VPSはConoHaか、それともさくらインターネットか
3年ぶりにサーバーを再構築するにあたり、VPSの見直しをしました。
結論からいうと、これまでのConoHaに落ち着いたのですが紆余曲折でした。
今回は、そのあたりのことを書いてみたいと思います。
ConoHaのIPアドレスはクリーンではありません。
3年ぶりにサーバーを再構築しました。
理由は、gmailにメールが送信できないことと、あとはOSのサポートがなくなるからです。
特に、gmailの問題は大きいので、今回の再構築で確実に解消したいところです。
gmailに送信できない理由は、サーバーのIPアドレスがブラックリストに載っているからです。
一度、smtpがスパムの踏み台にされてしまったので、それが影響しているのでしょう。
ブラックリストに削除申請してもなしのつぶてで、あとはIPアドレス変更しか手がない状態です。
ということで、まずはクリーンなIPアドレスをゲットすることから始めることにしました。
今回もVPSはConoHa、今のサーバとは別に新しくサーバーを契約して構築していきます。
移行期間中は二重契約になりますが、これは必要経費と割り切るしかありませんね。
新しくサーバーをゲットしたら、さっそくIPアドレスを調べてみます。
せっかくサーバーを構築しても、アドレスがブラックリストに載っていては本末転倒ですからね。
そうしたところ、新しいアドレスもブラックリストに載っていてがっかりです。
しかも、何度取り直しをしてもクリーンなアドレスがゲットできません。
全体的に、ConoHaのアドレスは毀損しているものが多いようです。
いずれにしても、これではサーバー構築ができません。
ということで、違うVPSを試してみることにしました。
さくらインターネットは、clamavが動作しません。
ConoHa以外のVPSですと、あとはさくらインターネットが有名です。
もちろん、この他にもいろいろな業者があります。
しかし、現時点でUbuntuの22.04LTSが使えるのは、さくらとConoHaだけのようですね。
となると、代替はさくらインターネット一択になります。
さくらインターネットには、2週間のお試しプランがあります。
ConoHaと違い、無償でいろいろなことが試せるのはうれしいですね。
さっそく申し込みをして、サーバーを一台引き当てました。
引き当てたら、すぐにIPアドレスのチェックです。
そうしたところ、さくらのアドレスは実にクリーンでした。
これなら、安心してサーバー構築ができそうですね。
ということで、いつものように初期設定の後はアンチウィルスアプリの導入です。
長年愛用のclamavは、Postfixとの連携で受信メールのウィルスチェックができます。
自前でメールサーバーを立ち上げるのなら、ぜひ導入したいアプリですね。
ところが、さくらの22.04LTSでは、どうしてもこのclamavが動作しないのでした。
そして、同じようにConoHaの22.04LTSで構築すると、こちらは問題なく動作します。
ここで、さくらインターネットへの乗り換えは黄色信号となってしまいました。
今回も、ConoHaで構築することになりました。
使いたいアプリが使えないのでは、やはりちょっときびしいです。
結局、今回もConoHaのVPSでサーバーを構築することにしました。
さくらインターネットは、残念ながらお試し期間中に解約となりました。
そして、ConoHaのほうも、日をあらためたらクリーンなアドレスが取れました。
であれば、もうConoHa以外に選択肢はないという感じです。
また、ConoHaはいろいろな機能が充実していると思いましたね。
たとえば、ConoHaですと現在の環境をイメージ保存できる機能があります。
これがあると、安心して新しいアプリや設定にトライすることができます。
もし、途中でサーバーが動かなくなっても、以前の状態にすぐに戻すことができますからね。
今回も、この機能をフル活用させていただきました。
結局、IPアドレスがクリーンではないこと以外は、ConoHaにアドバンテージがある感じです。
さすがは、この業界No.1だけのことはありますね。
ただ、IPアドレスだけは要注意ですので、構築の前にはブラックリストチェックがお勧めです。
それで、あれだけこだわったclamavですが、最終的にはConoHaでもうまくいきませんでした。
そのあたりのことは、後々書いていこうと思います。