2020年春のお仕事状況【近況報告】
在宅でコールセンターのオペレーターをしています。
この仕事を始めて、まもなく丸二年になろうとしています。
おかげさまで、仕事は順調に推移しています。
そして、今年からトレーナーの仕事もするようになりました。
トレーナー業を始めました
今年から、一般の問い合わせ対応に加えてトレーナー業を始めました。
昨年末に打診されて年明けに契約、ひと月の見習い期間を経て今月から独り立ちです。
正直どうなるのかなとも思っていましたが、まぁ何とかなるモノですね。
もちろん、トレーナー業務も在宅で行います。
受講者とは、Skypeの会議機能を使ってトレーニングします。
遠隔でそれぞれのPCをつないで、操作方法などもレクチャーします。
在宅とはいえ、トレーニングの環境はほぼ完璧ですね。
ちなみに、トレーナーといっても軍曹キャラの教官ではありません。
どちらかというと、アドバイザー的な役回りですね。
対象となる受講者は、業務を開始して2~3ヶ月目の方々です。
初心者以上ベテラン未満の方々に、お客様対応のちょっとしたコツを伝授したりします。
あとは、悩みを聞いたりといったところが、トレーニングの主な内容になります。
てか、トレーニングというよりもアドバイスに近いですね。
ぶっちゃけ、こちらにも書いている通り、私はルール8割遵守でやっています。
こんなにも適当にテキトーな私に教官役など務まるのか、最初は不安だらけでした。
ところが、ふたを開けたら、ちょっと先輩のアドバイザー的な立場なので気が楽です。
半日から一日の間、受講者の方と和気あいあいとトレーニングを進めています。
在宅オペレーター業は、自宅でひとりでこなすので、なかなか孤独です。
もちろん、孤独好きの私などには、これ以上ないとても快適な環境だったりします。
ところが、中にはそれが理由で辞める方もいらっしゃいます。
実は、私のトレーニングには、それを防ぐ意味合いもあったりします。
現に、私も全国に散らばる同業者とLINEで会話しながら業務しています。
お互いに励ましあったり、ちょっとした愚痴をこぼしたり、ヒマなときは雑談したり。
やはり、このような環境があると心強いし励みになりますね。
このようなインフラは、在宅で仕事をする上では必須だと思います。
そして、私のトレーニングも、その一助という話です。
トレーニングをすることでつながりができて、それが仲間になっていきます。
オンライン上とはいえ、仕事仲間がいるというのはとても大切なことだと思います。
先般のウィルス騒ぎで、今後は他の業態でも在宅業務が増えてくるでしょう。
そんなとき、この仕事仲間のインフラが、在宅をうまく回すツボになるような気がします。
本業はボチボチです。
さて、本業の問い合わせ対応ですが、こちらはボチボチですね。
昨秋から1月にかけては、Windows7のサポート終了特需で忙しかったです。
サポート終了月の1月は、ぶっちゃけ稼げました。(笑)
パソコン買い換えて、Office初回セットアップのお客様が長蛇の列でした。
ただ、それの反動で、2月も中旬からはぐっと落ち着いてきています。
そして、ここにきてのコロナウィルス騒ぎです。
残念なことに、今月に入ってからは閑古鳥ですね。
入れ食いだった先々月は、夢幻の如くなりです。
まぁ、自由業ですから多少の浮き沈みはありますね。
ヒマなときはヒマなときなりに、のんびりと過ごせばよいだけです。
今現在も、このブログを執筆しながらの受電です。
ちなみに、1月まではブログ更新がほとんどできませんでした。
ひとえに、コールセンターが入れ食い状態だったのが原因です。
それにしても、今回のウィルス騒ぎをみるにつけ、在宅で本当によかったと思いますね。
問い合わせが減ったこと以外、業務への支障はほぼ皆無ですからね。
これからは、在宅できるかどうかが仕事選びの検討要素のひとつになるような気がします。
アカウントが分からなくなる人が多いです
ここにきて、問い合わせの内容も変わってきています。
端的にいえば、単純なセットアップの案内は少なくなりました。
Windows7サポート終了に伴うパソコン買い換え特需も、一段落のようですね。
代わって増えているのが、アカウント不明案件です。
いや、増えているというより、この問い合わせはコンスタントにあるのでしょうね。
こちらにも書いていますが、基本的にアカウントが分からなくなったらお終いです。
