キャリパーからピストンが抜けました。

学生のときに手に入れた、RGV250ガンマのレストアをはじめました。
一月に実家から引きあげて作業を開始しましたが、キャリパーからピストンが抜けません。
結局のところ、二月いっぱいかけて、ようやく抜き取ることができました。
それでは、その顛末をご紹介したいと思います。

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ブリキのバケツで煮ることにしました。

学生のときに手に入れた、RGV250ガンマのレストアをはじめました。
実家で長らく放置していたので、ブレーキが固着しています。
一月に実家から引きあげて作業を開始しましたが、キャリパーからピストンが抜けません。
いろいろと手を尽くしましたが、八方塞がりです。

このようなときは、いったん保留にするのが良いですね。
その間に、マスターシリンダーを直してハンドル周りもきれいになりました。
すこし気持ちが前向きになったところで、再度、キャリパーのピストン外しにアタックです。

固着したモノを外すときの最終解決手段は、いつも加熱です。
ネットの友人からは、ヒートガンで炙ってみてはとアドバイスをもらいました。
個人的にも、残された方法はこれしかないという感じです。

しかし、焼くといったらBike屋さんが難色を示しました。
熱でゴムシールが壊れてエアーが漏れるようになったら、それこそ永久に抜けなくなるとのこと。
それも一理あると思い、いろいろと次の一手を考えました。

あらためてネットをみてみると、まずはブレーキフルードは水溶性とのことです。
ですので、キャリパー掃除は中性洗剤液をためたバケツにどぶ漬けが最適のようですね。
どぶ漬けして大丈夫なのかとも思いますが、まったく問題ありません。
なぜなら、実際のキャリパーはそれ以上に過酷な環境で使われているからですね。

このすごく納得できる記事から考えるに、加熱も100℃までなら問題ないでしょう。
ハードブレーキングをすれば、ブレーキの温度はそのぐらいにはなると思います。
そもそも、ブレーキフルードの耐熱温度は200℃越えですからね。
そしてブレーキキャリパーは、それを前提に設計されているハズです。

であれば、水で煮るのが一番だと考えました。
いくら煮込んでも、水である限り100℃を越えることはありません。
また、ブレーキフルードが水溶性なら、熱で溶け出す可能性もあります。
ということで、キャリパーの煮込みに挑戦することにしました。

なんとか、ピストンを抜くことができました。

最初は、みそ汁用の鍋で煮ようと思いましたが、家人にバレたら殺されそうです。
そこで、今回は燻製用に買ったブリキのバケツで煮ることにしました。

コールマンのガスを満タンにして、キャリパーを煮込んでいきます。
キャリパーへの熱負荷を考え、根菜と同様に水から煮てみました。

しばらくすると、有害そうなアクやダシがたくさん出てきます。

パッドピンの錆取りをしながら、20分ほどキャリパーを煮込みました。

煮込んだキャリパーを取り出して、エアーを吹き込んでみます。
そうしたところ、これまで抜けなかった大きい方のピストンが抜けました。

これには感動しましたね。
ただ、残りの小さいピストン3つは抜けてきません。
こちらは下側のピストンなので、古いフルードが溜まって固着しまくっているのでしょう。
ただ、プラハンで叩くと凹んでいくので希望が持てます。

そこで、キチンとエアーがかかるように、あらためてキャリパーを組み立てました。
ところが、組み立ての間にキャリパーが冷えてしまったのか、やはりピストンが出てきません。
そこで、今度は組み立てた状態で煮込んでみました。

アツアツのキャリパーを取り出して、ふうふう言いながらエアを吹き込んでみます。
そうしたところ、どうしても抜けなかった小さい方のピストンもヌルっと抜けました。
抜けた瞬間はスチームがモアっと上がって、蒸気機関のようでしたね。

ということで、キャリパー煮込み作戦は大成功でした。
ぶっちゃけ、心が折れかけていたので、本当にホッとしました。

キャリパー清掃がまた、快感です。

ピストンさえ抜けてしまえば、あとはこっちのモノです。
キャリパー内部はブレーキフルードが結晶化して、ベッタリと固着していました。
これでは、ちょっとやそっとでピストンが抜けてこないのも仕方ないでしょう。

まずは、竹串でゴムシールを外します。

外したゴムシールはぬるま湯につけて、結晶化したフルードを取り除きました。

キャリパー側の結晶は、傷をつけないように爪楊枝でポリポリと剝がします。
ここは、耳掃除にも似た快楽ですね。

そして、玄関掃除で活躍した激落ちくんで磨き上げます。
キャリパー内のフルード汚れは、これで完全に落とすことができますね。

最後に、電動ドリルに真鍮のブラシをつけて仕上げていきます。

見違えるようにきれいになりました。

あとは、同じようにピストンを磨いて組み立てるだけです。
これでなんとか、フロントブレーキ復活の目途がつきました。
予定より長くかかりましたが、まずは第一タスクが完了ですね。

さて、次はリアブレーキです。
フロントブレーキの知見が活きるとよいのですが、予断は許しませんね。
いずれにしても、ガンマレストアの道程はまだまだ続きます。

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