フリーランスで失敗しないために

フリーランスで、コールセンターのオペレータをしています。
今年で四年目ですが、仕事は軌道に乗り自由な時間も増えました。
フリーランスとして、成功しているほうだと思います。

ただ、同じフリーランスでも、きびしい現実に直面している人も多いようですね。
今回は、フリーランスで失敗しないための条件を、私の視点で書いてみたいと思います。

すべての人が成功するわけではないです。

フリーランスで、コールセンターのオペレータをしています。
この仕事を始めて四年目になりますが、仕事も生活も順調です。
正直、時間と会社に縛られるサラリーマンに戻ることはもうできません。
フリーランスになってよかったと、心からそう思っています。

ただ、世の中の人すべてがフリーランスで成功しているわけではないですね。
先日、NHKのクローズアップ現代で、フリーランスのことが取り上げられていました。
番組をみてみると、たしかに成功して自由と高収入を得ている人もいるわけですが。
逆に、追い詰められている人もすくなくないようです。

たとえば、フリーランスで宅配の請負をしている人は、一日12時間を超える労働とのこと。
休日も時間外手当もなく、雇用の保証や失業手当も受けられないとのことでした。
正直、これではなんのためのフリーランスか、よくわかりませんね。

番組に出ていた識者は、特別なスキルもなくフリーランスになるのが問題と言ってましたが。
でも、それはちょっと違うと思いますね。
いくら高名な作家や音楽家でも、仕事を失うリスクは一般のフリーランスと同じはずです。
それでは、私が考えるフリーランスで失敗しないための条件を書いてみたいと思います。

私が考える成功の条件は3つです。

結論からいうと、成功するための条件は以下の3つだと思います。

  • 一本足打法ではないこと
  • 出来高制であるこ
  • 提携先がホワイトであること

それでは、以下に詳しく書いていきたいと思います。

一本足打法ではないこと

要は、収入の柱をそれ一本にしないということですね。
独身の方ならまだしも、家庭持ちの方はこれは必須条件だと思います。

具体的には、配偶者が安定しているサラリーマンであることですね。
万が一、収入がゼロになっても大丈夫なだけのバックアップは絶対に必要です。

現に、私の場合も配偶者が公務員です。
最悪、彼女の収入だけでも、なんとか食べていくだけのことはできるでしょう。
これがあるからフリーランスができるわけで、でなければこの世界には入っていないですね。

私の仕事仲間も、ほとんどの方はこの条件をクリアしています。
もし、この条件をクリアできないのなら、フリーランスはかなり慎重に進めるべきですね。
そして、どうしてもというのなら、後述する内部保留次第になると思います。

出来高制であること

先述のクローズアップ現代をみて、これも非常に大切な条件だと思いました。
業務契約もいろいろですが、基本的に出来高制でないとフリーランスの意味はないでしょう。

出来高制ゆえに、稼ぎたいときに稼いで休みたいときに休むということができるのです。
ところが、クロ現にでていたフリーランスの宅配業者は日当制でした。
それゆえに、過多な仕事を押し付けられて、首が回らなくなっているのですね。

たしかに、日当制や時給制には、甘い魅力があります。
万が一、仕事がなくても収入が保証されるように感じてしまいますからね。
しかし、業務委託先はそんなに甘くはありません。
私も時給でトレーナーを請け負ったときは、収入減になってしまいました。

ということで、フリーランスなら出来高制にこだわるべきでしょう。
また、努力と収入が直結する出来高制の方が、収入に対する意識も高くなります。
自身のスキルも磨かれますし、相手先との交渉能力も上がると思いますね。

提携先がホワイトであること

これも、非常に大切ですね。
要は、いいお客様と付き合いましょうということで、商売の基本になる部分です。

ただまぁ、これもなかなか難しいところではありますけどね。
ポイントとしては、相手先が長い付き合いを望んでいるかといったところでしょうか?
もし、すこしでも使い捨てにされている雰囲気を感じたら、すぐに離れるべきだと思います。

このあたり、私の場合は恵まれていますね。
さすがは業界最大手の企業だけあって、実にホワイトで大切にされています。
もちろん、私もそれなりに努力はしています。
最低限、相手先の担当者と仲良くするぐらいのことは必要だと思いますね。

自由とリスクは諸刃の剣です。

以上が、私の考えるフリーランスで失敗しないための条件です。
たぶん、この条件が満たされていれば、努力は高確率で実を結ぶでしょう。
ただ、なかなかこの条件をクリアできない人も多いと思います。

特に、配偶者が安定したサラリーマンであるという部分ですね。
もし、それでもどうしてもという場合は、あとは内部保留次第です。
要は、無収入でもやっていける貯金がいくらあるのかという話ですね。

これについては、生活内容にもよりますが、最低でも一千万円は必要でしょうね。
これがあれば、万が一失敗してもなんとかリカバリーできると思います。
しかし、自由になりたいだけで貯えもなく始めるのは、あまりにリスキーですね。

また、住宅ローンを抱えている人も、一度じっくり考えるべきでしょう。
基本的に、住宅ローンとは安定したサラリーマンだけに許された特権ですからね。
これを抱えている人にフリーランスは、個人的には無理だと思います。

フリーランス人口は、ここ数年で倍増しているようです。
何にも縛られず自分らしく生きていけるフリーランスといえば聞こえはいいですが。
しかし、自由はそれ相応の安定があって、はじめて謳歌できるものですね。
自由とリスクは諸刃の剣、フリーランス移行は慎重に行ってほしいと思います。