お終いとはつまり、数万円もするOfficeを再度買い直さなければならないということです。
ただ、アカウントは、条件が揃えばマイクロソフトに調べてもらえる可能性があります。
それよりも、もっと厄介なのはパスワードが分からなくなってしまったときです。
こちらは、リセット用のセキュリティコードが受け取れなければ、ほぼアウトですね。
復元という手立ても残されてはいますが、これが成功する確率は数パーセントです。
実際、このアカウント不明対応は、オペレーターとしても骨が折れます。
まずは、お客様にご本人確認をしていただきます。
場合によっては、新規でアカウントを作っていただく必要があります。
その後、お客様から色々な資料を専用のシステム使って送っていただきます。
そして、送っていただいた資料を精査しての調査になります。
資料に不備がある場合は、改めてご準備いただく場合もあります。
一件当たり一時間以上かかることもザラにある、ハードな対応になります。
それで、全てが解決できるワケではありません。
結局、新しい製品にお乗り換えをご提案となる場合も少なくはないのです。
当然ながら、これに納得いかないというお客様もいらっしゃいます。
先日も、パソコンを初期化したらOfficeが使えないというお客様がいらっしゃいました。
お話を伺うと、アカウントも不明ならプロダクトキーも紛失です。
これでは、完全にお手上げですね。
それでも何とかしてくれと、30分近く粘られました。
アカウントもプロダクトキーもない状態で、言い方悪いですが厚顔無恥すぎますね。
新しい製品を紹介したら、そんな高いモノは買えないと半ギレ。
ここまでくると、もう知った事ではありません。
丁重、かつ冷徹に、どうしようもない旨をお伝えして終話になりました。
また、再インストールにアカウントが必要とは知らなかったという人もいます。
そんなこと、いったいどこに書いてあるんだと暴れる方もいらっしゃいますね。
どこに書いてあるも何も、アカウントやパスワードが分からなくなったら、アカウントで管理されるサイトなどにアクセスできなくなるのは当たり前の話です。
これなどは、クルマをぶつけてへこませて、それに対してディーラーに「説明書のどこに、ぶつけたらへこむと書いてある!?」と喚いているのと同じですね。
いったい何のためのアカウントやパスワードなのか、もっと常識的に考えて欲しいです。
そもそも、何のためにofficeをアカウントに登録するのか知らない人が多すぎます。
これは、いざというときにofficeを再セットアップするためなのですね。
7年前より、マイクロソフトはDVDなどのメディアによるアプリの提供をやめています。
officeなどの再セットアップは、すべてマイクロソフトのサイトからダウンロードで行います。
そして、そのダウンロードのサイトには、初回セットアップのときに登録したマイクロソフトアカウントとそのパスワードでサインインします。
アカウントとパスワードが不明では、ダウンロードのサイトにサインインができません。
そして、再セットアップも永久にできないということになります。
つまり、アカウントとパスワードは、セットアップ用のDVDと同じなのですね。
そして、それを忘れたというのは、セットアップ用のDVDを失くしたのと同じことなのです。
パソコンは、不特定の条件や状態で使用する機械です。
一度セットアップしたofficeも、いつまでも万全の状態で使える保証はどこにもありません。
なんらかのタイミングで再セットアップが必要になることもでてきます。
そして、そのようなときのための、アカウントとパスワードなのですね。
初回セットアップのときは、お客様にこの辺りのことを詳しくお伝えします。
そして、アカウントが分からなくなったらOffice買い直しですと、お伝えします。
大抵のお客様は、そこで初めてアカウントの重要性を認識するという感じですね。
もちろん、プロダクトキーのカードにボールペンできっちりメモも取ってもらいます。
この辺り、詳しく説明していないマイクロソフトもマイクロソフトなのですがね。
アカウントは、ただのユーザー登録とは違います。
数万円もするOfficeソフトを失わないためにも、慎重にセットアップしていただきたいです。
パソコンをむやみに初期化するのは危険です。
買ったばかりのパソコンを、最初に行った設定が気に気わないからとサクッと初期化。
