芸工大の卒展にいってきました。
すこし前の話になりますが、東北芸工大の卒展にいってきました。
目的は、知り合いのお嬢さんの作品鑑賞です。
芸工大の卒展に足を運んだのはひさしぶりでしたが、若者のパワーに圧倒されましたね。
それでは、そのパワーみなぎる様子をご紹介したいと思います。
知り合いのお嬢さんが作った映画をみてきました。
すこし前の話になりますが、東北芸工大の卒展にいってきました。
知り合いのお嬢さんがここの学生で、彼女の作品を鑑賞してきたのでした。
彼女は、ここの映像学科で映画作りに取り組んでいます。
そして、二年生のときの作品が、ぴあフィルムフェスティバルで入賞したのですね。
そんな彼女の二作目が卒展で公開中というコトで、足を運んだワケなのでした。
ぴあで入賞した前作は、よくわからないようで、でもすごくわかりやすい映画でしたね。
陰鬱な山形の冬が舞台ながらも、生命力のようなモノをヒシヒシと感じる作品でした。
そして、待ちに待った新作のタイトルは、「季節のない愛」です。
まずは、映画のポスターがかなり本格的で驚きましたね。
上映は、映像学科棟のミニシアターでした。
映画の感想ですが、前作と比べてかなり本格的に映画でしたね。
卒業作品とはいえ、よくこれだけのモノを作ったなと、まずはそこに感心しました。
今回の舞台は夏で、登場する女性2人がマッタリと再生するお話です。
友人の自殺未遂が作品の原点とのことですが、映画自体は淡々とやさしい雰囲気でした。
とにかく、全編に流れる空気感がとても良かったですね。
本作には彼女のご家族も多数出演されていて、本当にがんばったと思います。
この作品も、ひあのフェスティバルに出品が決まっているとのことでした。
どのような結果になるのか、こちらも楽しみですね。
他の展示も鑑賞してきました。
映画にかぎらず、芸工大の卒展にはとても楽しいです。
せっかくなので、他の展示もみていくことにしました。
まずは、映像学科のお隣りの建築学科です。
いろいろな作品が展示してある中、一番心奪われたのはこの作品ですね。
とにかく、香港の九龍城みたいでかっこう良いの一言です。
思わず、ここに住んでみたいと思ってしまいました。
しかも、この作者はもうひとつ農村系の作品も出展しているのですね。
「建築における豊かさの正体」というのが、この作品群のテーマです。
いずれにしても、これだけの大作をふたつも出展しているというがすごいですね。
とにかく、その作品制作に向かうパワーに圧倒されました。
建築学科の次は、文芸学科です。
ここには、いろいろな文芸作品が展示していて、それを読むこともできます。
その中に、「就活日記 ~周りより出遅れた僕~」という作品がありました。
単に就活を書いただけの作品ですが、下手なエッセイ顔負けのおもしろさです。
本当に、この学校には多才な人が多いと思いましたね。
ほとばしる若いエネルギーに圧倒されました。
お昼は、学食でパスタをいただきました。
おいしいのはもちろん、これで400円というリーズナブルな価格がうれしいですね。
そして、午後からは美術科棟を巡ります。
数々の作品が展示されていますが、心奪われるモノがすくなくないですね。
たとえば、この日本一の芋煮会をモチーフにした作品、ちょっとシュールで笑えます。
上山市の奇祭、加勢鳥が躍動的に、そしてとてもかわいらしく表現されていました。
そして、この油絵に心惹かれましたね。
解説をみると、作者はしばらくの間、全然描くことができずにいたのだそうです。
そして、この大きいキャンパスに向かって、3か月で5枚の絵を描き上げたとのことでした。
たぶん、描くことができなかった期間にたまっていたモノが、一気に噴出したのでしょう。
しかし、これだけの絵を3か月で5枚という、そのエネルギーに圧倒されますね。
こちらの日本画もよかったです。
地元の雰囲気が、とてもよくにじみ出ていると思います。
ひさしぶりの卒展でしたが、やはりおもしろいですね。
ぶっちゃけ、作品はどれもこれも粗削りで、いまひとつ洗練されてはいません。
しかし、どの作品からも大量のエネルギーがほとばしっていて、それがとてもまぶしいですね。
若さ、青春といったモノが会場全体にみなぎっている感じでした。
あらためて、一般的な美術館とは、また違った趣の芸工大卒展。
また、来年も来てみたいと思います。