ネクタイ事始め
春から大学生になる息子に、ネクタイの結び方を教えました。
これが、なかなか難しかったです。
そして、若いころにネクタイで苦労したことを思い出して懐かしくなりました。
息子がスーツデビューします。
今月から、息子が大学生になります。
もちろん、入学式はスーツを着ていくことになります。
このたび、スーツのほうも新調しました。
しかし、この件については、ひとつ懸念事項があります。
それは、彼はまだネクタイが結べないということ。
これをクリアーしなくては、スーツを新調した意味すらありません。
まぁ、生まれてこの方、ネクタイなどしたことがない息子です。
あげく、ファッション系には全く興味がないので、結べないのも当たり前といえば当たり前。
ちなみに、彼の幼馴染は、最初から結び目付きのフック式をチョイスしたとのこと。
それを聞きつけた息子も、ネクタイはそのフック式でいいと言い出す有様です。
もちろん、フック式というオプションも、場合によってはアリとは思います。
しかし、かつて洋服好きだった父親としては、さすがにそれはちょっと悲しすぎますね。
ということで、私が直々にネクタイ指南をすることになったのでした。
他人のネクタイは難しい。
ところが、このネクタイ、自分では結べても他人にはなかなか結んてあげられないモノです。
要は、位置関係が前後左右逆になるので、よくわからなくなるのですね。
結ぶのはおろか、緩めようとして逆に締めてしまう有様ですから、本当に難しいです。
そこで、今回は鏡の前に親子二人で並んで特訓することにしました。
世代的に、私はプレーンノット派です。
結び方もシンプルですし、ますはプレーンノットで特訓を開始しました。
私:「まずは、ワイシャツの襟を立てて、小剣を左に大剣を右にもってきて」
子:「うんうん」
私:「そしたら、大剣を右から左にくるっと回して」
子:「ふむふむ」
す:「回したところに大剣通して締めれば出来上がりだね」
子:「なるほど!」
といったな感じで指導は進みました。
しかし、息子が結ぶ結び目は、なぜかスクエアやペンタゴンになってしまうのですね。
子:「どうして、俺のは父さんみたいな三角形にならないんだろう?」
私:「う~ん、どうしてだろうねぇ…。」
もちろん、私もあれやこれやとアドバイスします。
しかし、これがなかなかうまくいかないのですね。
それではということで、より三角形を出しやすいセミウィンザーノットに切り替えました。
そうしたら、今度は難しすぎて覚えられないとのことです。
子:「あ~~難しすぎる。やっぱり僕もフック式にすればよかったよ。」
私:「・・・・」
でも、どうして息子がうまくいかないのか、教えるこちらも本当にわかりません。
もしかすると、息子のネクタイは新品で硬いからなのか?
そこで、今度は私が息子のネクタイを締めてみますが、これまたまったく問題ありません。
逆に、年季の入った私のネクタイよりも結びやすいぐらいです。
私:「やっぱり、ネクタイが原因ではないみたいだね。」
子:「もう、いやだぁぁ~~」
というやり取りをしながら小一時間、鏡の前で格闘しました。
なかなか結び目が綺麗に決まらなかったり、大剣と小剣の長さが違いすぎてみたり。
あるいは小剣が裏返しになったりと、息子は苦戦の連続です。
それでも、練習しているうちに成功率が20%ぐらいまで上がってきました。
これなら、大学の入学式ぐらいなんとかなるでしょう。
思い返せば、私も父に教えてもらいました。
ちなみに、最近のビジネスシーンではノーネクタイも珍しくありません。
もしかすると、今回の特訓は無駄になるかもしれないです。
でも、私はネクタイが好きですね。
自分の個性や趣味を、公然とかつさりげなくアピールできるところがお気に入りです。
そして、私もネクタイ事始めは、それなりに苦労したことを思い出しました。
J-Pressのレジメンタルがクタクタになるまで、結び方を練習したモノです。
そして、あまりにもな私の結び目を見かねた父親が、ネクタイ指南してくれました。
そんな父は、セミウィンザーノット派でしたね。
結局、ネクタイとは、このようなモノなのかもしれないです。
意外と年長者がアドバンテージ取れるところに、ちょっと笑ってしまいました。
そしてそんなネクタイは、Bikeと同じで習うより慣れろです。
上手になりたければ、とにかく毎日ガンガンと首に巻くしかないのですね。
息子も、あと数年もすれば、普通にネクタイを締めるようになるのでしょう。
なんとかフック式に流されることなく、ネクタイ会得してほしいものだと思うばかりです。