいですけどね。(わらい)
ということで、喜び勇んで帰宅して、今度はサイレンサーを磨きました。
ここに白い点々が出ていたのですが、コンパウンドが効くとBike屋さんからアドバイスです。
30分ほど手持ちの極細コンパウンドで磨いて、とてもきれいになりました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_135850502_HDR-1024x771.jpg)
あとは、カウルを軽く水拭きしてワックスをかけておきます。
何はともあれ、大満足の試運転となりました。
仙台のラーメン二郎まで走りました。
そして、翌週の水曜日に、いよいよ本番走りです。
この日は配偶者が外食日なので、仙台のラーメン二郎まで遠征することにしました。
早々に仕事を終わらせ、ガスを満タンにしたら高速で仙台に向かいます。
笹谷トンネルまでの上り坂は、やはり250クラスの登坂性能ですね。
もちろん、流れをリードするぐらいの速度は出るので問題はありません。
そして、トンネルを抜けてからの下り道が、とても気持ち良いです。
まずは、とても静かで、ヘルメットの風切り音しか聞こえません。
このBike、もうすこしうるさかった記憶ですが、新しいオイルの影響でしょうか。
あるいは私の耳が遠くなったのか、理由は不明ですが、とにかくBMW並みの静寂性です。
そして、この静寂性と直進安定性の高さで、高速走行が快適すぎますね。
そういえば、このBike乗ってるときは、高速道路が大好きでした。
ここ数年、下道走行に魅力を感じるようになったのは加齢のせいだと思っていましたが。
実は、乗ってるBikeの影響が大きかったのですね。
仙台には40分ほどで到着、やはり高速と青葉山トンネルが利用できると違いますね。
カブでは一時間以上かかりますから、仕事終わりのラーメン二郎は、すこし難しいです。
ガンマがあると、このよう楽しみ方ができるのもうれしいですね。
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ラーメンは、初めてキムチをトッピングしてみました。
キムチが入ると、ラーメンがとても食べやすくなります。
約一年ぶりに、小ラーメン全マシを、サクッとおいしくいただきました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240529_190433854-1024x771.jpg)
そして、帰りは下道をつらつらとです。
三車線の仙台市内を抜けて、あとは夜道のR286で20:30に帰宅しました。
ひさしぶりに走ると、このBikeの視点の低さが気になります。
特に、街中では右折車両が見えづらいので、よくよく注意しないですね。
とはいえ、今回もとても楽しくて気持ちの良い走りができました。
というか、このパターンお気に入りです。
これからは、ガンマは仙台二郎定期便として活躍してもらおうと思っています。
ということで、引き揚げから5か月かけて、どうにか復活させることができました。
この長期連載にも一区切りつけることができて、ホッと一安心です。
これからは放置せず、定期的に乗りたいと思いますね。
いずれにしても、長らくのご愛読、ありがとうございました。