ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。前編

ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。
ここでいう雑誌ツーリングとは、食事と入浴つきのツーリングのことです。
私にとってはイレギュラーなツーリングですが、それゆえに自分の個性を見つめ直せました。
それでは、その顛末をご紹介したいと思います。

いつもと違うスタイルで走ってみました。

一般的に、ツーリングには食事と入浴がつきものだと思います。
たとえば、オートバイ雑誌に掲載されるツーリングには、この話題は必ず存在しますね。
それに対して、私のスタイルは走り出したら停まらないです。
基本的に、ツーリング先では食事や入浴などはしない主義です。

ツーリング先で、おいしいモノを食べたり温泉を楽しむのは邪道ですね。
そのようななヒマがあるのなら、1kmでも多く走るのがBike乗りでしょう。
非常に屈曲した考えかもしれませんが、これが私の不変のツーリングスタイルです。

ところがここ数年、愛機の900SSがだいぶくたびれてきました。
走るたびにどこかが壊れる有様で、壊れたら直せばいいのですが、すこし労わりたいところです。
そこで、たまにはベッタベタの雑誌ツーリングで、マッタリと走ってみようと思ったのでした。

9月最初の土曜日は、配偶者が出勤で帰省中の息子も仙台に遊びに行くとのこと。
心配だった天気も台風一過で、絶好のツーリング日和です。
雑用を済ませて、すこし遅めの11時半に自宅を出発しました。

行先は酒田、古からの商港である酒田は、お気に入りの街です。
片道100km強は普段なら物足り距離ですが、雑誌ツーリングにはちょうどのボリュームでしょう。

まずは、900SSをガレージから引っ張り出してエンジンを始動します。
そうしたところ、やはり後ろがオイル下がりを起こしているようで、プラグがカブります。
これについては、すぐに直せる内容ではないと自分に言い聞かせて気を取り直しました。
そして、プラグを換えて近所のスタンドでガスを詰めたら出発です。

月山の旧道を、マッタリと楽しみました。

まずは、つらつらと山形道を西進します。
ただ、このままでは一時間ちょっとで酒田に到着するのでおもしろくありません。
そこで、月山ICから旧道を行くことにしました。

この日の月山はわずかに小雨で、湿り気を帯びた涼しさが気持ちよかったです。
奥只見と同じで、このような貸し切り状態の旧道を走るのがまた楽しいですね。

45分ほどで旧道を抜け、庄内あさひICからふたたび高速です。
酒田ICのひとつ手前の庄内空港ICで降りて、そこからR112を北上して酒田市に入ります。
理由は、この出羽大橋で酒田に入りたかったからでした。
この出羽大橋で最上川を渡るのが、個人的には一番雰囲気があると思います。

900SSで、酒田の街を走ります。

世のツーレポを読むと、ツーリング先での食事はラーメンや蕎麦が多いように感じます。
しかし、酒田には麺類のイメージがあまりないので、今回はカフェでお茶することにしました。

ネットでアタリはつけていましたが、最終的には現地で決めるつもりです。
まずは、酒田の繁華街である中通りに行ってみました。
これがまた、見事なまでのシャッター街です。

人通りの少ない中通りに、900SSのエキゾーストノートが轟きます。
途中の広場で集会があったようで、注目を浴びてしまいました。
そして、良い感じのカフェを発見です。
まずは、頭の中にリザーブして、次にアタリをつけていたカフェにいってみます。

アタリをつけていたのは、日和山公園近くのヒヨリベーカリー&カフェです。
酒田港を見下ろしながらコーヒーが飲めるところが魅力的ですね。

ところが、実際に行ってみると観光客がたくさんです。
すこしイメージと違ったので、リザーブした中通りのカフェに戻ることにしました。

酒田酒造の酒蔵前で。
いかにも酒田らしい雰囲気がたまりません。

今回は、山居倉庫を遠景で撮影してみました。
このゆったりと流れる運河が、内陸の街にはない港町の風情ですね。

酒田の街をくるっと一周して、また中町通りに戻ります。
そして、頭の中にリザーブしたカフェに突撃するのでした。

ベッタベタの雑誌ツーリングをしてきました。後編に続く。