プラリペアは凄いです。
タンクバックルの修理です。
先日、壊れてしまったドカのタンクバックル。
写真の通り、見事に真っ二つです。
元々、このバックルはウィークポイントのひとつとして有名なところでした。
まぁ、相応の力が常にかかっているのに素材はプラスチックですからね。
ガソリンがかかって劣化すると、あっという間に破壊するとの話を聞いたこともあります。
取り扱いには注意してきましたが、やはりいつかは寿命がくるのでしょう。
我が愛機も今年で27年目、これでも長持ちしたほうなのかもしれません。
ただ、ここが壊れていてはBikeに乗ることはできません。
これがないとタンクが固定されませんから、危険きわまりない状態です。
取り急ぎ、針金で固定の応急処置ですが、さすがにこのままというワケにもいきません。
これから秋の走りを楽しむためにも、きちんと直すことにします。
もう部品がない
まずは入手ができないか、ヤフオクで検索します。
ところがこのタンクバックル、まったくもって出品がありません。
元々が壊れやすい部品なので、生き残りが少ないようです。
次に、行きつけのドカ屋さんに相談してみますが、こちらも入手は困難との由。
一応、心当たりに聞いてみるとのことでしたが、あまり期待はできないようです。
となると、あとは自力で何とかするだけですね。
壊れたバックルを眺めて、修理方法を考えます。
タンクが固定されている間、ずっと力がかかる部分なので、それ相応の修理が必要でしょう。
少なくとも、単純に接着だけですむ話ではなさそうです。
針金で固定して接着剤で固める
まずは、カシメをニッパーで外して壊れた部分をばらします。
一度外したカシメは使えませんので、復旧の時はネジに変更ですね。
バックルを固定するためのバネがついているので、なくさないように注意です。
次に、締結部分に穴をあけて針金で固定します。
針金で固定すれば、相応の力がかかっても簡単に外れてこないはずです。
また、万が一走行中に接着が外れたとしても、針金で繋がっていれば部品がどこかに飛んでしまうこともありませんね。
あとは、固定した部分を接着剤で固めていきます。
エポキシ接着剤では役不足
最初に試してみたのは、こちらの接着剤です。
コニシの2液性エポキシ接着剤。
対象物を選ばず、耐水性や耐振動性に優れる汎用接着剤です。
コツはよく混ぜることですね。
つまようじで100回攪拌すればOKです。
大抵のオートバイ部品は、この接着剤で修復できます。
今回もこの接着剤で破損した部分を充填するように接着しました。
ところが、今回はこの接着剤では役不足でした。
オートバイに取り付けてタンクを固定したら、破損部分がじわっと外れてしまいます。
もっと強力な接着剤が必要なことが分かりました。
プラリペアで問題解決
改めて、プラスチックリペアで検索です。
そしてみつけたのが、このプラリペアです。
Amazonでの評価も上々、お値段も1,490円なのでサクッとポチります。
注文から2日で届きました。
本当に便利な世の中です。
使い方については、たくさんの動画がアップされていますね。
正直、動画のようにはうまくいきません。
思いの外、ニードルから多量の溶剤がこぼれ出ます。
挙句、まったく関係のないところに接着剤を落としてしまったり…。
これについては、すぐにティッシュで拭き取れば問題ありませんけどね。
30分ほど悪戦苦闘して、なんとか接着することができました。
針金の部分も埋めました。
ぱっと見、修復したとは分からないレベルです。
5分で硬化するとのことですが、念のため24時間ほど放置しました。
そして、運命の取り付けです。
タンクを固定しても、今度は外れてきません。
何度か脱着しましたが、まったく問題ありませんね。
そして、翌日になっても外れる気配はありませんでした。
修復成功です。
これでまた、ドカの走りを楽しむことができます。
このように、壊れたところを直しながら乗り続けるのも、また乙なものですね。
それにしても、このプラリペアは凄いです。
ここは常に力のかかる部分で、正直、半分あきらめモードのトライでした。
ここまで見事に直ると、感激もひとしおですね。
プラリペア、お勧めです。
貴重なプラ部品が破損してお困りの方は、ぜひお試しください。