フロントブレーキのピストンが抜けません。
ということで、ガンマレストアの続きです。
前回は、フロントブレーキのキャリパー分解と、壊したミラーを直したトコロまででした。
今回は、いよいよフロントブレーキのオーバーホールです。
これが想定外に困難な作業で、かなり四苦八苦することになりました。
この前記事は、こちら。
オーバーホールの前に下準備です。
ひきつづき、実家から引き揚げてきたガンマのレストアを進めています。
前回は、フロントブレーキのキャリパーを分解して、壊したミラーを直しました。
今年は暖冬ということもあり、レストアもいい感じで進捗していますね。
今回はいよいよ、長年の放置で腐らせてしまったフロントブレーキのオーバーホールです。
ただ、その前にいろいろと下準備ですね。
まずは、今回のレストア用にメンテナンススタンドを購入しました。
これまでは、ガンマを買ったときに一緒に入手したスズキ純正のスタンドを使っていました。
しかも、それは900SSとの共用です。
ここにきて、さすがに共用というワケにもいかないので、Amazonでサクッと購入しました。
しかし、今どきのスタンドは車輪がついていて使いやすいですね。
最初は緊張しながらのスタンドがけでしたが、慣れれば実にイージーです。
これで、4,980円は安いですね。たしか、純正のスタンドは5,000円ぐらいしましたから。
長年使ったスズキ純正はリタイアして、900SS用にもうひとつ買っても良いですね。
次に、近所のBike屋さんでパーツのサビ取りをしました。
友人からもらったモノの、コンプレッサーのパワー不足で満足に使えないサンドブラスト。
それを、このBike屋さんに引き取ってもらったのですが、今回はそれを借りてのサビ取りです。
買い換え必須と思われたエア抜き用のネジが、一瞬で復活して大満足でした。
これで、下準備は完了ですね。
いよいよ、本格的にキャリパーのオーバーホールを進めていきます。
ピストンが、半分しか抜けてきません。
まずは、ブレーキキャリパーからピストンを抜きます。
Bike屋さんに話をしたところ、専用工具を貸してくれました。
借りたのはデイトナのピストン抑えと、キャリパー内部の汚れを取るためのピックツールです。
ガンマのフロントキャリパーは、対向の4ポットです。
ですので、どれかひとつピストンが抜けてしまうと、他のピストンが抜けなくなるのですね。
デイトナの工具は、先に抜けたピストンを抑えるのにつかいます。
キャリパーのオーバーホールは、33年前にも一度やってみたことがあります。
そのときのことを思い出しながらエアーを吹き込みますが、まったくピストンが出てきません。
33年前は弾丸のようにピストンが飛び出して怖い思いをしたのに、ちょっと拍子抜けでした。
いずれにしても、キャリパーを分解した状態では、ピストンは抜けそうにありません。
エアが漏れないようにキャリパーを組立ててトライして、やっと抜けてきました。
ただ、それでも全部で8つあるピストンのウチ、半分しか抜けません。
Bike屋さんに相談したところ、エアー圧の低さを指摘されました。
手持ちのコンプレッサーは最大6kgf/cm^2ですが、8kgf/cm^2は欲しいとのことです。
そこで、Bike屋さんにキャリパーをもちこんでトライしましたが、まったくダメでした。
次に、ピストンを抜くための専用工具を試してみます。
それほど高額なモノでもないので、Amazonでサクッと購入です。
ただ、ある程度予想はしていましたが、まったく歯が立たない状態ですね。
この専用工具については、ピストンがキチンと抜けたあとに活用できることでしょう。
気を取り直して、次の一手を考えました。
水攻めも、まったく効きませんでした。
あらためてネット検索したところ、マスターシリンダで水圧をかける方法が紹介されていました。
ブレーキフルード使うと手間ですが、ピストンを抜くだけなら水で大丈夫とのことです。
エアーと違って水ならば、圧力が漏れることがないので期待できそうですね。
ということで、さっそくブレーキレバーを取り外しました。
ところが、マスタータンクのフタを固定するバンドのネジが固着していて外せません。
無理やり外したら、タンクが壊れてしまいました。
タンクの材質はポリプロピレンですので、接着剤での修理は不可能です。
これについては、素直に新しいモノを買うことにしました。
そして、肝心要のマスターシリンダーも、固着していてビクとも動きません。
水攻めする前にまず、マスターシリンダーの修理が必要な状態です。
とはいえ、マスターシリンダーの修理も、これはこれで手間がかかりますね。
まずは、キャリパーをやっつけたいので、マスターシリンダーの修理は一旦保留にしました。
そして、今回は900SSのマスターシリンダーで試してみることにします。
900SSのブレーキホースを交換したときに、ノーマルのシリンダーを残していてラッキーでした。
それで、結論からいうと水攻めもぜんぜんダメでした。
これならまだ、エアーで吹いた方が見込みがある感じです。
ということで、ガンマのレストアは、開始二週間で八方塞がりに陥ってしまったのでした。
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