掃除機はダイソンか、それともマキタか。
掃除機界の二大巨頭である、ダイソンとマキタ。
我が家ではここ数年、この両方の掃除機を使ってきました。
今回は、そんな私の体験に基づく、ダイソンとマキタの比較記事を書いてみたいと思います。
結論からいうと、マキタがおすすめです。
結論からいうと、私はマキタ推しです。
正直、ダイソンは期待外れでした。
ちなみに、最初に我が家にやってきたのはマキタです。
モデル名はCL100D、たしか2010年ぐらいの製品だと思います。
マキタの掃除機がなかなかよいとの噂を聞きつけた妻が、買ってきたのでした。
それまでの我が家の掃除機は、日立のキャニスター型でした。
それに対して、このマキタは我が家で初めてのコードレス掃除機です。
最初はちょっと頼りない感じでしたが、実際に使ってみるととても使いやすくて高性能。
日立のキャニスターはあっという間に淘汰されて、我が家はマキタ一台になりました。
その後、コードレスの良さを知った我が家は、もっと本格的なのが欲しくなります。
そして、掃除機といったらダイソンということで、ついに本家本元を購入したのでした。
ただ、ダイソンの掃除機は、正直高すぎます。
なので、V8がリリースされて型遅れになったV6を購入しました。
2016年当時で、確か3万円弱だったと思います。
そして、さすがはダイソン素晴しいと、喜び勇んで使っていたのですが。
昨年ぐらいからバッテリーがダメになってきて、今春ついにご臨終となりました。
その後、次のダイソンを検討したのですが、やはりなかなか良いお値段です。
そして、次機種までのつなぎとして、長らく休眠状態だったマキタを復活させたのでした。
ところが、久しぶりにマキタを使ってみると、全然これで十分という結論です。
それでは、その辺りのことを、詳しく書いてみたいと思います。
取れるゴミの量は、マキタもダイソンも同じです。
マキタで十分と思える一番の理由はこれですね。
我が家の場合、ダイソンもマキタも取れるゴミの量はほぼ同じです。
これは、毎日自宅の掃除機がけをして、確実に実感できるところです。
ちなみに、吸引力はダイソンの方が数倍はあるハズなのですけどね。
しかし、それだけでは掃除機の良し悪しは判断はできないということなのでしょう。
ダイソンは、目に見えない埃も取れるとのことですが。
でも、目に見えない埃を取ったところで、あまり意味がないようにも思います。
また、ダイソンはダニが取れたり、排気がクリーンだったりするらしいですけど。
しかし、実際に健康障害などがないのなら、ダニや排気にも意味はないですよね。
ということで、掃除機としての性能は、少なくとも我が家ではダイソンとマキタは同等です。
そして性能が同じなら、あとは勝負あったという感じですね。
マキタは、軽量でコンパクトです。
ダイソンに対するマキタの最大の利点は、とても軽量なところです。
2.1kgもあるダイソンV6に比べて、マキタのCL100は0.88㎏ですからね。
マキタの重量は、ダイソンの半分以下です。
これだけ重量差があると、腕に対する負担が全然違いますね。
マキタに慣れてしまうと、もう重たいダイソンには戻れないです。
また、これだけ軽いと、たとえばクルマの車内清掃なども楽に使えて便利ですね。
もちろん、ダイソンもがんばっていて、今の最軽量モデルは1.5kgです。
でも、1kgを切るマキタには遠く及びませんね。
この掃除機の重量は、吸引力以上に重要なスペックです。
掃除は毎日するモノですから、負担はできるだけ少ないに越したことはないですね。
また、マキタの掃除機は非常にコンパクトです。
今は、階段下の物置に、なにげに立てかけて収納しています。
それに対して、ダイソンは大きくて仰々しいですね。
収納も、壁に穴をあけて専用のブラケットを取り付けなくてはいけません。
そして、その近くには充電用のコンセントが必要になります。
我が家では、わざわざそのためだけに専用のコンセントを増設しました。
ところが、専用コンセントのダイソンと違って、マキタは本体とバッテリーが分離します。
なので、本体とは別のところで充電することができるのですね。
マキタの方が、場所を選ばずどこにでも、スマートに収納することができると思います。
マキタは、シンプルで楽ちんです。
これも、マキタの大きな利点だと思います。
とにかく、部品点数が少ないので、取り扱いやメンテナンスがとても楽ちんですね。
まず、ゴミ捨ての部分がマキタはとてもかんたんです。
本体を回して分離して、中のゴミをゴミ箱に移すだけですからね。
