お気に入りのBike道

ツーリングの記事を2本書いたら、お気に入りの道についてもう少し書いてみたくなりました。
独断と偏見の、お気に入りツーリング道の紹介です。

好きなのは北東北エリアです。

Bikeに乗り始めて30年、北は稚内から南は広島まで走りました。
それで、結論からいうとエリア的に東北が好きです。

東北は、路面、風景、そして交通量のバランスが良いですね。
北海道もよかったですが、やはり直線が多い印象です。
Bikeならやはりワインディングを楽しみたい。
となると、東北の方が走り甲斐があるように思います。

で、その中でも北東北、具体的には盛岡以北が良いですね。
ここまで北上すると、交通量ががぜん少なくなります。
同じ東北でも、たとえば福島などはBikeの数ひとつとっても違うように感じます。
多分、首都圏から日帰り~一泊で行楽する場合の北限が福島なのでしょうね。

勿論、喜多方や会津、磐梯エリアなど、福島にも魅力的なところはたくさんあります。
しかし、休日の喜多方市内の混雑などは、もはや首都圏並みです。
また、北東北の走りやすさを知ると、宮城や山形でも交通量の多さが気になりますね。
なので、 走るとなると北に進路を取ってしまうパターンが多いです。

風光明媚のポイントは湖

よいBike道のポイントは、以下の4つだと思います。

  • 路面状態が良いこと
  • 交通量が少ないこと
  • 風光明媚なこと
  • 上記の状態が70km、走行時間にして1時間続くこと

まず、路面状態については、これは東北地方ならほぼ問題ないです。
関西の友人にも言われましたが、東北は本当に道路がよいです。

これは、東北では政策の目玉が道づくりになるパターンが多いためでしょうね。
それと、用地買収がしやすいところも影響していると思います。

交通量については上記の通り、基本的に東北は人が少ないです。
特に北東北は、よくもこんなところに高速道路を作ったと思うぐらいです。

そして三番目の風光明媚ですが、これのポイントは湖でしょうね。

湖畔というのは、まず間違いなく風光明媚です。
十和田湖や田沢湖しかり、あとはダム湖もいいですね。

風景の中に水があるというのがポイントだと思います。
そう考えると海沿いというのも悪くないのですが、沿岸の道路は交通量とバーターになる場合が多いように感じますね。

そして、この状態が70km、走行時間で1時間続く。
この条件を満たすとなると、選べる道はだいぶ限られてくると思います。

私が選ぶBike道ベスト3

ということで、私が選ぶBike道ベスト3です。

国道455号 盛岡‐岩泉線

やはり、ここは最高ですね。
路面状況、交通量、そして風景、全てのバランスが高次元で取られています。

なんといっても、交通量の少なさが素晴らしいですね。
沿道には集落がほとんどありませんから、実に快適です。

難所と言われる早坂峠には、2007年にトンネルが開通しました。
でも、旧早坂峠も路面状態は決して悪くありません。
逆に、交通量が少ない事から思う存分ワインディングを楽しめると思います。

そして、終点が海というのがよいですね。
山の中を小一時間走り続けて、海が見えた時の感動はひとしおです。

ただ、この超絶快走路のR455ですが、最近は取り締まりが多いようですね。
レーダー付きのパトカーといった物騒なモノがうろついているようです。
今年の5月に走った時も、対向車線を白バイが編隊組んで走っていました。
あくまで、スピードの出しすぎには用心です。

また、盛岡から走った時は、2つ目のR340との分岐が分かりづらいかもしれません。
一度、ここを間違えて、その先の酷道340を宮古まで走る羽目になりました。
ここも要注意ポイントです。

国道341号 田沢‐鹿角間

ここも、本当に最高ですね。
路面状態は最高、幅員の広さも相まって高速道路並みの快適さです。
田沢湖方面から北上して、トンネルを抜けてからの宝仙湖が絶景です。
途中、湖を鉄橋で渡るところなどは深緑の湖面に思わず見入ってしまいますね。

湖を抜け、しばらく沢沿いに上ると、今度は玉川温泉手前のワインディング。
スノーシェードがある急峻な坂道を、一気に駆け上がります。
そして後ろを振り返ると、今まで走ってきた道がはるか眼下に。
もう、素晴らしいのひとことです。

そこから鹿角の終点までも、超快速路が続きますね。
交通量もいたって少なく、前を走るクルマがいても躊躇なく追い越しできます。
そして、これだけの爆走路にもかかわらず、交通取り締まりをみたこともありません。
正に、Bikeで走るために存在しているような国道です。

六十里越街道(旧国道112号 月山道)

ここは、上記二つとは趣が違う街道です。
全面舗装されているとはいえ、旧道です。
路面はそこそこながら、超快速路というワケではありません。

しかし、これがなんとも超絶快楽道なのです。
百聞は一見に如かず、まずはこの写真をご覧ください。

初夏の頃ですが、緑が素晴らしいですね。
完全にジブリの世界です。

思わずBikeを止めて、エンジンを切った時の静寂がたまりません。

幅員は狭いながらも、Bikeでくるくる走るにはちょうどいい曲率が続きます。
ドカでも楽しいですが、できたらハンドルがよく切れるネイキッドだと最高ですね。
以前、CB750Fで訪れた時は、もうたまらなく快感でした。

湯殿山を過ぎ、眼下に見える田麦俣村がまた、旅情を掻き立てます。

往年の旅人に想いが馳せますね。
風光明媚で旅情にあふれ、かつ実に走り応えのある17kmです。
距離は短いですが、1時間近くの濃厚な走りを楽しめます。

年に一度は走りたいです。

ということで、私のお気に入りBike道ベスト3でした。
まぁ、この他にも絶景快速路はいろいろあるのですが、ここ30年でリピートして走っているのはこの3つに収束していますね。

勿論、これは私の独断と偏見です。
愛機ドゥカティの特性が影響している部分も多々あるかと思います。
これがハーレーだったら、もうちょっと違う結果になっているかもしれないですね。

いずれにしても、繰り返し何度も走りたい道です。
月山はまだしも、他の二つは距離も遠く、なかなか出向くのも難しいところはありますが、これからも折を見て堪能したいと思います。