沖縄旅行記2

それにしても、沖縄はやはり見どころが多い。
第一目的地のひめゆりの塔は、日本国内に現存する最もリアルな戦場跡だ。

18年ぶりに訪れてみると、平和祈念資料館は綺麗にリニューアルされていた。
以前は修学旅行生が沢山だったが、今は季節外れなのだろう。
日曜日の午前中という事もあり、訪れる人も少ない。
ここは、本島内にあれだけたくさんの中国人観光客も皆無である。

資料館は綺麗になったが、沖縄戦の凄惨さは以前と変わらず伝わってくる。
再軍備などを安易に語る輩は、一度ここを見てみるといい。
14~19歳の女学生が、あるいは一般の老若男女が、陰鬱な洞窟の中で撃たれ、裂かれ、焼かれたのだ。
これが、戦争という殺し合いの現場である。
今回は3時間近くをかけての見学、息子も随分と衝撃を受けたようだ。
ここでの体験がどう影響するのかは彼次第だが、親として連れてくることができてよかったと思う。

ひめゆりの塔の後は平和の礎をお参りし、その後はホテルの人に勧められたニライカナイ橋へ。
沖縄刑務所からしばし走る事、なかなかの絶景スポットである。

気付けば時刻は14時を回っている。
さすがにお腹がすいてきた。
という事で、配偶者が持参の「ことりっぷ沖縄」を参考に近傍のレストランに行ってみる。
しかしながら、どこもかしこも長蛇の列。
わざわざこんなところに来てまで列に並ぶというのも面白くないので、今度はGoogle Mapで検索だ。
息子にスマホで探させるに、近くに評点4.8の沖縄料理店があるとの由。
それが、こちらのかばさというお店だ。

詳細は上記のリンクの通りだが、まぁ何とも落ち着く味である。
この料理とお店の雰囲気で、沖縄に来てからもなかなか落ち切れなかった日常の澱がやっと落ちた感じがした。

息子などは、オマケで味噌おにぎりを作ってもらうサービス。
店主さんも素敵で、お話を聞いているだけで心が和む。
久しぶりに、また行ってみたいお店に出会えた。
このお店を引き当てた息子は、今年の大金星である。(笑)

沖縄旅行記3に続く