親が子どもに期待すること
親が子どもにあまり期待をしてはいけないとは、よく言われることですが。
でも、親が子どもに期待するのは、ある意味自然なこととも思います。
今回は、このあたりについて、つらつら書いてみたいと思います。
新年度がスタートしました。
今年も、新年度がスタートしました。
4月に入り、新しい環境でスタートされた人も多いと思います。
私の息子も、今月から大学生です。
志望した大学に入学できたので、今年はいい春をむかえることができました。
親の立場としても、すこし誇らしい感じです。
しかし、3年前は真逆でした。
息子は志望していた県立高校の受験に失敗し、私立高校への進学でした。
親子で、微妙に意気消沈していたことを思い出します。
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志望校ではなったので、息子も最初の1年はあまり楽しそうではありませんでした。
そこに、コロナ禍による休校処置です。
一時期は成績も落ちて、すこし心配な状況でした。
そんな息子の転機になったのは、修学旅行ですね。
旅行のあとからクラスの友だちとつるむようになり、少しづつ変わっていきました。
大好きだったゲームを自分で片付け、それなりに準備をして大学受験に臨みました。
自分の息子ながら、なかなか偉かったと思いますね。
思ったようにいかない人もいます。
ただ、世の中には息子のようにうまくいかなかった人もいます。
知り合いの子の中には、志望した高校に入れたものの、そこで人間関係がうまくいかず。
学校も休みがちになり、最終的には通信制の高校に転入。
大学進学も失敗、もしくは期待とは程遠いところだったということでした。
コロナ禍でサボり癖がついてしまったと、親御さんは言っていました。
大学進学はできても、とても「おめでとう」とは言えない心境とのことです。
その方の気持ちは、とてもよくわかりますね。
志望校に進んでのことであれば、なおさらだと思います。
これについては、親が子どもに期待してはいけないという意見もありますが。
でも、そのようなことは絶対にないと思います。
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親が子どもに期待するのは、これはもう自然な感情です。
そして、親から期待されることで、子どもは将来のビジョンが描けるのですね。
なぜなら、世の中を知らない子どもにとって、唯一の指針が親の期待なのですから。
程よく期待してあげるのが愛情だと思います。
もちろん、子どもの将来をガチガチに固めてしまうのはよくありません。
これでは、職業選択の自由がなかった中世時代になってしまいますからね。
このあたりのさじ加減は、なかなか難しいところですが。
結局は、折に触れて親が自身の経験や考えを子どもに伝えて。
そして、そこから子どもが感じ取るものなのかなと思います。
前述のうまくいかなかった人は、残念なことに学校が合わなかったのでしょう。
コロナ禍は単なるトリガーで、別にサボり癖がついたワケではないと思います。
そして、親以上に子ども自身が、とても傷ついているのですね。
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ですので、たとえ結果が期待と程遠いとしても。
進学できたのであれば、それを素直に褒めてほしいと思います。
結局は、子どもなりに親の期待に応えようとしているのですからね。
我が家の息子も、今回はなんとか志望する大学に入れました。
でも、この先どうなるのかは、まったくわかりません。
ただ、どのような道を進むことになろうとも、あたたかく見守りたいと思います。
もちろん、程よくさりげなく、親としての期待をよせながら。