ネットで見かけたおかしな人たち
ネットをながめていると、おかしな主張に出くわしますね。
それも、それなりの出版社や新聞社のサイトだったりするので驚きます。
今回は、そんな主張に対しての、私なりのツッコミを書いてみたいと思います。
眞子さんをほれこみ状態とする精神科医
ソースは、こちらですね。
秋篠宮眞子さんのご成婚に対する、ある精神科医の解説です。
まず驚くのが、眞子さんは父親である秋篠宮を脅しているという主張ですね。
眞子さんは自身が公表した文章で、小室さんが自死するかもと暗に訴えているのだそうです。
それで、秋篠宮がしぶしぶ結婚を認めたというのが記事の概要でした。
とにかく、その小室さんが自死するかもしれないという理由が酷すぎます。
なんでも、彼の父親や祖父母も自死だから、遺伝的に可能性が高いといっているのですね。
まずは、こんなデタラメをシレっと掲載しているところに唖然としてしまいました。
しかも、記事の後半では眞子さんのことを、ほれ込み状態と決めつけています。
挙句、小室さんに洗脳されているとまで言い放っていますね。
また、別の記事では小室さんのことを、母子密着と決めつけています。
まったく、何の根拠もなくよくもここまで他人を愚弄できるものだと驚くばかりですね。
そして、この人本当に精神科医なのかと疑ってしまいます。
有名人を食い物にしているようにしかみえません。
この人が一番ダメなのは、すべてが週刊誌の記事ベースというところですね。
要は、実際に眞子さんを診察しての話ではないということです。
現物を診ずに判断を下すことは、プロとして絶対にやってはいけないことですね。
ましてや、医者という立場で、これはあり得ないと思います。
だいたいに、ほれ込み状態や母子癒着という発想自体が貧困ですね。
実際に恋愛結婚を体験していれば、そんな単純な話でないことはすぐに分かります。
こんな戯言を喚くヒマがあったら、恋愛のひとつでもしてみなさいといいたいですね。
筆者はもちろんのこと、こんな記事を掲載する出版社にも猛省いただきたいと思います。
高級車やクルーザーを排除するマルクス研究者
次は、朝日新聞のサイトに掲載されていたこちらの記事です。
資本主義はもう限界というタイトルに惹かれて、思わずリンクをクリックしました。
著者は、マルクス研究の第一人者で、現在は大阪市立大学の准教授です。
その分野では権威ある国際賞を、最年少で受賞されたとのことでした。
記事には「脱成長」といった、なかなか刺激的な言葉も並んでいます。
記事の概要としては、今の環境破壊や気候変動の原因は、資本主義にある。
そして、そのしわ寄せは、弱者である労働者が受けることになる。
なので、この機会に資本主義ではない、新たな社会システムを目指すべきだとのことです。
それで一読したのですが、これは致命的にダメだと思いました。
特にダメだと思ったのは、以下の部分ですね。
自家用飛行機プライベートジェット、高級スポーツカー、クルーズ船は明日にでも禁止すればいいと思います。一部の富裕層が乗り回してCO2をまき散らし地球を破壊しているというばからしいものですから。なくてもまったく困りません。
ぶっちゃけ、虫唾が走る放談ですね。
これでは、ただの貧乏人のやっかみです。
そもそも論として、これらを禁止したところで環境破壊の改善にはなりません。
これは、プライベートジェットや高級スポーツカーなどの絶対数を考えれば自明のことです。
こんな稚拙な戯言で世の中を変えようと言っても、土台無理な話だと思いますね。
人間というモノが、根本的にわかっていないと思います。
経済発達を真っ向否定したところで、人が幸せになれる社会には絶対にならないでしょう。
なぜなら、文化や芸術というモノは経済発達の先から生まれ出てくるモノですからね。
経済発達をやめた方が豊かなどというのは、痛みを知らない富裕層の妄想です。
また、筆者が言うコモン主義の考え方もよくわかりません。
一党独裁の国有化も地域分散型の自治体運営も、自由が抑制される点は同じだと思います。
こんな形で質素倹約が強制される社会など、個人的にはまっぴらゴメンですね。
筆者が糾弾するベトナムの石炭火力発電所も、個人的には大いにアリでしょう。
経済発達がないところに環境対策も何もないのは世の真理です。
そこそも、脱成長という考え方が根本的に間違っていますね。
これでは、人間に呼吸をするなと言っているとの同じことですからね。
マルクス資本論で評価できるのは、労働力商品の部分だけです。
そこで述べられるところの未来予想が違っていたことは、歴史が証明しています。
「人はイノベーションする」とは、ドラッカー先生の言葉でした。
そして、自由が抑圧されイノベーションがない社会は、いつか行き詰まり瓦解します。
これらの既成事実を前に、脱成長やコモン主義を語られてもなんだかなぁと思うばかりですね。
いずれにしても、この記事には意味不明な部分が多すぎです。
そして、天下の大新聞社に掲載されていることに、これはいったい何なのか?と思いましたね。
リアルを知らずに語るは滑稽です。
あらためて、この両著者に言えることは、絶対的な経験値の不足でしょう。
結局のところ、二次情報を集めて眺めただけの、ただの妄想なのだと思います。
これでは、免許を持たない者がオートバイを語るのに同じですね。
なにごとも、リアルで体験しないことには何もわかりません。
的外れすぎる彼らには、もっと現実で現実に触れてみていろいろなことを感じて欲しいです。
ということで、私が最近ネットで見かけたおかしな記事の話でした。
とにかく、他人を愚弄し社会から自由を奪うような主張には黙っていられません。
またおかしなな記事を見つけたら、ガンガンとツッコミしたいと思います。