カップもかんたんに外れますし、それに付着したゴミもすぐにとることができます。
そして、汚れがたまってきても、エアガンで吹けば一発できれいになります。
それに対してダイソンのV6は、たしかにサイクロン室の底はワンタッチで開くのですが。
しかし、それだけでは上の方に詰まったゴミが落ちてこないのですね。
それで結局、サイクロン室を外すことになるのですが、これが面倒くさいのです。
しかも、何度も外していると、だんだんガタつくようになってきます。
また、ダイソンはフィルター2か所を、定期的に洗浄する必要があります。
しかし、これがまた大変なのですね。
一度、ゴミがついたままのフィルターを水洗いしたら生臭くなってしまったこともあります。
そして、その臭いがなかなか取れず、掃除機を使うたびに部屋中が臭くて難儀しましたね。
それと、吸い込み口の構造もマキタの方が優秀です。
ぶっちゃけ、マキタの吸い込み口にはワイパーのようなゴムが付いているだけなのですがね。
しかし、このゴムがいい仕事をして、床の汚れをこそぎ取ってくれるのです。
それに対して、ダイソンの吸い込み口には素晴らしい回転ブラシが付いています。
電源を入れるとギュンギュン回って、いかにもゴミを掻き出してくれそうです。
ところが、これが思ったほどでもないのですね。
逆に、床にこぼれた猫砂などは、まき散らすばかりで全然吸い込んでくれません。
挙句、猫の吐しゃ物などを間違って吸い込んでしまったときは、悲惨極まりないですね。
吸い込み口を分解して、部品ひとつひとつを丁寧に洗う必要があります。
それと比べてシンプルなマキタは、このような事故があっても平気ですね。
吸い込み口をザブザブと水洗いして、エアガンで水滴を飛ばしてしまえばOKです。
ということで、使い勝手の面からもマキタが圧勝です。
そして、つくづく機械や道具は、シンプルなのが一番だと思いますね。
マキタは丈夫で長持ちです。
というか、これについてはダイソンが意外と残念だったという感想ですね。
あれだけ高額だったのに5年で使えなくなってしまったのは、正直ショックでした。
バッテリーは仕方ないにしても、他にもいろいろなところが壊れましたね。
たとえば、電源ボタンのトリガー部分、見事に粉砕しました。
たぶん、使うたびに全重量がここにかかっていたのだと思います。
また、ホースと本体間など、あちらこちらの接触も悪くなりましたね。
つまったゴミを取り除けば復活しますが、すぐにダメになる感じです。
サイクロン室の建付けも悪くなって、最後の方はガタガタでした。
それと比べると、今年で12年選手のマキタは丈夫ですね。
本体はもちろん、バッテリーの劣化もほとんどありませんからビックリです。
さすがは、新幹線の車内清掃で使われている実績は伊達ではないですね。
やはり、プロユースは間違いないと、あらためてそう思います。
ダイソンの良い点はデザインだけ?
さて、この記事では良いトコなしのダイソンですが、唯一のアドバンテージがあります。
それはデザイン、掃除機としての格好良さは、マキタの追従を許していないと思います。
でも、それだけのために6~8万円もする掃除機を選ぶのってどうなのでしょうね?
すみません、私にはよくわからないです。
あとは、お好みで。
ということで、非常に個人的なダイソンマキタの比較話でした。
ちなみに、我が家は全室フローリングということを申し付けておきましょう。
これがカーペットや畳だと、またちょっと違った評価になるかもしれませんね。
いずれにしても、我が家はマキタで十分です。
数万円もするダイソンのカッコいい掃除機は、永久にお預けの予定ですね。
ただ、妻はまだダイソンにすこし未練があるようです。
今でも、お買い得のダイソン情報があると反応したりしますのでね。
たしかに、ダイソンの掃除機は素敵だとは思います。
透明ボディのメカニカルなデザインは、いかにも集塵しそうな雰囲気を漂わせていますしね。
また、シュイーンという動作音も、部屋がキレイになるといった期待を高まらせてくれます。
ダイソンが販売されるようになってから、ダサい掃除機はほぼ一掃されました。
掃除機をエンターテインメントにまで高めたのが、ダイソンの一番の功績かもしれないです。
でも、掃除ってエンターテインメントなのですか?
所詮、掃除は掃除でしかないと、個人的にはそう思うのですがね。
まぁ、このあたりは人それぞれかもしれません。
そして、掃除機に夢を求めるならダイソン、そうでなければマキタがおすすめだと思います。