シャープの電子レンジに翻弄されました。

シャープの電子レンジを買いました。
しかし、買って三時間で壊れてしまい、びっくりです。
いったい、シャープはどうなってしまったのでしょう。
今回は、その顛末をご紹介したいと思います。

シャープの電子レンジを衝動買いしました。

息子のイヤフォンパッドが壊れたので、地元のヤマダ電機にいってきました。
彼がパッドを物色している間、配偶者と店内をみていたら、すてきな電子レンジをみつけました。
シャープのRE-SD18A、フロントにボタンが2つだけのクールなフェイスです。
その、実にシンプルでハイセンスなデザインに、とても惹かれてしまったのでした。

もちろん、今使っているハイアールのレンジも、まだまだ使えます。
ただ、こちらは典型的なデザインの電子レンジで、若干の火力不足も気になっていたのでした。
また、経年劣化で、よく使うボタンの表面コートが剝がれかけています。
そこでみつけたかっこいい電子レンジ、配偶者と二人、購入欲が一気に高まるのでした。

この電子レンジ、店頭価格は33,640円です。
その場で価格.comをチェックすると、最安値はクレカが使えるお店で27,000円ほどでした。
近くにいた店員さんをつかまえて、さっそく価格交渉です。

まずは、30,000円からスタート、価格.comを見せたところ、上司相談となりました。
そして、29,000円という提案、ネットとくらべると、まだ2,000円ほど高いです。
しかし、今すぐ欲しいという気持ちが抑えられず、その場で購入を決めてしまいました。
配偶者は一瞬躊躇したのですが、私が勢いで押してしまった感じでしたね。

ここで、価格.comの評点が意外と低いことが、すこし気になりました。
ただ、シャープ製品に間違いはないだろうと、スルーしてしまったのですね。
そして、これが後悔先に立たずとなってしまうのでした。

購入して三時間で壊れました。

ということで、新しいレンジをクルマに載せて、よろこび勇んで帰宅です。
さっそく開梱して、配偶者と息子の三人でワイワイと設置しました。

キッチンに置いてみると、あらためて、そのデザインの良さに感動しますね。
これで、我が家のキッチンもレベルアップしたと、しあわせな気持ちになりました。
最初のミッションである空焚きも、無事に成功です。

これでどんな料理をつくろうかと、付属のマニュアルを片手に期待が高まります。
まずは、この日の夕飯用に、モロヘイヤのおひたしをつくりました。
新しいレンジだとおいしくできるねと、家族三人で大喜びです。
本当に、ここまではとても幸せな週末でしたね。

食事のあとの後片づけ、最後に食洗用のスポンジをレンチンで消毒するのが我が家の習わしです。
ここで、配偶者がスポンジをレンチンしたら、突然C-15というエラーが出ました。
そしてそれっきり、電子レンジはまったく動かなくなってしまいました。

最初は、スポンジが軽くて重量を検知しなかったのかと思いました。
そこで、皿にスポンジを入れてみましたが、ぜんぜんダメですね。
そして、そのうち電源すら入らなくなってしまったのです。

取説を読んでも復旧方法は書いてありません。
というか、このエラーは修理が必要とのことです。
これには、さすがに愕然としてしまいましたね。

翌日、即行で返品しました。

今まで、いろいろな工業製品を買ってきました。
そして、これほどすぐに壊れてしまった製品は、この電子レンジがはじめてです。
まったく、天下のシャープが、何たることでしょう。

あらためて、価格.comのレビューをみると、とても壊れやすいレンジのようです。
ひと言でいえば、買ってはいけないレンジの代名詞だったのですね。

貴重な日曜日の夕方の時間をつぶし、重たい思いで搬入設置したのは水泡となりました。
希望から失望への落差が大きすぎて、ここまでくると怒りすら湧いてきます。
電子レンジは、翌日ヤマダ電機に持ち込んで、返品を申し入れました。

担当の店員さんに「新品交換もできますよ」と三回言われましたが、断固お断りです。
そして、無事に返品となって一安心、よい店員さんだったのが不幸中の幸いでした。

それにしても、今回の件はショックですね。
シャープの家電は、それこそ目のつけどころがよくて使いやすく大ファンでした。
台湾の企業に買収されてから品質が落ちたとは聞いてましたが、なんともです。
昔、ものづくりに携わった者としては、いろいろと裏事情が邪推されますね。

たぶん、品質にこだわる最後の世代が定年を迎えているのでしょう。
そして、今やあまりに高品質なのは、経営効率的によくないとまで言われる時代です。
企業間の力関係も、いまでは中国の部品メーカーの方が強いのかもしれません。
そんなことがいろいろと妄想されて、ますます憂鬱になるのでした。

いずれにしても、今回の教訓は、「見た目の良さで、衝動買いをしてはいけない。」です。
しばらくは、浮気はやめて、毎日がんばってくれているハイアールのレンジを愛用ですね。
そして、国産ブランドでも、購入前のレビューチェックは怠らずにと思いました。