そしたら、今度はアカウントやパスワードが分からない。
そして、買ったばかりのofficeが使えなくなってしまう方もいらっしゃいます。
買ったばかりで、どうしてアカウントやパスワードが分からなくなるのか不思議です。
でも、たとえば、アカウントやパスワードのメモが間違っていたり。
あるいは、NumLockやタイプミスで、意図しないパスワードが設定されていたり。
意外なところで、落とし穴があったりするのです。
パスワード不明の場合、リセット用のセキュリティコードが受け取れないと悲惨です。
こうなりますと、買ったばかりのofficeは捨てになります。
たとえ、それが一度も使っていなくてもです。
そして、また数万円出しての買い直しです。
これは、納車してすぐのクラウンを電信柱に激突させて全損させたに等しい悲劇ですね。
先日は、お客様のパソコンでこれをやってしまった販売店から入電ありました。
「これではお客様にお渡しできない」といわれましても、どうしようもありません。
これなどは、納車に行く途中でディーラーがクラウンを全損にさせたのと同じですね。
それでも、クラウンの場合は直感的に諦めがつくのが救いかもしれません。
しかし、無形物のソフトウェアは、この辺りが難しいですね。
この展開で必死に食い下がられるお客様も多くて、こちらも消耗するばかりです。
もちろん、いくら同情すべき悲惨な状態でも、ダメなものはダメです。
サポートセンターでは、お買い直し以外の提案はできません。
この件でオペレーターにいくら交渉をもちかけても時間の無駄ですのでご了承ください。
それでも、どうしても納得いかない場合は、マイクロソフト相手に訴訟でしょう。
でも、アカウントを失念したユーザーが訴訟に勝てる可能性は、とても低いと思います。
なぜなら、アカウントはお客様自身で管理するモノだからです。
ということで、こんな事にならないためにも、アカウントはしっかり管理しましょう。
こちらでの解説の通り、officeはアカウントを作ってからセットアップするのが安全です。
セットアップ途中でのアカウント作成ですと、パスワード入力が一回だけです。
しかも、入力した文字は●で隠されて確認できません。
ここでNumLockに気づかず進むと、、、万事休すです。
重ねて、officeの初回セットアップは慎重に進めてください。
少しでも不安があるときは、サポートセンターにお任せするのが確実です。
なお、パソコンも、そう無暗に初期化しない方が無難です。
買ったばかりのパソコン、セットアップ完了後にちょっと気になるところがある。
そして、もう一度セットアップをやり直したくなる。
その気持ちは、私にもすごくよく分かります。
しかし、それですべてをパーにするお客様も多いのが事実です。
パソコンを初期化しますと、Officeのライセンス情報もなくなります。
そして、アカウントに紐づけするタイプの場合、アカウントが分からないとアウトです。
ところが、当初の手順で、つまり手持ちのプロダクトキーがあればセットアップできると思い込んで初期化してしまう方が後を絶たないのですね。
Officeの入っているパソコンの初期化には、リスクが伴うことを覚えておいてください。
Officeの入ったパソコンを初期化するためには、最低限、以下の確認が必要です。
- 自分のOfficeがどのようなOfficeなのか
- 再セットアップに必要な情報は揃っているか
(プロダクトキーやアカウント、そのパスワードなどが揃っているか) - 実際に、ダウンロードのサイトまで辿り着けるのか
これらが判明するまでは、絶対に初期化をしてはいけません。
よく分からないまま初期化すると、数万円もするOfficeを失ってしまう事になります。
というか、ハードディスク故障でもない限り、初期化はできるだけ避けるべきです。
そしてパソコンをまっさらにしたいのなら、Windowsの新規ユーザー作成がお勧めです。
Vista以降のWindowsなら、これでリカバリーに近い効果を得られます。
もちろん、新規ユーザー作成ならOfficeのライセンスがなくなる心配もありません。
新しいユーザーができたら、古いユーザーをデータごと削除してきれいさっぱりです。
ローリスクで、心の平穏を得ることができます。
Windowsの新規ユーザー作成については、こちらを参照してください。
一オペレーターとして、少しでも多くのユーザーが路頭に迷わない事を祈るばかりです。