900SSのブレーキホースとハンドル交換 その5

愛機900SSの、ブレーキホースとハンドルの交換をしています。
前回までで、ようやくブレーキホースを交換するための段取りが整いました。
それでは、いよいよホース交換、そして再組み立てを行っていきます。

900SSのブレーキホースとハンドル交換 その4はこちら

いよいよ、ブレーキホースを交換します。

前回までで、マスターシリンダの仮組みとスイッチケーブルの処理か終わりました。
それでは、いよいよマスターシリンダ(ブレーキレバー)とブレーキホースを交換していきます。

まずは、旧のマスタシリンダをホースごと外して、新しいシリンダ&ホースを取り付けます。
そして、フィッティング作業ですね。
ハンドルやサスが動いても、ホースが車体に接触しないように位置決めしていきます。

それでこのフィッティング作業、ある程度覚悟はしていましたが、やはり大変でした。
やっと位置が決まっても、ボルトを締めるとホースがズレたり捻じれたりします。
試行錯誤を繰り返して、ようやくどこにも接触しない形で取り付けることができました。

ホースの位置が決まったら、バンジョーボルトを締めつけます。
バンジョーアダプタと伴回りしないように、タイラップで固定しながら締めつけしました。

ちなみにこの締め付けトルク、ホースに付属の取説には18〜20Nmと書いてありました。
しかし、これはあきらかにオーバートルクの感じです。
あらためてネットで調べたら、アルミバンジョーの場合は11Nmとのことでした。

ここは要注意の項目ですね。
あやうく、バンジョーボルトをネジ切ってしまうトコロでした。

ハンドル周りを組み立てていきます。

ということで、マスターシリンダとホースが付いたら、あとはひたすら組み立てるだけです。
まずは右側のスイッチ、こちらも位置決めのボスを削りました。
そうしたところ、ハンドルとの接触面がすくなくて、いくら締め付けても固定できません。
これについては、ガレージに転がっていた0.2mm厚のゴム板をかませることでクリアしました。

アクセルは、バラしたときは楽勝と思ったのですが、意外と組み立てに苦戦です。
また、新しいグリップは左右ともにキツクてなかなか入りません。
特にアクセル側がどうにもならず、パーツクリーナーすこし吹いて何とか装着できました。
左はゴムハンマーで叩くと入っていくので、念のために接着剤を薄く塗っておきました。

あとは、リザーバータンクのステーを現物あわせて曲げていきます。
リザーバータンクがうまい具合に水平になれば完成ですね。

なんとかかんとか、ゴールが見えてきた感じになりました。

クライマックスはエア抜きです。

フロントが終わったら、次はリア側のホースを交換します。
フロントよりもフィッティングは楽でしたが、でもこちらもそれなりに試行錯誤はしました。

ここまできたら、あとはクライマックスのエア抜きですね。
エア抜きをするのは30年ぶりぐらいですが、実はちょっと得意科目だったりします。

まずは、キャリパーのブリーダーバルブに自作のフルード受け容器を取り付けます。
そして、リザーバータンクをフルードで満タンにしてブレーキレバーをニギニギですね。
しばらくすると、ブリーダーバルブからフルードが出てきます。

フルードがブレーキシステム全体に行き渡ったところで、いよいよエア抜き開始ですね。
まずは、あらためてリザーバータンクのフルードを満タンにします。
次に、キャリパーのブリーダーバルブを閉めてブレーキレバーを握ります。

そして、その状態で一度ブリーダーバルブを解放してフルードが出てきたら再び閉めて。
ブレーキレバーを戻して、もう一度握ってブリーダーバルブを解放して…、以下繰り返しです。

そうすると、ブリーダーバルブからエアが混入したフルードがゴボゴボでてきます。
そして、スカスカったブレーキレバーに往年の手ごたえが戻ってくるのですね。
この手ごたえが戻ってきたときの感触が、エア抜きフェチには堪らない快感です。

フロントのエアが抜けたら、リアも同じ要領でエアを抜いていきます。


あとは、実際にBikeを動かして、ブレーキが問題なく効くことを確認します。
バンジョーボルトからフルードが漏れ出ることもないようで、なんとか成功のようですね。
とりあえず現状復帰できて、ほっと一安心しました。

これで、ブレーキホースの交換も無事に終わりとなりました。
最後に、細かいところを仕上げていきます。

900SSのブレーキホースとハンドル交換 その6につづく。