ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。後編

ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。
ここでいう雑誌ツーリングとは、食事と入浴つきのツーリングのことです。
私にとってはイレギュラーなツーリングですが、それゆえに自分の個性を見つめ直せました。
それでは、酒田についてからの後編をご紹介したいと思います。

ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。前編はこちら

中通りのイタ飯屋さんでピザを食べました。

酒田の街をくるっと一周して、頭の中でリザーブしていたお店に突撃します。
お店の名前はバッカナリア、カフェのようですが入ってみたらイタ飯屋さんでした。

居心地のよい店内です。
ツーリング先で、このようなお店に突撃するのもひさしぶりですね。

メニューを見たら、ランチがリーズナブルでしたのでお願いしました。
ランチの主役は、お店の石窯で焼いたマルゲリータです。

ピザにはノーマルと燻製タバスコ、あとはガーリックオイルをお好みで。
燻製タバスコとガーリックオイル、そしてコーヒーがおいしかったです。
会計のとき、お店の窓越しにBikeの写真を撮っていたら、店主さんから話しかけらました。

きれいなオートバイですね、とあまりBikeに詳しくないとおっしゃる店主さん。
こんな風に、ツーリング先で一期一会な会話をするのも何年ぶりでしょう。
30年前のBikeと言ったら、言われてみれば今のBikeと形が違いますねとのこと。
とても正直な感想に、心の中でちょっと笑ってしまいました。

そのまま徒然と、これからの行先や酒田のことなど、他愛もない会話が楽しいです。
この店主さんとお話するだけでも、また来てみたいと思わせるお店でした。

酒田から遊佐経由で肘折に向かいます。

お土産にガトーショコラを買って、次に向かうのは遊佐町のグリーンストアです。
もちろん、お目当てはフルーツサンドですが、見事に売り切れでした。

家人に残念ながらのLINEメッセージを送って、遊佐を出たのが15時ぐらいです。
途中の庄内平野は、もうすっかり秋の風情でした。

ここで、いつもならR344のワインディングを楽しむところですが、今回はR345を東進します。
この最上川北岸をいくR345も快走路で、気づくと相当のスピードが出ているので注意ですね。

清川町からR47に入り、本合海からR458で南下します。
今回は雑誌ツーリングをコンプリートするために、温泉を堪能するのです。

お目当ての肘折温泉には、16時ちょうどに到着しました。

数ある山形の温泉の中でも、ひなびた偏差値87の肘折温泉。
銀山温泉が軽井沢化した今、最も往年の湯治場感を残している温泉街ですね。

ここの共同浴場に来るのは10年ぶり以上です。
あのときは、地元の友人との早朝ツーリングでカタナで来ました。

受付のちょっと無愛想なおじさんが、またいい雰囲気を醸し出しています。
そして、このひなびた浴場が最高ですね。

ツーリング先でお風呂に入るのも、本当に何年ぶりでしょう。
オートバイで走ってすこし緊張が残る体に、温泉の効能が染み入る感じがします。
世の中のライダーが温泉を目指す気持ちが、とてもよくわかりますね。

ただまぁ、ツーリング途中での長湯は、あまりよろしくはありません。
体がだるくなる前に温泉から上がって、共同浴場前のベンチでしばしくつろぎます。
目の前の飲み屋のビルが、これまた良い感じですね。

温泉を堪能したところで、16時半に肘折を後にします。
温泉の出口で、肘折希望大橋をバックに写真撮影しました。
この橋は日本一の鋼製ラーメン桟道橋で、下から見上げてもなかなか壮観ですね。

肘折からR458を元に戻り、途中から県道30号に入ります。
夕暮れの最上川沿いを走り、大石田からR13経由で17:43に無事帰還となりました。

やはり、食事やお風呂なしで走り回るのが好みのようです。

今回の走行距離は306km、時間は6時間10分です。
すこし短めですが、食事と温泉を楽しんだので、まぁあぁなトコロですね。


この日の晩御飯は、かんたんに作れるチャバグリにアサヒスーパードライでした。

Bikeで走った体に、ビールとチャパグリのジャンクなお味が染み入ります。
生きていてよかったと思える、至福のひとときですね。

さて、今回のマッタリ雑誌ツーリング、個人的にはイレギュラーながらなかなか楽しかったです。
しかし、ビールを飲みながらしみじみ、私はやはり食事やお風呂はなしで走り回るほうが性にあっていると思いました。今回のようなツーリングは、4年に一度のワールドカップ開催年ぐらいでいい感じがします。

この話をSNSに書いたら、気の置けないBike仲間から、私の走り方がイレギュラーだと言われました。まったくもってそのとおりですが、しかし私のスタイルに共感してくれる人もいます。このあたりは、ひとそれぞれなのでしょう。そしてあらためて、食事もとらず走り回るのが私のスタイルなのだと思いました。

これについては、私のオートバイに対するスタンス、嗜好などが大きく影響しているのでしょう。
もちろん、性格的なトコロも大きいと思います。
まさに、Bike乗りの個性というヤツですね。
このあたりの考察については、また別の記事に詳しく書いてみたいと思います。

いずれにしても、まだドカンとロングを走りたいですね。
今度は南下して、ひさしぶりに東京まで日帰りしようと思っています。
また、あの酒田のイタ飯屋さんには、今年あと一度ぐらいはコーヒー飲みに行きたいですね。
そのときは、笹川流れで秋の日本海を堪能しながらかなと、想像しています。