青森市に旅行してきました。その2
11月最初の連休に、家族で青森市まで旅行にいってきました。
当初は奈良美智さんの展覧会をみるだけのつもりでしたが、ふたをあければボリューム満点です。
やはり、青森市はエキゾチックでおもしろい街ですね。
今回は、喫茶店マロンでモーニングを食べてからの続きを書いてみます。
青森に旅行してきました。その1 は、こちら。
リニューアルされた青森駅は、やはり終着駅でした。
マロンで朝食を取ったあとは、青森市の繁華街である新町を家族でそぞろ歩きします。
ここくるのは18年ぶりですが、青森もずいぶんと人がすくなったと思いました。
ひさしぶりの青森駅は、リニューアルされていました。
以前の昭和感満載な駅舎が好きでしたが、これも時代の流れでしょうね。
青森駅に来たら、線路の終わりをみないといけません。
海に向かって線路が延びている風景は、いかにも終着駅という感じでたまらないですね。
津軽海峡冬景色を口ずさみながら連絡橋を渡り、いよいよ八甲田丸に乗り込みます。
八甲田丸は、ものすごく濃厚でした。
もちろん、八甲田丸はかつての青函連絡船です。
いまは青森港に停泊していて、ミュージアムのような感じで一般公開されています。
青函連絡船を近くで見るのははじめてですね。
いよいよ乗船です。
実は、八甲田丸についてはノンリサーチでした。
大方、船内に青森を紹介する展示品と、お土産屋さんがあるぐらいのところだと思っていました。
ところが、ここは下手な鉄道博物館など足元に及ばないぐらいの、鉄の聖地だったのです。
かつての客席が展示されています。
ここまでは、想定の範囲内でした。
トイレに入ると、あちらこちらにジュラルミンの部材が見て取れます。
これこそが旧国鉄車両の証ということで、すこし興奮しますね。
そして、なんと操舵室に入ることができるのでした。
もちろん、操舵室は現役のままということで、これはすごすぎますね。
この無線室がたまりません。
無線少年だったのころの血が騒いで、貧血を起こしそうになりました。
煙突は展望台になっています。
展望台からの眺めもすばらしいですが、煙突内部がこれまた強烈です。
通常なら、一般人はぜったいに入れない場所ですからね。
この時点でもかなり興奮していましたが、階下がもっとすごかったです。
すばらしい鉄道博物館で、とても感動しました。
階上を見学したら、次はエレベーターで階下に降ります。
なんと、かつての鉄道車両収納庫も見学することができるのですね。
かつての貨物列車につながっていた車掌車のヨ、ひさしぶりにみました。
子どものころは、これに乗って全国津々浦々を巡ってみるのが夢でしたね。
郵便車のスユニ50が展示してあります。
マニアックな車両を近くで見ることができて興奮しました。
マニア垂涎のディーゼルカー、キハ82です。
あらためて、国鉄時代の車両には独特の魅力がありますね。
DD16、かっこういいです。
私はこのディーゼル機関車が大好きで、Nゲージのモデルも持っています。
八甲田丸の車両格納庫に収納されている鉄道車両は、どれもこれも素晴らしいですね。
BikeならCB1100RとGSX1100カタナ、そしてZ900RSとRZV500が一堂に会してる感じです。
あまりのすごさに、年甲斐もなく歓声を上げてしまいました。
実に見ごたえのある内容で大満足です。
しかも、階下はこれだけではありません。
この八甲田丸、一番階下にある機関室にも入ることができるのです。
八甲田丸を動かしていた、V16のディーゼルエンジンです。
まずは、このような大型船の機関部に入れることが感動ですね。
鉄道車両を積む関係で高さのあるエンジンが搭載できず、中型エンジン8基の構成でした。
たしかに、大型船用のエンジンにしては小さいですが、それでもすごい迫力ですね。
この機関室は、いまだにディーゼル油の匂いに包まれていて臨場感がすごいです。
まるでジブリ映画に出てくる機関室のようで、昇天しそうになりました。
八甲田丸のような鉄道連絡船は、世界的にも珍しいそうですね。
考えてみれば、港側とレールをビシッと合わせて車両を出し入れするのですからね。
接岸ひとつとっても、すごく高度な技術だったのだと思います。
ということで、予想外に濃厚な八甲田丸見学でした。
鉄道と船にすこしでも興味がある人は、いってみるべきところだと思います。
痺れること間違いなしの、最高級のひとときが約束されていますので。
青森に旅行にいってきました。その3 につづく。