配偶者の意見は大切にしましょう。

ネットで起業に失敗した事例を読みました。
失敗の理由として、事前準備の不足と資金管理があげられています。
たしかにその通りではありますが、でもそれだけではないようにも感じますね。
失敗せずに独立するにはどうしたらよいか、私の考えを書いてみたいと思います。

典型的な失敗事例です。

ネットで、企業に失敗した事例を読みました。
典型的な事例ですので、独立を考えている人は一読しておいて損はないと思います。

概要は以下の通りです。

  • 思いついて一週間で会社を辞めて独立
  • 開業資金は800万円
  • それでいて、月の固定費が200万円

この時点で早急に行き詰まるであろうことは、素人にもわかる話ですね。
というか、普通の感覚なら恐ろしくてこんなことはできないと思います。

現に、私も今の仕事をはじめるときは、かなり真剣に悩みました。
開業資金も固定費もいらない業務受託の身でしたが、失敗は即無給ですからね。

なので、開業準備にもほとんどお金をかけませんでした。
自宅にあったありあわせのもので仕事場を作り開業です。
そして、開業4年目にして、ようやく仕事用の机と椅子を買いました。
それでも投資額は4万円、私のような立場でもこのあたりは慎重にすすめています。

でも、世の中には、最初から飛ばしてしまう人がいるのですよね。
それでは、そのあたりのことをもうすこし詳しく分析してみたいと思います。

辣腕営業マンは勘違いしてしまうのです。

このネット記事の人もそうですが、この手の失敗をする人は辣腕営業マンが多いです。
辣腕営業マンはその名の通り、売上を作るのに長けています。
そして、その点について、とても自信と自負を持っています。
なので、資金計画がどうしても甘々になってしまうのですね。

現に私の知り合いも、それで事業に失敗しています。
売上などその気になればいくらでも作れると思えれば、私だって大船の気分になるでしょう。
身分不相応なオフィスを構えたりするのは、この心理構造が原因です。

ただ、そのぐらいの自信と自負があるからこそ独立に踏み出すことができるワケで。
このあたりはニワトリと卵の関係にも似て、なかなか難しいトコロですね。
また、バラ色の独立生活を夢想している状態では、冷静な判断もできないことでしょう。
そして、そのような人に資金繰りの話をしても、馬事東風だと思うのです。

配偶者の意見を大切にしましょう。

さて、それではどうしたら失敗を避けられるのか。
前述のネット記事に、そのヒントが隠されていますね。
それは、配偶者の意見を大切にするということです。

ネット記事の人は、独立するにあたって配偶者からかなり渋られています。
もし、あそこですこしでも配偶者の意見に耳を傾けていればとは思いましたね。
もしかすると、身分不相応なオフィスを構えることなどなかったかもしれません。

配偶者というのは、どんな親族よりも近しい他人です。
そして、自分のことを一番冷静に客観的にみてくれる存在だったりするものです。
このような人の意見は、やはり大切にするべきだと思いますね。

実際、私も今の仕事をはじめるにあたっては、配偶者とよく相談しています。
そして、彼女から「やってみれば」と言ってもらって、それで踏ん切りがつきました。
これも、独立が成功した要因のひとつだと思っています。

ということで、独立を考えている人は配偶者とよく相談するようにしましょう。
もし、相方がすこしでも渋るようなら、もう一度考え直してみるべきだと思います。

それにしても、ネット記事の人は銀行から融資を受けることができなくてよかったですね。
失ったのは老後の自己資金800万円だけでしたので、スムーズに転職もできました。
個人的には、これで起業失敗を経験できたのなら儲けものだと思います。
人間万事塞翁が馬、なにごとも前向きにとらえて再チャレンジしてほしいですね。