転職顛末記-04

まずは第三関門の確認テストに向けて自己学習を開始する。しかし、開始初日から端末トラブルで後れを取ってしまう有様で幸先があまりよくない。そしてこの自己学習、約30時間のボリュームという事だが本当にその位のボリュームでびっくり。正直、3日もあれば十分だろうと高を括っていたのだが、本当に一日5時間やっても終わるか終わらないかといった感じで、もう勘弁してくださいである。(笑)しかも質が悪い事に読み込んだ事が全然頭に入ってこない。読んでも読んでも自分のモノにできたという実感がまったく湧いてこないのだ。

これにはまず、私の年齢の部分が影響していると思う。やはり、この歳になって新しい事を始めるのは大変だ。しかし、それ以上に問題なのは、この研修のやり方なのだ。

基本的に私は、PC操作も頭ではなく体で覚えるモノだと思っている。例えば、野球やテニスでも素振りをしたり、あるいは柔道などの格闘技では打ち込みなどをして動きを体に沁み込ませるが、これはPCのセットアップにも同じなのである。結局、こういうのは頭で考えているだけではダメで、例えばWindowsのようなOSのインストールにしても実際に数をこなして【体得】するしかないのだ。WindowsでもOfficeでも身につけたいと思ったら最低で10回、できる事なら30回以上連続してセットアップ作業をするべきなのである。しかしながらこの研修は純粋に資料を読み込むだけで、このような実技実戦が一回もない。しかも機密保持上、ナレッジはどこかに書き写したりコピーしたりもできないとの由、ひたすらPCのディスプレイに映し出される資料を読んで頭に詰め込むのは、大変にキツかった。しかも、学生時分とは違い家事もしなくてはいけない主夫の身としてはそんなに勉強時間が取れるワケでもなく、またその歳ゆえか夜の10時も過ぎれば疲れ果ててベッドにバタンキューである。兎に角、実践で自分のモノにするのは座学研修以降と開き直り、ただただ付焼刃的にナレッジの内容を頭に詰め込む。大昔に培った受験技術で確認テストを乗り切り、研修開始の翌週水曜日に確認テストをクリアした。第三関門を突破である。

確認テストクリア後の座学研修は金曜日からなので、翌木曜日はつかの間の休息日である。この日は昼間から近所のスーパー銭湯に出向きアカスリなどで体を癒してきた。退職を決めて以降、ゆっくりする暇もなく引継から自己学習と頑張ってきた自分へのささやかなご褒美である。(笑)そして迎えた座学研修、これが最もハードな研修であった。

つづく

仕事

Posted by webiker