アジア通貨危機に想うこと

いま観ている韓国のドラマ、舞台がアジア通貨危機当時の1997年だったりします。
ドラマを観ているうちに興味がわいて、この通貨危機についていろいろ調べてみました。
そこで想ったことを、いろいろと書いてみたいと思います。

新しいドラマは、1997年が舞台です。

昨年12月からハマっていた韓国ドラマ「その年、私たちは」が終わってはや3週間。
いまだ、余韻に浸る今日この頃、ベスト集の動画を眺めては日々癒されています。

それで、いつまでもいつまでも、この余韻に浸っている予定だったのですが。
そこはネットフリックス、私の好みを把握して気に入りそうな作品をアップしてきますね。
そして、今月からこの「二十五、二十一」を観はじめました。

もう見るからに韓流ラブコメの王道で、思わず食指が動いてしまいました。
舞台は1997年、いま韓国では、この時代のレトロ感がZ世代でブームとのこと。
そのZ世代とは程遠い日本の50代男子な私がハマっているのも、おもしろい話ですね。

それで、この時代の韓国は、くだんのアジア通貨危機で国中大変な状態で。
そのあおりで夢断たれた若者たちが、それでも前を向いて歩いていく的な話の本作なのです。

当時の韓国が、IMFからお金を借りるぐらいに大変だったことは知ってはいました。
でも、日本でのほほん生きていた私には、対岸の火事にも満たない出来事だったのですね。
今回、ドラマをみて詳細が知りたくなり、いろいろと調べてみたのでした。

海賊から襲われたアジア諸国

まずは、定番のウィキペディアの記事ですね。
財務省のレポートは、一番客観性があるように思えます。
わかりやすさでいけば、こことかここあたりでしょうか?

それで結局、これってある日、海の向こうからヘッジファンドという名の海賊がやってきて。
アジア諸国のすこしの小金を、根こそぎ奪い焼き尽くしたと。
しかも、そこで助けを求めたIMFが、これがまたシャイロック並みのキッツイ高利貸しで。
ここから金を借りた国は、すべて地獄を見たということなのですね。

もちろん、これについては私の超個人的な解釈で、賛否両論いろいろあるとは思いますが。
でも、ネットで調べた限りにおいては、そのようにしか考えられませんでした。

当然、これが資本主義のならいなのは理解します、
また、戸締りの悪かったアジア諸国にも非があったのかもしれません。
でも、そうだとしても、なんともアコギな話だと思いますね。

救済側のIMFも、緊縮財政や公定歩合引き上げなどかなり厳しい条件を課したようです。
インドネシアにいたっては、森林再生や国民車構想まで要求されたとのこと。
これでは混乱にまずます拍車がかかるであろうことは、素人にも分かる話ですね。
(IMFの支援を受けなかったマレーシアは、翌年には経済回復しているようです。)

そしで、その背景には「アジア人のビジネスなど信用できない」という思惑があったようで。
知れば知るほど、なんだかなぁといった感慨が拭えないのでした。

隣国のことをもっと知らないといけないと思います。

ちなみに、このときは日本主導のアジア通貨基金を構築する話もあったようですね。
この大東亜共栄圏の経済版ともいえる構想は、アメリカに完膚なきまでに潰されたようです。
このあたり、今後の研究対象にしていきたいですね。

韓国コンテンツをみていると、自分が隣国のことを知らなすぎることに驚いてしまいます。
1997年といえば、私はまだ独身を謳歌していた頃、日々900SSのことばかり考えていました。
こんなことができたのも、日本にはいろいろな産業があってお金がたくさんあったからの由。
なんとも、ありがたい話ですね。

誰かがネットに、日本人として生まれたこと自体が勝ち組だと書いていましたが。
まったくもって、その通りだと思います。

いずれにしても、隣国のことはもっともっと知らないといけないような気がしますね。
たとえば、70年前の朝鮮戦争にしても、知れば知るほど悲惨の極みですし。
日本では「この特需で日本経済が復活」のワンセンテンスがテストに出て終わりですけれど。
本当に、それで済ませていいのかなぁと思うばかりですね。

いろいろとある韓国との軋轢も、お互いに理解不足の部分が大きいのでしょう。
これからも折をみて、いろいろと研究して理解を深めていきたいと思いますね。