サブスクリプションの有効期限が切れています。

Microsofro Office のお話です。

Microsoft Office のサポートをしていて、よくあるのがこのお話です。
結論から言うと、原因は以下の2つのどちらかです。

 1.文面通り、有効期限が切れている。
 2.全く別のOfficeに入れ替わっている。

1と2では対処方法が全然違います。
それでは、詳しく述べていきます。

まずは、自分のOfficeを確認

これが、非常に重要です。
これを間違えると、数万円単位で不必要な出費をする事にもなりかねません。

ポイントは、サブスクリプションタイプか永続版かの切り分けです。
まずは、今使っているOfficeが最初からパソコンに付いてきたものが、それとも別に購入したモノなのかを思い出しましょう。

一番確実なのは、プロダクトキーのカードを確認することです。
これは、Office付きのパソコンを買ったときに必ず同梱されているモノです。

まず、このカードに「1台のPCでご利用できます」の記載があれば、これは最初からパソコンに付いてきたOfficeです。
専門用語で、これをプレインストールモデル(PIPC)といいます。

もしプロダクトキーのカードが見当たらない場合は、パソコンの型番でネット検索です。
日本製のパソコンなら、大抵はメーカーのサイトに付属のソフトが掲載されています。

そして、プレインストールモデルなら、100%永続版で確定です。
プレインストールモデルに、サブスクリプションタイプはありません。

次に、パソコンと別に買ったOfficeの場合、365というOfficeかそれ以外かが分かれ道です。
もちろん、365という名前がつくOfficeはサブスクリプションタイプ、それ以外は永続版です。
家電量販店から買ったモノもネットからのダウンロード版も、ここの切り分けは同じですので、よく確認してください。

本当に有効期限切れの方は更新手続きを

まず、サブスクリプションタイプを使っている人は、素直に更新手続きしてください。
やり方は、画面の指示に従えばできます。
不明の場合はマイクロソフトに電話すれば、詳しく案内してもらえます。

なお、長く使う人はアカウントにクレカを登録して自動更新をONにしましょう。
それで、この煩わしいメッセージから完全に解放されます。

でも、本当に有効期限が切れている人は、ここのページは見ていないでしょう。
自分のOfficeは有効期限があるモノと自覚されてますからね。

この問題で困っている半数以上は、永続版のユーザーです。
それでは次に、永続版の場合の対処情報をご案内します。

永続版のOfficeだった場合

永続版のモデルで、「サブスクリプションの有効期限が切れています」はありえません。
この場合は、ほぼ間違いなくサブスクリプションタイプのOfficeに入れ替わっています。
そして、元の永続版に入れ替えるのが、対処方法ということになります。

まずは、アプリと機能を起動しましょう。
Windows10ならスタートボタン右クリックで一番上にでてきます。

そこでもし、Officeが2つ入っていたら、サブスクリプションの方を削除します。
Office365と表示されている方が、サブスクリプションモデルです。
クリックするとアンインストールというボタンが出ます。
それをクリックすると削除されます。
これで、大抵は復旧します。

残念ながらOfficeが1つしかなかった時は、次に述べる手順で入れ替えを行います。

入れ替えの手順

入れ替えとはつまり、今のOfficeを削除して、元のOfficeを再インストールということです。
まず最初に、今のOfficeをアンインストールします。
次に、元のOfficeが、マイクロソフトアカウントに紐づけされるタイプかどうかを切り分けします。

基本的に、2013以降のOfficeは、すべて紐づけタイプです。
紐づけされないタイプは、以下の3つのモデルです。※2019年4月現在

  • プロダクトキーのカードが白色の2013
  • プロダクトキーのカードが四つ折りの2016
    ※四つ折りタイプにはPremiumもあるので注意してください。
     Premiumは紐づけされるOfficeです。
     どちらなのかは、折りたたんだ時の表紙に書いてあります。
  • プロダクトキーのカードが二つ折りで、Officeの文字色がグレーの2019
    ※Officeの文字色がオレンジのモノは紐づけタイプです。
    ※surfaceに付属のOffice2019は、二つ折りではなくめくるタイプです。
     これも紐づけするしないの切り分けは、Officeの文字色になります。

切り分けができたら、以下の手順で元のOfficeを再インストールします。

1.紐づけされるOfficeの場合

紐づけされるタイプの場合は、こちらのサイトからセットアップを行います。
サイトにアクセスしたら、Officeを初回セットアップ時に登録したマイクロソフトアカウントでサインインしてください。
サインインすると所有しているOfficeが一覧で表示されます。
該当するOfficeのインストールするリンクをクリックすると再インストールできます。

もし、インストールするOfficeが出てこない場合は、アカウントが違っています。
正しいアカウントでサインインし直してください。

アカウントが思い出せない場合は、何とかして思い出してください。
これについては、マイクロソフトに聞いても教えてもらえません。
思い出せないからと新しいアカウントを作っても無駄なあがきです。
どうしても思い出せない場合は、、、残念ですがOffice買い直しです。

2.紐づけされないOfficeの場合

紐づけされないタイプの場合は、こちらのサイトからセットアップを行います。
サイトにアクセスしたら、まずは任意のマイクロソフトアカウントでサインインです。
アカウントを持っていない、または不明の場合は、新規作成してください。
サインインできたらプロダクトキーを入力、あとは画面の指示に従えばOKです。

それでもダメな場合

通常は、元のOfficeに入れ替えると復旧します。
しかし、ごくまれにこれでも直らない時があります。
その時は、コマンドでライセンス情報をクリアにしましょう。
詳しいやり方は、ここにまとめておきました。

ライセンス情報を削除したら、インストールのページに表示されるプロダクトキーでライセンス認証してください。
これで、間違いなく直ります。

ここまでの内容がよく分からない人、コマンドって何?っていう人。
無理は禁物です。
今すぐマイクロソフトのサポートに電話しましょう。
「プレインストールモデルなのにサブスクリプションの有効期限が切れているが出る」と言えば、10分ぐらいで解決してくれます。

どうしてOfficeが入れ替わるのか?

一部のモデルでは、最初にセットアップした時に「365をお試ししませんか?」という画面が出ます。
ここで迂闊に「お試しします」をクリックするとサブスクリプションモデルに入れ替わります。
365=サブスクリプションモデルということです。

お試しにしても見た目や機能はほとんど変わりません。
そして、そんなことも忘れた1年後に「有効期限が切れた」となるワケです。

365については、ひとつ注意事項があります。
同じ365でも、365サービスはOfficeではないのです。

これはPremiumというOfficeについてくるおまけのサービスです。
この365サービスの有効期限が切れても、Office本体は問題なく使えます。
なので、早まって365の更新をしないように注意してください。
これについては、次の記事で詳しく解説したいと思います。