お風呂が凍りつきました。

今シーズンは、なかなか寒いです。
そのような中、自宅のお風呂が凍りつきました。
でも、キチンと対策しておけば防げた事故でもありました。
今後のためにも、顛末をブログに記しておきたいと思います。

三連休の初日に、お湯が溜められなくなりました。

事の発端は、1月の三連休初日です。
この日は前日からの寒波で、山形は最高気温が氷点下の真冬日でした。

また、折からの爆弾低気圧で、天気も大荒れです。
低気圧の影響で、頭痛持ちの配偶者の体調も、朝からいまひとつでした。

こんな日は、早めにお風呂に入って休むに限りますね。
さっさと夕食を済ませ、20時には入浴タイムです。
その日の一番風呂は、私でした。

いつものようにシャワーで体を洗い、いざ入浴とお風呂のふたを開けます。
そうしたところ、浴槽にお湯が一滴もなくて呆然としました。

もしかして、湯はりのボタンを押し忘れてしまったのでしょうか?
気を取り直し、あらためて湯はりを始めます。
そして、中途半端なシャワーで体がガクブルの中、お湯がはるのを待ちます。

しかし、待てど暮らせど循環アダプターからお湯が出てきません。
挙句、操作パネルに502といった怪しいコードが表示される有様です。

このようなコードが表示されてしまうと、もはやかんたんな回復は見込めません。
前代のエコキュートのときも、この手のエラーで散々泣かされました。

ということで、この日の入浴は、あきらめるしかありませんでした。
体調不調だった配偶者が気の毒でしたが、いたし方ありません。
バッドタイミングで給湯器が壊れるのも、世のお約束のひとつですね。

自力ではどうにもなりません。

さて、その日の入浴はあきらめたモノの、休日はあと二日続きます。
この極寒の季節に三日間もお風呂に入れないのは、ちょっと厳しいですね。

ということで、まずは自力でなんとかならないか、ネットでいろいろ調べてみました。
ちなみに、我が家の給湯器はリンナイのハイブリットタイプです。

リンナイ502は、すでにメジャーな検索ワードでした。
トップに出てきたのは、ご本家リンナイのページです。
502は湯はり不良のコード、考えられる故障個所はユハリミズコンとのことでした。

他にも、ガス屋さんのページなどがヒットしますが、概ね同じような内容です。
要は、お湯を出すための制御基板や電磁弁、あるいはポンプなどの故障ということですね。
しかも、修理代は2~4.5万円とのことですから、ちょっと凹みます。

リンナイのサイトには電源再投入で直るかもとありましたが、ダメでした。
本棚から取扱説明書を引っ張り出しましたが、こちらにもめぼしい情報はありません。

こうなったとき、一番頼りになるのは給湯器を設置してくれたガス屋さんですね。
しかし悲しいかな、ガス屋さんは連休明けまでお休みです。
ということで、まずはリンナイのコールセンターに電話してみることにしました。

修理は連休明けと告げられました。

給湯器の操作パネルには、コールセンターの電話番号が記載されています。
24時間365日対応しますとのことですから、頼もしいですね。

リンナイのフリーダイヤルに電話をして、10分少々でオペレータとつながりました。
時刻は夜の10時、私もコールセンターのオペレーターなので、この凄さはよくわかります。
こんな時刻にクレームの受電など、私にはとてもムリですね。

オペレーターは、親切でとても感じのよい女性の方でした。
状況をお伝えすると、とても恐縮し寄り添っていただきました。
しかし結論は、連休明けにあらためて修理の打ち合わせなのでした。

連休明けにあらためてでは、問い合わせた意味がないですね。
こうなったら、あとは腹をくくって連休明けにガス屋さんです。
オペレーターさんには丁重にお断りを申し出て、電話をおきました。

しかし、リンナイのコールセンターも大変ですね。
もちろん、中にはかんたんな操作の案内などもあるのでしょうけれど。
でも、お湯が使えずテンションMaxのお客様に、しばし待ての提案はキツすぎですね。
同業者として同情するとともに、深く敬意を表したいと思います。

それで、いろいろ調べた結果、入浴できる手立てはあることがわかりました。
要は、蛇口からお湯が出るのであれば、それで浴槽にお湯をためればいいのです。

ということで、我が家ではしばし、シャワーでお湯をためることにしました。
ちなみに、少しぬるめのときは追い炊きをすればいいそうです。
しかし、この追い炊きも、エラーコード632でできませんでした。

追い炊きができないとなると、あとは熱めのお湯でいくしかありません。
初日がぬるかったので、翌日は60℃にしてみました。
結果、見事な熱湯風呂でゆでだこ状態です。
お風呂のお湯を大量の水で埋めたのは、昭和における実家のお風呂以来のことでした。

あっという間に直りました。

そんなこんなで連休明けの朝、即行でガス屋さんに電話をしました。
湯だめと追い炊きができないことを伝えたら、開口一番「凍結です」と言われました。

「浴槽を空っぽにしていたでしょう?それだと、管が凍結するんですね。」

意外な展開に、ちょっとびっくりです。
また、寒い日に浴槽を空にしてはいけないというのも初耳でした。
しかし、百戦錬磨の地元のガス屋さんがいうことですから、まず間違いないでしょう。

「管を温めて凍結を溶かせば直りますよ」とはガス屋さんの弁。
「バーナーで炙ればいいんですか?」と答えたら、「後からいくから」と言われました。
たぶん、このままでは壊してしまうと思われたのでしょうね。

一時間後、ガス屋さんがきて、凍結した管に電熱ヒーターを巻いてくれました。
そして、二時間後に湯はりボタンを押したら、無事にお湯が出るようになりました。

やはり、経験値の高さは強いですね。
あれだけ悩んだ問題が瞬殺ですから、その手際の良さに感服です。

ちなみに、給湯器は常にお湯を循環させて凍結を防いでいるとのこと。
なので、冬場は浴槽のお湯を抜いてはいけないのだそうです。
最低でも、循環アダプターのところまで、お湯を入れておいてくださいとのことでした。

でも、そんな話は初めて聞いたのですけどね。
これまでは、浴槽が空っぽでも問題なかったですしね。

もちろん、タンクユニットの説明書には、その旨ちゃんと記載されていました。
でも、給湯器の取扱説明書を熟読する人など、私を含めあまりいないような気もします。
近年稀に見る厳冬が直接の原因とはいえ、お風呂に入れないのは不便で悲しいです。

やはり、このような重要事項は、浴槽にシールで貼っておいてほしいですね。
少なくとも、コールセンターの電話番号よりかは役に立つような気がします。

いずれにしても、思ったよりかんたんに復旧できてよかったです。
リンナイ給湯器の502エラー、冬場なら凍結の可能性も疑うべきですね。
そして、浴槽は空っぽにしないように、肝に銘じておきたいと思います。